2006/11/29

◆自民の復党問題は“悪女の深情け”

にしても、外道カメは「Web人間」を宣言したくなった。自民党の復党問題を見ていて、そう思った。
筋を通すとか、情だとか、いかにも日本的なやりとりを連日テレビで見せられていると、本当にイライラする。
そもそも、復党問題が起こってくること自体、あまりにも日本的な、日本人が大好きな情の世界であり、悪女の深情けなのだろうが、何ともみっともない。直後に新党を結成した造反組もいるし、その方がずっと潔いし、好感が持てる。主義・信条を貫くのが政治家の本分であるし、国士だ。
いまさら復党願と誓約書を提出するなんて、未練がましいし、それを求める方も求める方で、どっちもどっちだ。新党結成、或いは再編、院内会派など素人でも思いつく選択肢はある。そうした再チャレンジもしないで復党とは、情けない。
このコップの中の嵐、永田町だけの話ではない、夫婦、家族、学校、会社などあらゆる社会に共通する。そして、筋だ、情だ・・・といいながら、結局は情に流されてしまう。
あくまでも頑なに筋を通したのが小泉純一郎前総理であり、奇人・変人だからこそ筋を通せた。それゆえに歴代第3位の長期政権を維持できたのである。
いまの地球上に住む人間をまとめて地球人と呼べば、対するのは宇宙人かもしれないが、その中間にWeb人間が出現しているような気がする。
「Web人間」は一般の地球人とは価値観がかなり違う。どんな人間かといえば、地縁、血縁に頼らず、情に疎く、孤独を愛し、無情の世界に浸り、デジタル・マニュアル思考に耽り、無の空間であるWeb世界を遊弋し、ひたすらリラクゼーションを希求する、いまのカメが典型である。