◎1万バーツ(約3万円)で何日暮らせた?
にしても、初体験のチェンマイ、途中で気がついたのだが、財布から金がなかなか出ていかない。嬉しいことなのだが、時間の経過に比例して財布の中身が減っていかないのは、ちょっと不思議な感覚だ。ケチなせいばかりでもないだろう。当初は、ちょっと首を捻ったものだが、たしかにチェンマイはバンコクと比べて圧倒的に物価は安いし、特に、ゲストハウスの宿泊料が嘘のように安い。
今回、チェンマイ空港に着いたとき、財布の中のバーツ(BT)は3,000余り(9,000円余)。前回の訪泰の際の残りを今回に備えて残しておいた分だ。で、ホテルにチェックインした後、外のATMで1万BT(約3万円)を引き出して、とりあえず、これだけで何時まで暮らせるか、トライしてみた。勿論、部屋代も、この中から支払う。ただ、カメは豪華なレストランに出入りするわけでもなく、夜、出歩くわけではないし、酒を飲みに出かけることもないと、こんなものか、だ。金が出て行かないのだ。
で、15日の日曜日、夜は近くのサンデーマーケットをのぞくとして、昼間はどうするとなった。チェンマイ空港近くに大規模なショッピングセンターが出来ているという。デパート、スーパーも入った「セントラル・エアポート・プラザ」だ。旧市街地の南西、空港へ行く途中だ。これなら、自転車で出てかけて半日は優に過ごせるとふんで、さて、自転車をどうする。前回は、宿泊先のゲストハウスから借りたのだが、いまのところは自転車がない。近所のゲストハウスを見て回ったら、日曜日とあって自転車はどこも出払っていて、やっと、店頭に出ていた1台を見つけて、ほっとしてレンタルを依頼。と、名前とか宿泊先とかあれこれ書かされて、1日分のレンタル料30BTを支払う段になって、保証金は1,000BT、これは、自転車を返すときに戻すという。
ところが、カメはこれを何故か100BTと思い込み、財布から100BT札を1枚抜いて差し出すと、1,000BTね、と。いや、参った、ね。財布には700BTあるかないか、だ。しょうがない、ウエストバッグに隠しておいた1,000BTを抜いて渡した。ま、これは2日前、ちょっと不安になってATMから1万BT引き出し、万一に備えていたもの。自転車返却時にそのまま返してもらえる金とはいえ、あまりの大金にカメのキッチンハートは震えに震えて・・・ト、ホホ。
さて、今日はこんな有り金だけで、持つのか。持たちすのか。結果は、その夜、サンデーマーケットで似顔絵を描いてもらってもまだ残っていて、それは翌16日の昼過ぎまで・・・。
これ、荒っぽい計算だが、カメはチェンマイで1日あたり930BT、日本円にして2,790円、月にすれば9万円で暮らせることになるのだが、さて、さて・・・。この金額には住居費も含まれているわけで、ホームレスどころか、この間のカメは何不自由感じないで、例によってのんべんだらりだが元気に溌剌と今際の際を満喫している・・・、なんちゃって、ね。