◎ これがまあ終の棲家かロイクロ通り
にしても、チェンマイでやっと終の棲家を手に入れた気がする。これまでの汗と涙の結晶、というか、ご褒美やな。この2ヵ月近く、日がな一日、Netにアクセスして、チェンマイのゲストハウス、サービスアパートメント、ホテルをサーフィンしていた。
その中で、ちょっと目に付いたゲストハウスに年明け早々予約を入れた。チェンマイに到着した夜と翌日の2泊(一泊200B=600円)で、2日目にリストアップした終の棲家候補を見て回ってから、その後の予定を決めるつもりだった。予約したゲストハウスは近くでサービスアパートメントも運営していて、まずは、そこから巡回してみようと思っていた。
予約したゲストハウスに着いたのは午後6時過ぎ。確か、前回訪チェンマイの際、このロイクロ通り近辺は探索していた。チェンマイ唯一の繁華街、ナイトバザールへ徒歩10分圏内で、ビアバー(オープンバー形式の飲み屋)が密集した欧米人の歓楽街、ホテルやゲストハウスも多い地区だ。
ゲストハウスの第一感は古くて、古くて・・・。何せ、1泊200B(600円)、ま、しょうがない、か。とにかく朝4時起きで、トータル8時間余のフライトでクタクタとあっては、別の選択肢を探したり、怒ったりする余力はもうなし。と、ほほ。2日分400B(1200円)を払って、狭い部屋に。荷ほどきする気にもならない。ナイトバザールへ突っかけでブラブラ、ちょっつと迷いつつも、タイレストランでチャングビールのLとカオソイチッキンをオーダー。なかなかのもんやった。170B(510円)。で、早寝、多分、9時過ぎ、や。
2日目の朝、跡継ぎ息子の案内でそこから歩いて5分足らずのアパートへ。
そこは5階建て、薄いピンク色の洒落たマンションだった。狭いが、中庭には水を張った小さなプールがあって、プールサイドには木製のデッキチェアーまであった。建物に入ると、床はピカピカのタイル張りで、もうそれだけでOKの気になった。
部屋は2階の角部屋で、20㎡余りのワンルームと4㎡余のユニットバスルームにベランダ付き。設備は、ダブルベッド、エアコン、テレビ、冷蔵庫、扇風機、木製のサイドボード、洋服かけ、ソファー、バスタオル2枚、ミニ石鹸、温水シャワー、トイレ、洗面台、とこの値段でこれ以上は望めないというレベルで、OKと即答した。
これまで散々見てきた体験からして、これ以上探してみても、この部屋を上回る物件は、まずないと思った。リストアップした中に、ひょっとしたらあるかもしれないが、それらはいずれも郊外で立地で劣る。何かがないにしても、ロイクロ通りのように、いかにもありそうな、そんな立地がお気に入りのカメだけに迷いはなかった。
で、賃貸契約書を作成し、1ヵ月の家賃6000B(約1万8000円)、他に保証金4000B(退去時に返却)を支払った。あと、水道代が1ヵ月100B、電気代は使用分だけメーターで支払うとのこと。単純に計算すると、実質28日間滞在するとして1泊215B、光熱費を含めても1泊250B(750円)程度だから、こたえられない。ちなみに、この部屋、Daily Use/1dayは600B。
その上、有難いことにインターネットは無料(無線で接続サービス)で、部屋に入ってノートパソコンを開き、パスワードを入力してもらったら、何とあっという間に繋がった。カメにしてみれば、これだけでも大儲けしたような気になった。
で、Yahoo辞書に「終の棲家」を入力してみたら、例句が出てきて、つい拝借したくなって・・・
「これがまあ終の棲家かロイクロ通り」〈チェンマイカメ日記〉