◎噴飯もの・・・「バンキシャ!」検証番組に呆れた
にしても、バカバカしい、噴飯ものの検証番組に呆れた。日本テレビの報道番組「真相報道バンキシャ!」が虚偽証言をもとに岐阜県に裏金があると誤って報じた問題の検証番組(40分間)。24日未明、日テレが放映したその検証番組に付き合って、そう感じた。こんな、この程度の検証番組で世の中通ると思っているのだろう、その感覚が間違いだし、情けない。反省しているようで、何も反省していないし、何を反省すればいいのかもわかっていないようだ。
こんな大事になるとは思ってもいなかったのだろう、たまたま運が悪かった、程度の認識だ。特に、取材の端緒がインターネットの情報提供サイトと臆面もなく“告白”しているのには悪寒を感じた。邪道もいいところで、そこまで落ちたかっていう話・・・。もはや、日本にジャーナリズムは存在しないし、育成する土壌もなくなっていると、改めて思い知らされた。
裏金問題については、そもそも取材のイロハが欠けているし、Netから入るというのは論外なのだ。その後の取材の経緯はいまさらだし・・・、スタッフ個々のスキル、能力に差があるのは確か。受け止め方、責任感、結果オーライ、面白さ優先のTVメディアの特性、情緒的な反応に引き摺られ、コトの本質を見ようとしないで、そこから目を逸らす。そうした甘えの構造がまかり通って、それに気がついていない。世の中、何とも恐ろしいことになっている。