2014/08/09

◎時代を先取りしサルになったカメ

にしても、ちよっと新聞のコラムに触発さて、珍しく書きたくなった。3日付毎日新聞「時代の風」で見出しは「サル化する人間社会」「低下する共感や連帯」。筆者は京都大の山極寿一教授で霊長類研究の世界的権威、秋からは京大総長に就任するそうだ。
余談だが、今回の訪タイでは紙面イメージのまま閲覧できる「ビューアー」をインストールした中華タブレットも持参していて、たまたま目にした次第・・・。毎日新聞のこの無料サービス(全頁閲覧可能)がいつまで続くか、楽しみではある。

さて、山極教授のコラムは「サル化する人間社会」の見出しだけで十分、内容まで紹介することもないとは思うが、簡単にいえば、食事の形態を通しての考察で、現代の私たちはサル社会に似た個人主義の閉鎖的な社会を作ろうとしているように見えるというのだ。Netで検索すると、山極教授の著書「『サル化』する人間社会」の紹介にこうあった。
厳格な序列社会を形成し、個人の利益と効率を優先するサル社会。
個食や通信革命がもたらした極端な個人主義。そして、家族の崩壊。
いま、人間社会は限りなくサル社会に近づいているのではないか。

なるほど、同感である。その通りだと思う。実は、何を隠そう、カメの場合はもう既にこの人間社会を捨て、いわばサル社会を生きている。「外道のカメ」を名乗る所以だ。そのコンセプトは「個の快感」であり、すべての事象はそこに「特化」される。その象徴的行為がまさに「G」である。その行き着く先に見えるのは「枯死」だ。カラカラに乾いて微風にも朽ち崩れる。本ブログのプロフィール写真に使ったランニングには「死して屍拾う者なし」とある。

実は、山極教授の「サル化する人間社会」の見出しが目に入った途端、中身を読む前からカメは一足早く、いや、時 代を先取りしてか、「サルになったカメ」と即応していたのだ。アァー。