2007/02/25

◎死んでいてもよかったのに・・・

にしても、人生とは運動会のようなものなのかもしれない。競技種目がいっぱいあって、その選択は自在、変更もあり・・・だ。ところが、一途なカメは一つの競技しか選べない、選んではいけないと思い込んでいたようだ。
それは植木等の“気楽なサラリーマン稼業”であったのかもしれない。ちょうど高度経済成長の最中で、遅れず、休まず、仕事せず・・・で、それを何も疑わずに実践していた。
そうして、川の流れに身を任せ、カメは好き嫌いだけで4回も会社を変わり、それでも国家ニートの座に座って“お迎え”を待っていたのだが・・・。

それが突然、気が付いたら別のフィールド放り込まれても・・・、別のフィールド、競技があるとは考えたこともなかったし、信じられない。一体どうしたらいいのか? なぜ、助かってしまったのか? これから、どう生きていけばいいのか。なんて、考えるタマでもないのに・・・。
ハッキリしてはいないのだが、手術から3日後か、とにかくカメは全身麻酔から覚めた瞬間、「あっ、生きてる」と覚醒すると同時に「お、死んでいてもよかったのに・・・」という想いが咽喉のあたりをよぎった。
この想起は弱々しい記憶だが、いまだに忘れられない。