2009/02/25

◎今回の金融危機、勝者の顔が見えてこない・・・


金融とは、不要不急の金によるゲームのような気がしていましたが、いまはそれが確信に変わってきました。バーチャルなマネーゲームというわけで、もともと庶民に参加資格はないのに、助平心旺盛な多くの庶民は汗にまみれた「小金」を握り締め、俺も私もとマネーゲームに紛れ込み、あれよあれよという間に身包み剥がれ、捨てられてしまうわけですが、庶民が握る「小金」程度は、ショバ代、参加料、入場料といったところでしょうか。
実はこの「小金」がまさに実体経済の泡であり、庶民にとっては不要不急の金、「大金」だし、そのつもりなんですが、結果としては、ショバ代に有り金はたいて「ハイ、それまでよ」と胴元に放り出されるのがオチというわけですが、また懲りずに、それを繰り返しているということなのではないでしょうか。
このマネーゲームの胴元が誰かといえば、これが顔は見えない、正体不明の、いわばコンピュータウィルスのような得体の知れない者というか、まさに文字通り、実体のない「巨大な泡」のような気がします。或いは、謎の惑星からやってきたインベーダーが、カネを全ての価値観の頂点に据えた夢の惑星を提示し、そこで全てのカネをグルグル回しながら吸い上げていく・・・なんて構図か。なんていうのも、今回のそれこそ100年に1度といわれる金融危機、勝者の顔が見えてこないんだよなぁ。