2009/11/25

◎せこい、赤いバス・タクシーが闊歩する


にしても、陽気のせいだろう、タイ人はあまり深く物事を考えない、考えよえともしない、全てはマイペンライの世界でリラクゼーションに浸っていると感じるのだが、まま、これがタイ人の知恵かな、と思うことがある。その一つがズルさだ。それも、悪意はなく、直ぐにバレてしまうようなことに、どうも意気に感じているような気がする。だから、それは何とも微笑ましいとも感じて、腹立たしさの前に滑稽に感じてしまうことが多い。
先日、モーニングサービスのセットででてきた長尺ウインナ。目玉焼きと並んでウインナも一見2本に見えるのだが、薄い。単に真ん中で切って並べてあるのだが、いかにもタイ人らしい発想だ、と思って笑った。シェフは多分得意になっていると思う。その顔が目に浮かぶ。といって、それはタイ人シェフが2本に見えるようにした知恵なのか、カメの勝手な思い込みなのかは不明だ。

チェンマイの赤いソンテウは観光情報紙によると、せこいバス・タクシーとも呼ばれているようで、公共の足がないチェンマイでは重宝されているようだが、観光客にとっては悪徳というより、確かにせこいという方があたっている。共通しているのは、直ぐにバレる嘘・・・。
赤いソンテウが連なって走る旧市街のお堀沿いで、北を目指して歩いていたら、空の1台が寄って来て、笑いかけるので、北を指差し真っ直ぐ行くのか聞いたつもりだったのだが、OK、OK、乗れと指図するので、それに従って乗り込んだところ、直ぐ次の交差点で、右折してしまい、オイオイという間もなく、また右折して堀を南に下り始めて・・・。何度も車内のブザーを押したら車を歩道側に寄せて停車。何故ブザーを押しているのかわからないと怪訝そうな表情の運転手は、俺は悪くないのに、それでも何かもの欲しそうな顔をして、仕方なく、カメは不貞腐れたものの財布から10BT硬貨を1枚渡してしまったのだった。
言葉が通じていないだけに、この辺の表情だけでのやり取り、そのパフォーマンスには長けているし、それが不発に終わってもマイペンライ(気にしない、しょうがない)と幕を下ろす・・・。それは、タイ人の民族性かとも感じている。