2006/11/24

◆狂犬病はマイペンライとはいかない?


にしても、邦人男性36年ぶり狂犬病発症とのニュースが相次ぎ、タイ・バンコクでの写真を思い出した(左)。
タイも野良犬は多い。写真はバンコクの市街地、高級デパートなどが林立する並びのショッピングセンターの入り口で日向ぼっこをする犬だ。他にも、街中いたるところに展開される屋台が並ぶ歩道には餌を求めてウロウロする犬をよく見かけたが、いずれもおとなしく、吠えたり、暴れたり、絡み付いてくるといったケースは見なかったし、怖いイメージはなかった。
今回、日本で発症した狂犬病は2人、フィリピンで犬に噛まれた京都市と横浜市のいずれも60歳代の男性だから、バンコク移住を目論むカメは無関心ではいられない。2人とも手を噛まれ帰国後に発症しているが、その状況は伝えられていないので、ちょっと気にかかる。頭でも撫ぜようとしたのだろうか。餌でも与えようとしたのか。
外務省・海外安全ホームページによると、狂犬病は南極大陸を除く全ての大陸で発生が確認されている感染症で、アフガニスタン、バングラデシュ、ブラジル、ボリビア、中国、コロンビア、エクアドル、エルサルバドル、グアテマラ、ハイチ、インド、インドネシア、メキシコ、ミャンマー、ネパール、パキスタン、ペルー、フィリピン、スリランカ、タイ、ベトナム、イエメンでは感染のリスクが高い。
列挙された国名の順番に意味があるのかどうか、最初はタイの名前を見落としてちょっとほっとしたが、念の為、もう一度目を凝らして後ろの方に見つけ、やっぱり・・・だった。
また、毎年、世界中で5万人以上が狂犬病で死亡していて、犬に限らず、猫やイタチなど他の哺乳動物からも感染することがあり、狂犬病の動物から咬まれることで、その傷口からウイルスが体内に侵入。人の場合の潜伏期間は9日~数年(通常20~60日程度)で、発病した場合はほぼ100%死亡する。
症状は発熱、頭痛、嘔吐などに始まり、次いで筋肉の緊張、痙攣、幻覚があらわれる。犬の遠吠えのような唸り声をあげ、涎を大量に流し、昏睡、呼吸麻痺が起き、死に至るそうだ。
何とも恐ろしい病気のようで、マイペンライとはいかないようなのだが・・・、ま、恐いことを知っただけでも良しとするか。