2008/09/22

◎欲しくて、欲しくて、通販の電動ハタキ・・・


にしても、安物買いの銭失いとは、ちと、違うのではないかと、通販で電動ハタキ(\999)を発注して思った。カメの場合、当たらずとも遠からずなのだが、正確にいえば、安物買い自体は物欲なのである。安物のジャンルでモチベーションが上がるのだから、理に適っている。
特に、掃除用品で衝動買いが多い。100円ショップをのぞくたびに、便利そうなブツを見つけてはカゴに放り込む。帰ってみると、同じものが2つも3つも揃っていて・・・。単に、掃除好きなだけで、それもイメージだけ、情けないことに実践が伴っていない。購買行動が浄化作用として働き、心身のバランスを保っているのだと、ちょっと理屈っぽく分析してみたが、言うほどのこともなく、何のこともない、誰もが指摘できるていどの話だ。

でも、今回の電動ハタキについてみると・・・。最初に見たのは深夜のテレビショッピングだ。こりゃあいい、こりゃ便利で、年中、掃除をしそう、掃除が楽しくなる、なんてウキウキしながら品名などを珍しくメモしていたのだから・・・。値段は、本体が 5,800円(税込)、ほかに送料が 945円(税込)、それに代引き手数料。
そのメモを頼りに、念のため、大好きな「価格.com」などで検索してみると、あるわ、あるわ・・・、純正品を名乗るものから眉唾モノまで、いや、はや驚いた。最も驚いたのが、値段の格差。999円から5800円で、それぞれに税金表示の有無、それに送料とか手数料が別途必要になったり、不要だったり、実に多種多様。

ディスカウント店で実際に手にして選ぶのなら、迷わず最安値の999円なのだが、通販となると、ちょっと待てよ、だ。確認すると、税込価格は1049円になり、送料が630円、代引料 315円の合計で 1994円にもなる。ざっと2000円で、その半分はいわば手数料だ。それに、現物を見ているわけではない。でも、純正品よりは断然安い、というのが結論だった。
注文した翌々日には、現物を手にしたが、純正品(映像でしか知らないが・・・・)と代わらない。なぜ、純正品がそんなに高いんだと、不信感がよぎった。ちょっと使ってみたが、多分、性能も変わらないはずだ。あとは、掃除のモチベーションをいかに高め、持続させるか。それは、まぎれもなくカメの自己責任となる。あぁ~。

◎シンドラーのリスト、リアリティの凄さに息詰まる


にしても、映画の凄さを久々に感じ、珍しいことに感想を書きたくなった。気紛れに見た
「シンドラーのリスト」で、1993年の製作。ナチによるユダヤ人虐殺の話、その程度の予備知識で見始めたのだが・・・。
ドキュメンタリー風に描き、たぶん、十分に取材され、計算されつくした、リアリティが横溢し、息詰まるほど。特に、ナチ収容所の所長役の役者は秀逸だった。重厚な 195分に、カメは自らのお肉の筋肉が解けてバラバラになるかと感じ、最後はグッタリした。

ほんと、珍しいことに、グイグイ画面と話の展開に引き込まれていくのがわかった。映画の凄さが身に沁みた。そんな酷いことがあったんだ・・・と、その光景を再現、目の当たりにさせられて、浅学菲才のカメは恥じ入るばかりだった。
同時に、それらを復元してしまう映像の力に、また、それを成し遂げてしまう計り知れない金、ヒト、モノの力に恐れ入るばかりだった。よくぞ、ここまでと、衝撃を受けた。

スピルバーグが長年あたためていたT・キニーリーの原作を映画化したもので、念願のアカデミー賞(作品・ 監督・脚色・撮影・編集・美術・作曲)に輝いた作品。ナチ収容所の所長役、レイフ・ファインズはアカデミー助演男優賞にノミネートされた。
<映画のあらすじ>ナチによるユダヤ虐殺をまのあたりにしたドイツ人実業家オスカー・シンドラーは、秘かにユダヤ人の救済を決心する。彼は労働力の確保という名目で、多く のユダヤ人を安全な収容所に移動させていくのだが……。