2010/11/06

◎「YouTube」への流出ビデオは大特ダネだ


にしても、沖縄・尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件の動画を「YouTube」で視聴して、久々の大特ダネに血湧き肉踊った。同時に、「YouTube」が21世紀の新しいメディアとしての地位を確立し、既存の新聞、テレビ、雑誌はまもなく消え去る運命にあると感じた。あと、4日のNHKクローズアップ現代で紹介された、ジャーナリズムを掲げて米軍の機密情報を次々と公開する機密告発サイト・ウィキリークスあたりに新しい時代のメディア像を見た気がした。また、中国漁船衝突事件だけでなく安全保障に関わる問題などに関して、ネット上には「主張する」ブログやHPが数多く立ち上がっていて、その数の多さとともに、その内容の充実ぶりに驚かされる。また、そうしたサイトを見ていると、もっと質の高い情報が数限りなくUPされてくるに違いない。
そもそも、流出ビデオの危機管理についていえば、9月23日の国連総会に出席した菅直人首相 がビデオを持参し、全世界に向けて上映して見せるくらいのパフォーマンスを展開するのが外交の定石なのだが・・・。菅首相はNYに発つ前、仙石官房長官に「この間に決着しておいて・・・」と言いおいて飛び立ったとか。菅政権のメルトダウンはとっくに始まっていたのだ。
自民の伊吹元幹事長は小野小町の歌をもじり、「詠み人は菅太政大臣」としてこんな歌を披露したそうだ。 ♪支持率は うつりにけりな いたづらに 尖閣国後(くなしり) 遅れとる間に ・・・。与党が与党なら野党も野党、まさに衰退途上国のノー天気な徒花(あだばな) だ。
既存のメディアが独自の意見、主張を持たず、政権の揚げ足取りに汲々とするばかりで、一旦コトあれば、政権と一緒になって慌てふためき右往左往し、堂々巡りしているようでは面白くもなく、役に立つのは相変わらずテレビの番組表だけで、昨今では景気の低迷から折り込みチラシが激減し、新聞がやたら薄い日が続いている実情では、ネットを自在に操る素人がネットワークを張り巡らし、メディアの覇権を握る日も近いだろう。