◎終の棲家に住み着き、脳の酸化が急加速・・・
にしても、前のブログで一句詠んでみて自らの脳の酸化症状の進行に気付き、愕然とした。脳の萎縮なんていう言葉も脳裏に張り付いているのが見え隠れする。
そもそも一句・・・なんてタマじゃないのに、妙なことだった。で、今回のチェンマイ訪問を振り返ってみると、確かに、前回の11月には連日のようにブログを更新していたというのに、今回はそれが一向に気にもならない。書く気にならない。書くのが面倒臭くなっているのだ。一句なんて持ち出したのも、実は筆が進まなかったから、苦し紛れのような気がする。何とも、情けない。
薄々気が付いていたことがある。終の棲家の存在だ。ここでは終日、インターネットにアクセス出来、それも無料だ。あまりにも早々と、この極少予算でこれ以上は望めないと思う棲家に辿り着き、唯一の老いの生きがいであった終の棲家探しの目標があっという間に達成されてしまったのだ。その達成感は何ともいいようがないほど嬉しく、してやったりなのだが、でも直ぐにいいようのない虚脱感に囚われたのだ。
つまり、あとはもう何もしなくてもよくなったのだ。と、と、あとは、ここで息を引き取るだけじゃないか、というわけだ。
もはや、本も新聞も雑誌も読まない。情報はインターネットだけが頼りのカメだ。7日、日曜日の朝についていえば、Yahooのトップページで最初に目に入ったのは「優木の交際相手はしずる村上」。前日の「次長課長・井上と優木まおみ熱愛発覚!」の続報だから、押して知るべし、だ。もはや、脳は赤錆が浮いているに違いない。
また、24時間インターネットといいながら、ノートパソコンを開いて実際に何をやっているかといえば、トランプゲームのスパイダソリティアにうつつを抜かしていることが多い。単純で簡単なルールのゲームだけに、何も考えなくてもいいから楽で、あっという間に1時間ぐらいは経っていて、自ら驚かされる。時には達成感も味わえる。終の棲家に終日篭っていても、こうした単純明快なゲームは飽きることはない。
棲家はナイトスポットが点在するロイクロー通りを歩いて横道の路地に入ったところ。この通りには妖しいオープン・ビアバーが軒を連ね、そこの止まり木には若い娘たちが屯し、欧米人がビールを飲んでいたりして、ナイト・バザールも直ぐ傍だから夜遊び派には申し分ない立地なのだが、いかんせん、極貧暮らしのカメのこと、そうした光景を目蓋に焼き付け、指を銜えて涎を垂らすしかないというのは、あまりにも悲しい、か。
でも、この現実は現実として厳然と存在し、それは変えようもないし、それを変える気もないし、これまでもそうした現実は何の疑念も抱かずに粛々と受け入れてきた・・・なんて書いて、その現実の写真がないことに気付き、棲家を出て、遠目にシャッターを押してきたが、これがまた、ご覧の通り、何ともお粗末な出来、よ。
終の棲家に腰を落ち着けた途端、脳の酸化が加速したなんて、これももう粛々と受け入れるしかないのだろうなぁ。また、また、トホホ、だ。
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