◎ヒヤヒヤし通し、チェンマイの自転車体験・・・
にしても、自転車で道路を走るのが、こんなに怖いものだとは思っていなかった。チェンマイでは、バイクと一緒の扱いになる、というより、当然なことに、道交法では車と同じ扱いで、カメには何とも厳しかった。終始、肩の力が抜けなかった。
東京では、歩道を我が物顔で、大手を振って走っていたのに、ここではそうはいかなかった。確かに、バンコクで自転車で走れない理由は何となく感じていたが、そんな生易しいものではなかった。チェンマイでは、現実に自転車に乗っている人をしばしば見かけているから、大丈夫だと甘くも見ていたのだが・・・。歩道に展開する屋台群の中には、自転車が入れないと実感した。無理すりゃ、ジコる、ヨ。いや、その前に袋叩きにされかねない。
新しいゲストハウスに移ったら、そこではバイクとともに自転車もレンタルしていたので、早速借りたのだ。1日40BT、これが高いのか、やすいのかはわからない。でも、自転車に乗ることで、確実に行動半径は広がると、ちょっとワクワクした。
でも、自転車に乗って、直ぐに気がついた。こりゃ自転車で走れるような街造りをしていないってことだ。歩道は確かにあるが、屋台に占拠されていて通れない。屋台がなくても、段差がしっかり付けてある。屋台がないからといって、歩道を走っても、それは長く続かない。ちょっと行くと、段差があって、それを避けるために、自転車を降りなければならない。その上、歩道の整備が杜撰で、凹凸ができている上、割れていたり、陥没していても、補修されていない。電柱なども立っていて、危険極まりない。まったく誰のための歩道だ、と腹立たしくもある。
こんな歩道環境に呆れ、だから、自転車もバイクと同じように、車道を走らなければならない、と悟らされたのだ。が、これが怖い。車間距離とか、幅員とか、スピードなどのペースがよくわからない。こっちの「ダロウ」と相手の「ダロウ」がかみ合わないから、やたらヒヤヒヤさせられる。一度は、バイクが寄って来て、引っ掛けられそうになった時は、まさに肝を冷やした、ヨ。
それに、どういうわけか、車優先でインフラの整備が進められてきたようで、人の存在、人の利用に思いが至らない。だから、信号機が設置してある個所が少ないし、横断歩道といったものも、いたって少ない。そんな道路を、車に素人のカメが初めて乗る自転車で走るのだから・・・、察していただきたい。いやはや、とりあえず、無事に戻ってこれてよかった、ヨ。
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