2012/03/19

◎木にも登ったカメ、 こんなワクワク感は得難い


にしても、サタデーナイトフィーバー、カメはGだけならまだしも何処までサルなんだ、おだてりゃ木にも登るのかねぇって、シルバーリングを4つもゲットして、ポケットに入れたそれをこっそり触ってほくそ笑んだりして、こんなにハイテンションになるとは思ってもいなかったのだが、金を使うって、快感なんだなぁ、何とも嬉しい。こんなワクワク感は、そう、金を出してもそうそうは入手できないよなぁと、一人納得して、屋台をはしごしていたら、脇のソイ(路地)にかけて、きっちり骨董品が並んでいるじゃないか。何より、カメの関心事である涅槃像が10体も無造作に転がしてあって、これなら持ち帰れる大きさと、カメは目を奪われてしまうのだった。それに、これら涅槃像にいくらの値段をつけているのか、興味津々だった。カメはこのところかなりの数、涅槃像は見て、値段は聞いているからなぁ。全部同じということはなく、かなりばらつきがあるように見える。その中でも、この中で最も大きく、ケバイのが、目に入った。なかなかいいよなぁ。でも、とても手は出ないよなぁ、とかなり高値と踏んだ。作品的にも、情緒深く、人間味に溢れているとまでいわずとも、なかなかいいじゃないか。何より、目を見開いているのが珍しい。いわずもがなのそんなことまでカメは屋台の親父相手に指を差し、身振りで指摘していた。確かに、カメにとっては大金(400BT)を使った後だけに、些か気も大きくなっていたのか。財布に1000BT札はもう一枚もない。いざとなれば、親父に財布の中を見せればいいかとも思っていた。
それが、上手の手から水が漏れたか。好事魔多しか。ついのせられて、調子に乗って、サルもおだてりゃ木に登るってか。カメは「パーン(数字の単位で千)は駄目、ね」といいつつ、親父のその辺の呼吸は絶妙で、大き目の電卓をカメに渡して、この涅槃像はいくらだと思うか、ときたよ。で、カメの第1感は1200BTだったので、つい電卓に、「700(ローン=百)」と打ち込んで、「どうだ」という顔をしていたのだろう。親父も、瞬間、やられたというか、そんな表情をみせた。「お客さん、目は確かだ、ね」とでもいっているかのように感じるカメ、自惚れているんだよなぁ。とはいえ、これがまたいい気持ち、快感なのさって、ね。何とも、甘かった。徐々に親父の術中にはまっていく。しばらく無言が続いて、もう一度親父が電卓にいくらか入力しろと、強く迫ってきた。こりゃ、ちとやばいことになってきたとは思ったが、窮余の策としてカメは「500」と入力したのだ。「ウゥーン、参った」とはいわなかったが、親父のその後の反応は早かった。「よっしゃ、わかった」とでもいうように、新聞紙に涅槃像を包み、手渡してきたのだ。カメとしては500BT渡して、涅槃像を受け取るしかなかったのだが・・・。これって、どうなのか、妥当な価格なのか。体長30㎝、高さ12.5㎝、奥行き(幅)8.0㎝。写真をアップしたが、さて? なんちゃって。

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