◆バックパッカーは最高の快楽・・・
にしても、バックパッカーって最高の快楽、快感のような気がする。
バックパッカーは、まだバンコクでの2週間の体験しかないが、バックパッカーはカメの生きざま、お肉の周波数とピッタリ合致して、何ともいえぬ満足感とともに充実感に浸れた。
親しい後輩から「バンコクの何がいいの?」と聞かれた時、まだぼんやりとしていたそのメカニズムにハタと膝をたたいた。
バンコクでは言葉が通じない、聞き取れない、タイ文字は読めない、バスに乗っても何処に連れて行かれるのかわからない、行き先を聞かれることがあっても答えられない、何処に行きたいのか、何処に行こうとしているのかも自分でわからない、四六時中、街中に立って「ここは何処?」「私は誰?」状態で過ごしていた。
アイマスクをつけて歩いているようなものだ。視聴覚に襲いかかるあらゆる刺激を全身のお肉で甘受している。 これって、カメにとっては官能の海を彷徨っているのと一緒で、最高の快楽、快感・・・だ。
そこには道徳観も羞恥心もなければ、まして尊厳とか世間の常識や目も存在していない。
日本での日常生活をおくるのとは全く違う。知り合いだって、一人もいない。 全ては自己責任で、そうした世間の煩わしい制約、束縛から解き放たれて、勝手気侭、自由奔放でいいわけだ。
でも、食う、寝る、やる・・・、生物として生きるための3つの本能だけはしっかり機能している。それらがフル活動して、お肉のたまらない快感につながるのだろう。 カメにとってバックパッカーの効能の一つだ。
(2006.06.14)