2016/01/24

◎誕生日 お迎えまだか 耳澄ます

にしても、気がつけば73歳の今日、長生きしたものよと呆れるしかない。
つい愚痴も出る。自信満々でヘビースモーカーを謳歌していた頃、ガンとたばこの因果関係はあるはずもないと豪語してもいた。確かに、昨年、72歳までにお迎えが来ていれば、肺がんとは気付かず、そのまま逝けたわけで、ねぇ。長生きの功罪ってとこ、か。
特にやりたいこともなし、特にやらなければならないこともなし、ただ、寝て起きて、食って寝て、息している。ただ、それだけなのに、やたら草臥れる。脳細胞はほとんど消滅、お肉の細胞劣化も甚だしい。小便垂れ流しも視野に入ってきている。息は吸って吐いているが、そのリズムが乱れることが多い。気温の変化に大きく影響され、時に激しく咳き込んだりすると、なかなか止まらない。呼吸が苦しくなる。生きている証で、苦しく辛い。
週一程度の洗濯も億劫になっている。ベランダで干し終わると、何かひと仕事終えた感を強く感じることも増えた。達成感ではなく、疲労感、息も上がる。炊事、洗濯、掃除の三大家事のうち、掃除はしなくても死ぬことはないだろうと早々にやめ、炊事は気まぐれに時たまだが、洗濯だけは「ねばならない」のだが・・・。
がん宣告されてから、舞茸でしじみ汁にしたり、豆腐と一緒にしたり、電子レンジでソテーにしたりして、朝食をとり始めたのだが、先日肺がんドックの検査結果を見てからは、もう朝食をとる気も失せ、いまは飲むヨーグルトだけにしている。それだけでなく、あれが食いたい、これが食いたいといったものがなくなり、一汁一菜というか、そんな食事で満足している。何を食おうか、食いたいものもない。考えるのも面倒になっている。
気になるのは、脱炭水化物をテーマに昨夏から始めたダイエット。なかなか効果が見られなかったのに、最近では銭湯のデジタル体重計に乗ると、何と65kg台。昨夏より8kgの減だ。70kgを当初、目標にしていたのだが、10月に70kgを切ったら、あとは一気だった。これがダイエット効果なのか、肺がんの影響なのか判断し難いのだが、銭湯の大鏡に映した裸体を見れば、あぁっ、上半身のお肉がげっそり落ちている。琴奨菊の真似して仰け反ってみると、あばらがくっきり浮き出てくる。
何とも、馬鹿々々しい、詮無きことを繰り返しつつ、ひたすらお迎えの足音に耳をそばだてているのだが・・・。


2016/01/20

◎末期がん 痛いは御免 迎え来い

にしても、さすがNHKというか、クローズアップ現代、昨19日放映の「"最期のとき"をどう決める~"終末期鎮静"めぐる葛藤~」は見ごたえがあった。末期がん患者の痛みを鎮静剤で緩和し最期を迎える"終末期鎮静"が在宅で静かに広がっている、というのだ。浅学菲才がまた露呈してしまったようだ。"終末期鎮静"とは何なのか。NHKの番宣ホームページよよれば、こうだ。
いま、在宅で療養する末期のがん患者に、「終末期鎮静」という新たな医療が静かに広がっている。耐えがたい苦痛を取り除くために鎮静剤で意識を落とし、眠ったまま最期を迎えるというものだ。最新の調査では、在宅で亡くなったがん患者の7人に1人に行われていたことがわかった。自分の意志で、眠ったまま苦しむことなく死を迎える患者。その一方で、遺族の中には、「“終末期鎮静”に同意したことで、患者の人生を終わらせてしまったのではないか」と悩んだり、罪悪感にさいなまれたりする人もいる。自宅で最期を迎えるがん患者が増える中、終末期の医療はどうあるべきか、考える。

番組を視聴しながら、「これは安楽死。殺人じゃないか」と思ったが、どうやらこの在宅診療はあちこちで行われているようだ。かつて、「安楽死」と「尊厳死」に関しては調べたことがあり、安楽死は殺人、尊厳死は自死と大雑把に区別し、前回ブログでも問題提起したが、やはり新たな生命倫理に基づく国による制度改変、法整備が必要不可欠なのだが、テーマがテーマだけに先陣を切る御仁は出てこない。クローズアップ現代の真意は不明だが、大きなタブーに一石を投じたことは間違いないし、いまの終末医療、已むに已まれぬ現場が一歩も二歩も先行していると感じた。

2016/01/16

◎末期がん サプリで消えた なんてねぇ

にしても、肺がんドックの結果が先日郵送で届いた。もはや過剰な期待もしていなかったが、恐る恐る見たら、やはり予想通り、か。「ガンが消えた」なんて妄言が飛び交うNet空間とは違った。
まず、喀痰細胞診検査の結果は「核小体が目立つ異型細胞を多数認め、悪性を考えます。組織型としては腺癌を考えます」
胸部CT検査の結果は・左肺上葉肺癌:癌性リンパ管腫症疑い。・同側肺門部、気管分岐部リンパ節転移。・対側肺転移は明らかではない。・左副腎結節:転移の否定には至らず。
医師の所見もついているが、簡単に咀嚼してしまえば、「左肺にかなり悪性の癌があり、リンパ節への転移も広がっている」といったところか、と書きながらも、これはさすがに気が滅入る、ヨ。
先の病院での医師の話そのままで、新たな発見はなし、このままお迎えを待つ日々を過ごすことになるわけで、この2~3か月の民間療法は全く効果が見られなかったということ、や。といって、すべて止める潔さもない。サプリではなく、喉を対象にした風邪薬(第2類医薬品)の中には少しは症状を和らげてくれているようなものもあり、そんな対症療法を続けていくしかないよなぁと、独りごちている。
で、肺がんドックをきっかけに今の医療に関しひとこと言いたくなった。どこまで進化するかわからない医療技術に対する疑問でもあるが、新しい医療倫理の確立だ。「延命が全て」で突き進んできた医療技術はもうすでに究極の極地に達しているのだろう。そこに、肺がんドックのような新たなビジネスも生まれている一方で、延命技術によって、どうすればいいかわからない彷徨える命も増えているのではないか。ここは、新たな生命倫理の誕生が必要ではないのか。
命とは何か、命とはどんなものか。永遠の課題で、軽々に論ずるのも憚れるが、その一方で医療技術は日進月歩で、生命倫理の域をとうに超しているのではないか。このへんで、国による繊細な選別、線引きを実施する大胆な決断が求められていると思う。
不備ながら、叩き台にはなると思う一行を・・・。
「後期高齢者には自己申告による尊厳死を認め、病院の緩和科にて施行する。」


2016/01/08

◎薬より 気が漲れば 病とぶ

にしても、拍子抜けの肺がんドックに吹っ切れたのか、昨7日にはカメ秘伝の健診に恐る恐るだがトライしてみた。50歳にして医者による健康診断を一切やめ、自信満々で始めたG健診だ。おかげで、10年前だったか銭湯で倒れ救急車で運ばれた(くも膜下出血で一か月入院)以外は、これまで風邪すらひいていない。医者といえば、歯医者には何度か通ったが、それだけ。G健診様々なのだが、さすがに近頃では頻度が落ちている。時に、要介護状態でトライすることも増えている。でも、それ以上に肺がんドックにはさすがに呆れ果てた。こうなりゃ破れかぶれ!の自暴自棄も多少はあったか、というより、陽気によるお肉の微かな疼きが勝っていた。ウフッ。やるっきゃないよなぁ。
経緯・結果はいつものように「裏ブログ」にこうアップした。
★★★噴出  16:28   麦爽快缶
中12日、量中、余滴少、喘ぎ声少
☆あぁん、逝く逝く、逝くぞ、ぞくぞくぞくっ、いい、いいっ、いいよぉー、久々、やぁ、こんなの、こんなにいいのってぇ…。何か、全てOKって感じ、や。いかったぁ。なるほと、ねぇ。こんなの、まだ、出来るんやぁ。途中で、手が痺れるように熱くなって激しく震え気が遠くなりそうな感じ、2度ほど。多分、心の臓が止まる時もこうなるんだろうねぇ。こりゃ、本望やでって。ウフッ。いつなんだろう。いつでもいいぜ。
本日は、恐る恐るながら、かなり気を入れて取り組んだわけで、それなりに覚悟の上ではあった、よなぁ。まずは、何よりメニューの選択から、まともにスタートしたからねぇ。で、すぐSSや。いや、驚いた、よ、こんなに良く出来ていたとはねぇ。ちょっとした感動とともに、しっかりエロ入されて・・・、もう、こちらの目線がエロくなっていて、あれよ、あれよ、よ。でも、ソコはそれ、百戦錬磨、じっくり構えていたら、ごく自然にってわけ・・・。ウフッ。

で、ほのぼのとした充足感に包まれたまま一時間近く昼寝して銭湯に行って確信したヨ。G健診は、やはり確かや。何だかんだ言うても、先端技術を駆使した医療検査より、生身のアナログ診断の方が的確や。気が漲ってきたやんかぁ。気の充実が健全な人体の全てやなぁ。間違いない、ヨ。

2016/01/06

◎泥臭く 続ければこそ 息を継ぐ

にしても、新春拍子抜けの幕開けとなった。Netで見つけた近所の総合病院人間ドック健診センターで予約した胸部CT検査を昨5日、意気込んで受診してきたのだが・・・。
【肺がんドック】なる健診コースで、胸部CT検査と喀痰細胞診検査の2種類。喀痰採取は年明け早々三が日に自宅で済ませ、その容器持参で受付を済ませ、検査着に着替えたあと医師(女)の問診、10分足らず、その大半はカメのこれまでの斯く斯く然々、つまり、声帯の異変から各種検査の結果、肺がん宣告にいたり、その後の放射線、抗癌剤治療を断り、その後2ヵ月余り民間療法を続けていて、その辺りの効果を確かめてみたいと申告したわけで、医師はもっぱら聞き役、途中、「肺がんは確定しているんですね」と確認した言葉が印象的だった。
で、胸部CT検査も10分足らずで終了。あとは、着替えて、受付でご精算、税込14,040円。「はい、それまで、ヨ」って、か。手応えも何もない検査で、「えっ、えっ、これで終わり?」。消化不良もいいところで「で、結果は?」と聞いたら、首を捻った受付嬢は何処かへ電話をしてから「結果は自宅に郵送」。「何時?」「3週間後・・・」だって、さ。
受付を始めてから30分ほどで終了って、わけ。ぼったくりバーと同じような印象を受けたヨ。こちとら、命かけてるわけで、ねぇ。民間療法を始めて3か月になるのか、この年末年始、一向に症状は改善せず、深呼吸してみても肺が膨らんでいないようだし、寒くなってからは咳き込みが激しく、止まらなくなったり、もう、箱根駅伝の中継を見ていても気が晴れなかったし、この際、肺がんの進捗状況が少しでも分かればと期待していただけに、この【肺がんドック】には、呆れるしかないよなぁ。

2015/12/29

◎肺がんや 残る余命も 金次第

にしても、長生きしたばっかりに遭遇した肺がん、先日、区役所から封書が届き、開けてみたら「高額療養費支給申請書」、支給予定額は「5,014円」。明細を見てちょっと少ないけどなぁと首を捻りつつも申請書を送付、振り込みを待っていたら、本29日、また区役所から支給申請書がきて支給額は「3,281円」。これで、まあまあか。肺がん診断・検査の総費用額は約32万余円で、実際に支払った負担額は3万2,000円というわけで、下流老人にとっては安い出費ではない。がんをNet検索してみると、保険の効かない治療法とか、サプリメントなどがわんさとあって、目が回るよう。
これらは「眉唾」と下流老人は独りごちて、そうしたサイトに長居はしていないのだが、金と病の関係を目の当たりにした感じで、なんとも切ない。といって、どうしょうもないのが下流老人というわけ。ぼぉーっと、旨くもないサプリメントを服用している。ちなみに、今日1日のサプリメントのメニューは、ビタミンC(2錠)、EPA(3錠)、亜鉛(1錠)、アガリクス(4錠)、霊芝(5錠)、ノコギリ椰子エキス(2錠)と合計17錠。この他、喉と声帯に効けばもうけものと、第2類医薬品の去痰ソフトカプセル(2カプセル)と同鼻炎薬(2錠)を服用。あと、やはり第2類の滋養強壮ドリンクを飲んで、1日が終わる。明日が始まるかどうかは、目覚めてからだ。
舞茸の調理は、できるだけ簡単に、即席シジミ汁と一緒に煮たり、コンソメスープに入れて温めたり、時にソテーにもしているのだが・・・。
そんな素人療法を始めて、もう3か月になるのか、一向に症状は改善せず、最近では深呼吸しても肺が膨らんでいないようだし、寒くなってからは咳き込みが激しく、止まらなくなったりして、年を超せるのかどうか、何とも心もとない「年男」でした。

2015/12/22

◎気休めか サプリとともに 年越しヨ

にしても、数あるサプリも底が見えてきた。このままでは年末年始をサプリなしで過ごすことになりかねない。早めに発注しようと思って、Netで探してみるのだが、疑心暗鬼となっていて、決断がつかない。医者の治療を断り、サプリに依存して2カ月余り、そろそろサプリの効果に疑念が湧き始めている。
先日、好天に誘われ蒲田まで出かけた際、立ち寄った薬局で「しわがれ声」のタイトルに惹かれた漢方薬「響声破笛丸料」に目が留まり、買ってみたのだが、飲んでみて、何となくだが、声が出ている感じがして嬉しくなり、Netで買い増ししたのだが、元の木阿弥。それでも、喋りを意識し集中して声を出すと、短い言葉なら音になる。でも、プツリ、プツリで長続きしない。Netに、ロッカーがライブの際に服用しているとあったが、納得はした。
ガンに効くとされるキノコを使った霊芝とアガリクスだけは外せないだろうが、あくまでも『だろう』の話で心もとないのは一緒だ。ならばと、Netにアクセスすると、これでもかとあってもう魑魅魍魎の世界、価格もピンキリで、検索に疲れてくると価格の高いものほど効きそうな気もして、くわばらくわばら・・・。
で、見つけたのが「がん検診」だ。いずれはと思っていただけに直ぐ食いついた。でも、これも色々あって、治療付きのコースなど1コース100万円超がゴロゴロあって、何とも居心地が悪い。そんな中、辿り着いたのが蒲田駅に近い総合病院の人間ドック健診センター。【肺がんドック】なるコースで、胸部マルチスライスCT検査と喀痰細胞診検査を受診できるそうだ。年内の予約はいっぱいで、年明け早々の1月5日に予約を入れ確定、ひとまず、ほっとしたものの、怖いもの見たさか、なんていいながら不安は募る。


2015/12/18

◎ガンだもの 軽く一杯 ならいいか

にしても、冬の晴れ間「軽く一杯」とのメールに誘われ、渋谷のKirin Cityで同級生2人と生ビールを飲んだ。もちろん同じ歳で現在は無職なれど、生まれも育ちもご近所さん。
カメの勝手な視点から紹介すれば、一人は戦後の経済白書を忠実になぞってきた男、もう一人はノーベル賞をつかみそこねた男、そして、かくいうカメは、勝手気侭に生きて、いまは流行りの下流老人、という3人。
まっ、みなさん本ブログを読んだ上での「軽く一杯」だから、カメは、いわば「見世物」、痩せたとか、顔色が悪いとか、体が小さくなったとか、興味津々だろうが、外見上の異変は無し。でも、声を出そうとすると思うように言葉が発せられない。何とももどかしい。用意してきた小さいメモ帳にボールペンで書いての筆談も時折挟んで、何とか、何となく意思の疎通はできたかと思うのだが・・・。決めなければならない案件があるわけでもなく、同級生の近況報告がメインで、あとは懐かしい誰それのエピソードか。一人は、やたら政治向きの話をふってきたが、ねぇ、テレビを眺めているだけでは何とも反応できないよ。
で、不思議だったのが、同級生の新しい訃報の少なさ。ということは、少子高齢化を身をもって体現している感じ。それでもこの中ではカメが一番早く逝くだろう、もうあと2~3年かな、とのご託宣もいただいたのだが、さて、どうなりますか。

2015/12/10

◎余命切れ 今日か明日か 肩が凝り

にしても、作家・野坂昭如の訃報にはちょっと狼狽えた。どう反応していいのか。涙腺こそ弛まなかったが、親しい友に旅立たれてしまった気もした。縁も所縁もないが、勝手ながら、非常に身近に感じていた著名人だった。脳梗塞で倒れてから何と12年、早く逝けばいいのにとも、何度も思ったし、気の毒でならなかった。いちど、BOOK-OFFで著作を探したことがある。文庫の「アメリカひじき」と「火垂るの墓」だったか、やっと見つけてほっとしたものの、カメの記憶の中では華々しく活躍していただけに、野坂コーナーがあるものと思っていただけに、何とも衝撃だった。作家というもの、版を重ねる作品を持たないと長生きできないと思い知らされた次第。ブラック情報によれば、直木賞を受賞していながら、いま生活保護を受けている作家もいるとか。野坂の場合は、奥さんが元宝塚で稼いでいるから大丈夫とも聞いたが、どんな思いで療養生活を続けていたのか。
実は、野坂の生きざまで共感し好きになったのは、どの雑誌だったか、連載していた日々の雑記帳だ。古稀を迎えてもなおGにトライし、その結果を詳細にレポートしていたほか、デリヘルを呼んだものの気が萎えてしまい、正規の料金を払って雑談して過ごした、などと報告していたのに触発されて、カメは真似して裏ブログをFC2にアップしたのだ。タイトルは「升亀072記」で、サブタイトルは「終日、オナニーに明け暮れ、気持ちE健康法を提唱中!!!」。2004年12月のことだから、本ブログよりも立ち上げは少しばかり早かったのだ。その後、カメはクモ膜下出血から生還し、いまは肺がん末期、余命2年の残りはあと1年と8カ月か・・・。ウフッ。

2015/12/02

◎漠たる世 サプリ食いつつ 消えるんか

にしても、漠たる胸騒ぎからだろう、できるだけ何も考えないように努めている。考えると、胸騒ぎの中身と対峙しなくてはならなくなる。漠たる存在は漠たる存在のままにしておきたい。
と、なるほど、いまの世も漠たる世と思える。特に、東京オリンピックの新国立競技場建設計画とエンブレムの白紙撤回が象徴的だ。漠たる中で漠と決めた結果で、事務方は白紙撤回に「なぜ」と理解不能だったろうが、世間はそんな茶番を呆れて眺めている。それに、リーダー不在だと感じていても、誰もそれを指摘しない。漠たる世では、突出しないほうが安全だと思って、みんな一歩身を引いている。かつてのような育ち盛りの国ならみんな走っていたし、遅れまいと懸命に駆け上がった。顔を上げれば、青空が広がり輝いていた。そして間もなく念願の頂上を極めて一時は大いに浮かれたものの、それも束の間、いまは坂を転がり落ちている。眼下には雲海が広がり、漠として見通しがきかない。手探りで、足元を確かめながら進むしかない。
まさに、カメの身体状態と符合する。何かやらなければならないことは何もないし、何かやりたいこともない。ただ、考える時間はたっぷりある。でも、脳の劣化は甚だしく、集中力も持続しない。機械的にクリックを繰り返すだけのカードゲームが時間潰しにはいい。金もかからない。
脳に刺激を与えるにはNETショッピングだ。がんと闘うサプリメントとグッズはわんさとあって、値段もビンからキリまで。特に、サプリは効くのか効かないのか、NETの口上だけでは獏として、何とも頼りない。全ては食品で、味も香りもない錠剤かカプセルで、まだ、駄菓子のほうが旨そうだ。それでも、高価なサプリの方が効きそうな気がする。選ぶ基準が漠としていて、存在しない。結局はそこそこの価格のサプリを食べ続けているのだが、さて、はて、この行為も自己責任に帰結するんだよなぁ。あぁ~~~。


2015/11/25

◎サプリ食い 放射線浴び がん退治

にしても、拠所なく始めた肺がんの素人療法、1カ月たった今、特にサプリメントが残り少なくなって、さて買い増すか、はたまた他に変えてみようか、NETサーフィンで目を凝らしてみたものの、魑魅魍魎の世界、わかってはいたが、いやはやこれほどとは・・・。葵の印籠というか、これといったお墨付きがないので、文字通り夢幻の如くなり、だ。ああ言えばこう言う、こう言えばああ言う・・・で、何でもあり、言いっ放しの世界だ。この分野ではよく知られた「メシマコブ」など2000円前後から10万円を超すような`逸品`まで、あくまで医薬品ではなく「食品」として販売しているわけで、ねぇ。かつて厚生省で教わった化粧品の定義「効果なく、害もない」を思い出すよ。だから、結局は、イメージで選ぶっきゃないわけで、ねぇ。と、バカバカしくてやめたくなるのだが、それでは本当に「何もしない」ことになって、何とももどかしく不安に苛まれそうだ。だから、何でもいいから、藁にも縋る思いで何か飲んでいたい。飲んでいれば何となく気が紛れるだろうというわけ、だ。で、「メシマコブ」はやめ、ちょっと高いかなと思ったが、あれこれ効きそうなドリンクタイプを発注(@500円×30本)し、ボトルのラベルを確かめたら、やはり「清涼飲料水」とあった。
ラジウムを使用したグッズ類もわんさとあって、ラジウム鉱石の粉砕袋は毎晩胸に載せ、もう一つは枕に敷いて寝てはいるものの、効果があるのかどうか、何の反応もなく、何とも心もとない。ならばと、高純度ゲルマニウム入り低反発敷パットとゲルマソックスをゲットしてみたものの本当に放射線が出ているのかも心もとなく、NETで検索したら、ちゃんと家庭用放射線測定器「エアカウンター 」なんてものもあって、その中から安価なタイプを購入して、放射線量を測ってみたが、さて、はて、なんとも説得力に乏しい数値が表示されたのだが、その測定器自体の信頼性はどうなのか、疑い始めたらきりがない。
やっぱり全ては自己責任、そんな世の中になってしまったようだ。

2015/11/20

◎甘臭い 部屋に篭もれり 舞茸屁

にしても、NET情報を元に始めた舞茸とゲルマ二ウム療法は、効果があるのか。漠としてつかみどころがないものの、やっとこの療法にも慣れてきて、日常生活は声がれ前の状態に戻った。声がれは古孤老の生活にとってハンデにはならず、淡々と食って、寝てを繰り返している。時に、酷く咳き込むことも。まっ、こんな塩梅・・・。
☆舞茸が、結構旨い。歯応えもあり、豆腐や厚揚げ、がんもなどと一緒に煮ても、焼いても、蒸しても、旨い。時に、しゃぶしゃぶ牛のような食感になることもある。ウフッ、知らなんだ。
☆糞、どっさり。舞茸メインで、肉はもちろん、野菜、豆腐中心でさしたるものも食っていないのに、なぜ・・・だ。ちょい驚いた。
☆喉頭あたりに痰の保管庫が出来上がりそうな感覚あり。ヘビースモーカー時代の20年ほど前、痰の引っかかり処がストンと落下した感覚があり、実はその後、痰が出たことはない。それが今回の騒動で、咳止め薬を服用しているうちに何となく、痰が出そうな感覚に何度かなって、そのうち何度かは、痰になる前の唾状の液体を押し出した。
☆メシマコブなどサプリメントの飲む量が多い。一日一回、合計14錠、はねぇ。腹がパンパンになる感じがする。時間を分散して飲もうとすると、忘れてしまうんだよなぁ。一度にまとめて飲まないと・・・。
☆恐る恐る3週間ぶりのG、要介護状態とはいえ、何にしても、逝けてよかった。事後息がしばし乱れた、ヨ。肺がんだ、なんだかんだ言っても、結局、行き着くところはこれっきゃないんだよなぁ。生を確認できる唯一の行為や。
☆クローゼットの奥に固めておいたスーツ6着、廃棄処分。一度は、大々的に処分したのに、まだこんなに溜め込んでいたとは、これも未練か、と呆れた。
☆このところすっかりご無沙汰のテレビの録画、どうしたことか、一挙に4本もセット。コレクター復活か。再生して見るなんて想定に入っていないもんねぇ。要は、コレクター、よ。コレクターのコレクターたるゆえん。セットするだけで満足・・・なのよ。


2015/11/13

◎肺がんや 医師の手離れ 自然体

にしても、これが最後の診察になるかと思うと、いささか緊張して診察室に入った。「気持ちはもう決まりました? もう何もしないよ、と」。開口一番、医師はそういって迎えてくれた。あれこれ、グズグズいうんじゃかなわないよなぁと思っていただけに救われた感じだ。間髪入れず「舞茸と岩盤浴、ゲルマニウム・・・始めています」と応じ、肺がん診察は終わった。11月10日のこと。
「病院は治療が前提になりますので」といいながら、こんな例え話も。学校の先生に勉強しなくてもいいですかと聞いて、「いいよ」とはいえないでしょう? 病院に行くっていうことはそういうことなんです。自由にいきたいけれど自由にいかない、と。
で、今後についてアドバイスしてくれた。ホスピスに入院するといっても簡単じゃない。その前段階に色々、手順がいるんです。ホスピスと連携している緩和(ケア)科というのがあり、そこに通って医師と話をして関係づくりをしたうえで、色々決めていくそうだ。緩和科とは初めて耳にする言葉だ。自宅の近くでは、東芝病院があるという。そのへんはソーシャルワーカーと相談してくださいとバトンタッチされ、最後に「お大事に・・・、お力になれなくて申し訳ないです」と頭を下げられた。
ソーシャルワーカーだという看護師長とは事務的な話ながら「いまは一人で不自由ないそうですが、この症状、それが出来なくなるっていうのは、徐々にではなく、突然来るんです。我慢しないで、ちょっと心配だなとなったら、すぐご相談下さい」といわれた。また、NETで東芝病院にアクセスし緩和ケアを調べたら、「治療を希望せずに自然体でがんと向き合っている患者さん」が対象とあった。

病院を後にして、自転車のペタルを踏みながら、糸が切れた凧のような気がしていた。朝起きた時から何か獏とした不安感に見舞われ、焦燥感に囚われていたのに、一気にそれらが吹っ飛んだのだ。自由、勝手気侭で気楽なカメに戻れた気がした。


2015/11/08

◎舞茸に 余命託して 立冬か

にしても、何もしないよりはと始めた民間療法、2週間近くたって、何か変化はあったのか、効果は果たして・・・。まっ、肺がんが消えてなくなることはないだろうが、一応声の掠れ度を尺度にしてみたが、成果はまだ・・・。
まず、NETに「肺がん」と入力してヒットしたブログに全面的に頼った。
「末期がんを免疫療法で克服」というブログ。筆者は元・工業デザイナーで、「私はかつて、余命1年の末期肺ガンと宣告されました。つまり、治らないのです。副作用のある化学療法を選択せずに、敢えて免疫療法を試そうと思い、新しい視点で免疫力を見直し、完治に成功しました」とあり、使用したグッズ類も紹介していた。がん関連のブログや情報サイトは辟易するほどあるなか、早期に説得力があり、淡々と簡潔にまとめたサイトにアクセスできたのはラッキーだったと思う。
そうした情報をもとにゲットしたグッズは写真にアップした。
なかで最も高価だったのが「お利口さん」大小セット(¥48,600)。天然ラジウム鉱石を粉末にし、ゲル状物質に混ぜたもので、岩盤浴のハンディ版といったところ。放射線量は自然界の100倍位だったか。病院の治療で使用する線量はこれよりどの程度丸が多いのか。治療の方法としては同じだろう。とりあえず、胸の中心部(肺と肺の間)にこれを胸ベルトで巻きつけている。線量が少ない分、長時間照射で補っているつもりだ。
体内にプラス静電気を発し血行を促進するという放電灸。スーパーで使うビニール袋、指を湿らせないと開けなかったのに簡単に開き、単純明快に結果が出た。
韓国で評判というメシマコブを筆頭にアガリクスなど免疫力を活性化させるという椎茸サプリと舞茸、どれの効果なのか、複合なのか、2日目あたりから太く長く茶色の糞が出るようになった。食事は脱炭水化物、脱肉類に徹していて、よくぞこんなに出るものよと呆れるほどの量だ。
で、ある日の献立はこんな塩梅・・・。
[朝]舞茸豆腐しじみ汁、飲むヨーグルト
[昼]舞茸バタ焼き+若芽ひじき、ガンモ旨煮、MIXサラダ煮豆
[夜]舞茸天そば+若芽ひじき、厚揚げ旨煮、くるみ小女子


2015/11/04

◎衣替え 仕舞う夏物 着るのかな

にしても、ちょっとブレイクタイムが欲しくなった。重いテーマにがんじがらめになって、いささか疲れたヨ・・・なんてダラけていたら、かつて在籍した会社の後輩からメールを頂いた。`中締め`にもってこいかと、勝手ながら紹介させていただく・・・。
「ときどきブログを読んでいますが、大丈夫ですか。確かに、何もしない選択肢もあると思いますが、手術を拒否するんですか」
 「確かに、手術を受けて寝たきりになってしまったら、日々の生活(療養生活)はどうなるのか・・・とか、考えたら、いろいろなことが頭に浮かぶのでしょうね。わたしは、どうすべきだとはアドバイスする立場にないし、何をどうアドバイスすればいいのかもわかりませんが、とにかく気にかけています」
「セレブな女性(セフレ?)とタイに一緒に行って、いい思いをしていたのに、とんだアクシデントですね。病気をアクシデントと言っては悪いけれど、カメさんにとっては、やはりアクシデントという感じではないかと、勝手に想像しています」

外道に外れた先輩を忘れず、気遣っていただき、何とも有りがたく、嬉しいメールだ。でも、いきなりの「手術を拒否」には驚いた。ブログで言葉足らずだったのか、肺がんの手術は拒否していないので、それを伝えたくて、メールをこう
返信した。
医者の診断では、がんが進行していて「手術は難しい」、また、リンパ節への転移(PET検査)も多く見られるので、「悪くなる時期を遅らせ元気な時期を伸ばす目的で、抗がん剤と放射線治療(6週間入院)をやりたい・・・」と提案され、それを断ったというもので、これは手術ではなく治療です。また、この治療は手術後にも行われます。
声が掠れる他は何ら日常生活に不自由していないのに「なぜ」というわけです。それに、苦しまず、痛くなければ、いつ逝ってもいい72歳だし、6週間の入院治療を受けた結果と何もしないで過ごした結果と、余生にどれほどの差があるのか、そんな心情の変遷もアップしていきますので、気が向いたら、また覗いてみてください。更新が途絶えていたら「逝ったか」と呟いてください。ウフッ。

2015/11/02

◎目覚めては 嬉し悲しや ふと思う

にしても、肺がん宣告を受けて以来、改めて長生きしたものよのぅと慨嘆している。ついタラレバも出てくる。特に、カラオケで長時間熱唱していなければ、喉の不具合は出てこなかったのに、と悔やんでみたりもする。でも、しょうがない。
もはや、72歳。身体の現状を眺めてみると、声帯の掠れの他さほど不具合は見当たらない。他に、食事して体温が上がった際など、時折、咳き込むことか。炊事、洗濯、掃除と独りで日常生活は何不自由なく過ごしている。そんな状態で、医者が勧めるように入院してまで放射線とか抗がん剤の治療を受ける必然性はあるのか。その結果はどうなのか。どの程度期待できるのか。副作用による不具合はよく聞く。それは何とも怖い。また、肺がんを放ったらかして、「何もしない」選択肢との差はあるのか。
群盲像を撫ぜる状況のなか、ミーハーかもしれないが、民間療法に興味が湧いた。この先、やりたいことも、やらなければならない事も一切ないのだから、試してみるのも一興だろう。何もしないより気も紛れていいだろうとも。NETで見つけたブログ、余命1年の末期肺ガンと宣告された工業デザイナーだった方が、副作用のある化学療法を選択せず、免疫療法を試し完治したという闘病記、使用したグッズ類も具体的に紹介していて、さて、はて・・・。

2015/10/24

◎生き死には しょうがないの 積み重ね

にしても、歴史に「タラ、レバ」とか「もし」は禁じ手だが、今回の肺ガン検査で強く感じるのは、長生きし過ぎた事だ。くも膜下で倒れ戻って来た時、オヤジの歳を超えた時、古希を迎えた時・・・等々、その時々に年齢に氣づき、長生きしたものだと思うとともに、もういいのにと心中密かに思ったものだ。かつては長いことヘビースモーカーだったし、その祟りかと思わなくもないが、それにしても長生きしたものだと感慨深くはある。
その検査結果、医師は「残念ながら」と前置きして「ガン細胞がとれました。だから、肺ガン・・・」。続けて「内視鏡で撮った画像を見ますか。左の上の肺のとこ、かなり変形している」タイで売られているたばこのパッケージの写真と一緒だ。爛れも見られエゲツないのだが、自分の肺だとは実感しかねる。「で、手術は難しい」との結論に達したそうだ。とはいわれても、他人事のように聞こえる。医師はこう提案した。
「治すことはできないけれども、悪くなる時期を遅らせて、元気な時期を伸ばすという意味で、6週間の(入院)治療をやりたい。抗がん剤と放射線・・・」
いろいろ説明を聞きながら、「何もしない」選択肢の一つとして民間療法に関心があると話した。前日、セレブ熟女とランチした時、ガンで入院した母親を看取った際の体験を聞いていた。何もしないよりは、気も紛れていいだろう、と興味を持ったのだ。
「やるかやらないかはご本人様が決めること」「ここでは治療以外できないので、その場合はホスピスとかご紹介しています・・・また、考えてみます?」
そういって、11月10日に次回の診察の予約を入れた。多分、それが最後の診察になるだろう。前回のブログでアップした「5・7・5」の2句を単語カードに書いてポケットに忍ばせていたのだが、生憎と見せるチャンスはなかった。


2015/10/16

◎ガン切らず 騙し騙しで 幾つまで

にしても、このところ不覚にも死の淵を必死で駆け巡っていたようだ。目に見えぬ不安、死への恐れ・・・怖いの一色に周章狼狽していたと思う。2泊3日の検査入院で目が覚めた。カメの体の現状が認識でき、ひと安心、妙な不安は消えた。
入院前夜は、さすがに興奮してなかなか眠れず。入院誓約書の親族、連帯保証人についていずれも「なし」、それが通らないようなら検査はキャンセルしようと思った。冷静に振り返れば、現状では、喉の不調を除けば、他に不具合は何もない。タラレバでいえば、「何もしない」選択肢が生きてくる。いま、あちこち手を突っ込んでグチャグチャにするよりも、何もしないのも一理あり、だ。

朝の入院受付時にそれは問題とはされず、胃カメラ検査が終わってベッドに戻ったところから看護師が入れ代わり立ち代わり、身上調査に顔を出し、身内或いは親族の連絡先を聞き出そうとするが、こちらはずっと疎遠になっているので・・・で押し通した。とはいえ、身内もいない、親族もいないというのに、手術してまで健康を回復して、誰が喜んでくれるのか。また、本人に何かやり残したこと、やらなければならないことはあるのか・・・なんていうのはカゲの声だ。
2日目、気管支鏡検査の日、昼過ぎからの検査を前に担当医が、事務方から強要されたのだろう、突然姿を表し「入院には社会的ルールがあり、医師と患者だけの関係ではない。どうしようもない」と身内の連絡先を求めてきた。最後の切り札の登場だ。カメの気持ちは固まっていたが、検査前なので飲み込んだ。

☆ガン切って 抗ガン剤で 延命か
胃カメラは辛い、何とも辛い検査だった。ナースが背中をさすってくれるのが大きな癒しになった。モニターが見られる位置にベットはあったが、チラともみられなかった。気管支鏡検査は、点滴しながら、心電図をとりながら、内視鏡を挿入されたが、胃カメラの時よりも麻酔を多く使ったため、辛さは感じなかった。検査結果は23日になる。

ほんの気まぐれに、里心がついて? 覗いたつもりの世間の風は何とも刺々しい。やっぱり外道の世界がいい、望んで積極的に足を踏み入れてもう10年か。すっかり馴染んできたと思っていたのに、である。これを里心というのかどうかは知らないが、俗世間の風を久々に浴びて、ついつい長居をしてしまったようだ。孤古老には当然ながら居心地は良くない。世間のルールが様々ある。面倒でならない。当然承知の上だったのだがねえ、だ。阿呆らし。ベットの上は5・7・5を撚るにはいいかもしれない。結論が出たよ。どちらを選ぶかは、人それぞれ・・・。
ガン切らず 騙し騙しで 幾つまで
ガン切って 抗ガン剤で 延命か


2015/10/12

◎タバコやめ 命永らえ 挙句ガン

にしても、生きているのは面倒くさい、息も止められない、やたら疲れる、全てが億劫になる・・・なんて思いが募るのは、数カ月前の「ゴホン」がきっかけだ。
ついつい外道の道を外れて俗世に出戻りしたら、いや、はや、世の中、ルールが多すぎる。特に、医療の世界はデジタル化が進み、アナログ的反応は弾かれる。厄介でも、デジタル情報に基づいて一つ一つこなしていくしかない。振り返れば、ゴホンに始まり肺がんの疑いまで、どうやら積極的に自らそのレールに乗ったきらいがある。
人生50年、夢幻・・・を契機に、サッカーでいうなら人生のロスタイム入りを気取ったのだった。「50歳まで生きれば、もう十分じゃないか」というわけ。以来、健康診断は一度も受けていない。50歳過ぎて、病気が見つかったとして、それを治療してどうするのってこと、だ。
何と、それがこの有様で、何とも面目ないのだが、何せ、全てはロスタイムが長過ぎたことに尽きる。9年前、銭湯で気を失って倒れ救急車で運ばれクモ膜下出血の手術を受けて3日後だったか、意識を回復してしまったのだ。その辺の経緯は本ブログにアップしている。
あれから9年、この間、これからもだが、特にやらなければならないことはないし、やりたいこともない。パソコンと戯れながら、ただ只管お迎えを待っている。そんな状態でのゴホンだ。ゴホンで救急車はないだろう。挙句は検査漬け、ロスタイムに終了はないのかと思う。
検査入院を前にして・・・。

2015/10/10

◎がん検査 重ねる度に 近づく死

にしても、肺の影をそっくり切り取ればOKなんだろうなぁ・・・なんて努めて気楽な気分で東京労災病院へ、この日は先日のPET検査の結果を中心に肺がん状況の診断、かなりな事が分かるはず。そのカラー画像を見せながら医師の説明はやはり専門用語が多く、浅学非才の脳にはすんなり入ってこない。どうやら、肺に挟まれたところ、縦の隔壁、じゅうかく(縦隔)というんですね、こういったところのリンパ節も取り込みがあって、転移だろうということなんですね。外科の先生とも話したんですが、取れなくはないだろうが、場合によっては、左の肺は全部切除するかもしれない、それを避けてガンのある上肺だけ取って、下肺を助ける、開けてみないとわからないが、下肺だけ残すのもできるかもしれない。縦隔への転移については、術後に取り切れていない場合もあるので、術後に抗がん剤をやった方がベターかもしれない。外科的には、本人がリスクを承知なら手術をすると話していた、と。
続けて、考えは決まりました? もう、お任せ、身を預けようかな、と苦笑いで返していた。正直、そうなんですよ、ね。そんなに選択肢はないんですよねぇ、と。まあ、それなら、一回入院して内視鏡でのぞいて、ブツを取って調べるところからスタートしましょう。来週は大丈夫ですか?
そこで内視鏡検査の手順などを説明しているうちに、水を飲み込む際に激しく咳き込む事が多いと答えたら、それは胃カメラですねともう一日かけて胃カメラ検査もと手配し、二泊三日の検査入院が決まり、その後は、介護士と事務方から改めて手術の概要、入院の注意点などを説明されたのでした。
その夜再び、NET検索して探したところ、似た症状を見つけた。
がんは、発生した場所で大きくなるだけではなく、リンパ管や血管に入り込んで移動し、さらに大きくなることがあります。がんが発生した場所の近くにあるリンパ管に入り込んだがん細胞は、リンパ管からリンパ節に流れ込み、そこでまず止まります。白血球やリンパ球の攻撃によっても排除されず、生き残ったがん細胞はリンパ節で増え始めます・・・と。
いや、はや、恐ろしい。身が竦む、ねぇ。