2011/05/31

◎タイ料理好きが止まらず、エスカレート・・・


にしても、ちょい下痢が嵩じてこの2日間ほど、不思議なことに腹が減らなくなり、勿論、食欲がないからとはいっても、何となくタイ食堂で軽く食事はしていた。でも、何かちょっと口にすると、それこそ水を飲んでも腸がグルっとなり、それも括約筋が連携し難くなり、ほとほと難儀していたのだが、昨日になって、何故か突然正午前になって、腹がクウーン、 ググッと鳴り、空腹感に襲われたのだが・・・。何を食えば・・・、何でもいいじゃん、でも、久々の腹減り現象や、何かエライもの食って症状が悪化したらやばいぞ、と悶々としつつ、とりあえずは自転車で出かけたショッピングセンターにあるフードコーナーに足を踏み入れたら、いつもとちょっと違い、少し高級感漂う日本食コーナーに吸い寄せられ、カウンターに座ってメニューを見たら、色々あったが、ま、一番無難かなと思ったのが「牛照焼き丼」だ。こんなのって、いささか弱気になっているのかな、何て、邪推してみたのだが、出てきたどんぶりの中身は照焼きの牛は小間切れがパラパラっと盛ってあるだけで、ボリューム感もなく、貧相そのもので、真ん中に紅い紅生姜がご愛嬌といった按配。吸い物の椀もセットで付いてきたが、こちらは味も何も論評に値せず、お粗末。添え物の紅生姜に関しては、単なる彩りだけで、味も食感もなし。どんぶり自体、いかにも胃に優しい感触。上品で円やかとでもいっておくか。ま、幸いなことに胃腸に異変はなかった。

で、今回の下痢症状について、冷静沈着に検証するに、最も不思議だったのが空腹感を生じないこと。口に何か入れて噛むなり、飲むと、腸にグルッとした反応は生じるものの、それ以上の展開はなし。さらに、身体的症状は他になく、また、食べなくても、憔悴感もなければ、脱力感もない。ダイエットにはいいだろうなと思った。下痢に直接思いつくのは、カメのタイ料理好きのエスカレート、宿の近所の大衆食堂に通い詰め、食う料理を片っ端からデジカメに収録して、メニューの大半を食べ尽くしてしまったこと、だ。
あと、この手の食堂の多くは、テーブルに無料の香辛生野菜を詰めた籠を出していて、いわば食い放題。キュウリ、キャベツは別にして、香辛生野菜なんて決して旨いものではないし、いっぱい食うものでもないのだが、あると平らげないと気がすまないカメだ。モツ料理がまた旨くて、安くて、量はいっぱい。調理法も煮る、焼く、炒める、とさまざま。その上、暗闇で食うから、何でも格別に旨いよなぁ。


その結果、全て由来するところは、品性下劣なカメに辿り着く。食い意地が張っていながらケチときているから、つい、何でも残さず食べ、それに歯止めがかからなくなった食い過ぎと自己分析、全ては自己責任に基づく症状と認識して、納得している。まっ、空腹感が戻ってきて、いまはホッとしているのだが・・・。そういえば、旅立ちに当って誰かから「生肉にも気をつけろよ」といわれていたよなぁ。

2011/05/29

◎一天俄かに掻き曇り・・・歩行者天国のマイペンライ


にしても、雨季に入ったタイ、ご多分に漏れず、チェンマイも夕立が多い。それも強い風を伴い、雨脚は強く、激しい。が、それも長時間降るのではなく、精々10分から20分、或いは30分、雨宿りして凌げる時間、体験的に1時間降り続いたことはない。何なら、シャワー代わりに浴びてしまっても爽快で、気持ち良さそうに感じる。

ひとつ不思議だったのが、道路などあちこちに散在する露店群、突然の雨に対する対応策はあるのだろうか。荷物を置いて逃げ出すわけにも行かず、もたもたしていては売り物の商品はずぶ濡れになって、とても売り物にはならないだろうし、中には道路に直に並べているものさえあるのだから・・・。ついつい、野次馬根性が湧き上がり、毎週土曜日の夕方から、民芸品や若者向けのアクセサリー、衣類、雑貨などの露店がびっしり軒を接する歩行者天国になる、チェンマイ門からティパネット通りとの交差点付近までの「ウアラーイ通り」に自転車で出かけてみた。道路に店はまだ、まだらで準備中、自転車にまたがってゆっくり走りつつ、邪魔してもと思って、そのずっと先にあるショッピングビル・エアポートセンターへ向かった。そこでは、さしたる目当てもなく、ワゴンセールなどをひと回りして、外に出たら空模様が何となくおかしい。

再び自転車で歩行者天国が実施されている「ウアラーイ通り」に辿り着くと、警察官も出ていて、歩行者天国は始まっていた。暫く自転車を引きづりながら露店をのぞいて歩いていると、まさに一天俄かに掻き曇り・・・だ。あれよあれよという間に暗くなって、ちょっと強く冷たい風が舞い、ほら、ほら、来るよといった按配。

そのうち、ところどころで、ポツーン、ポツーンと大きな雨粒が糸を引くように落ち始めたものの、露天人は慌てず、騒がず、マイペンライ・・・、用意した大きなビニールシートをビーチパラソルに追加したり、品物に覆い被せたり、慣れたものだ。カメはそのまま自転車を引きずりつつ、歩行者天国を出たところで、豪雨に見舞われてしまった。そこは常時開設されている露店広場で、最初は茂みが密な木立に身を潜めていたが、雨の強さは更に増して、堪らず、しっかりした屋根のある市場に避難した次第。雨が降っていたのは都合40分ほど、そのうち土砂降りは20分ぐらいだったか・・・。
ま、それでも、カメは傘やビニールの雨合羽を買う気にはならない。

2011/05/28

◎王侯貴族の気分、味わいたかった・・・


にしても、一生に一度は王侯貴族の気分を味わってみたいものだとかねがね思っていたが、やっとチェンマイでそれがかなった。なに、それほどのことでもない。椅子にふんぞり返って、足の爪を切ってもらいたいとのささやかな願望・・・。このところ、足の爪に関しては、前屈みになるのが辛く、息苦しく、考えただけで、喉がぜいぜい鳴り、億劫になり、いよいよとなる(靴の先端に当る)まで先送りして、その時は深呼吸を何度もしながら呻吟し、ようようの思いで爪を切っている。終わって、いつも、こんな責め苦はない、しかも自らやるんだから、もう二度と足の爪は切りたくないと思うのだ。

マイ自転車でチェンマイの街をウロウロしていたら、床屋で太ったアメリカ人が足の爪を小母ちゃんに切ってもらう姿を見つけた。こりゃ、いい、行ってみようとあたりをつけた。実は、床屋での足の爪切り、手の爪切り、バンコクでは盛んで、しばしば目撃して一度はと思っていたが、爪を切るのがボディコンの若い娘で、いかにもいかにもなので、幾らボラれるかとそちらで怖気づいて、チャンスを逃がしていたのだが、チェンマイのホントのホントの小母さんなら、ボルこともないだろうし、看板にも「Nail Care Manicure 90」と表示しているし、もし、「1本90bartだよ」なんて、とんでもない金額を請求されたら、居直ってもみようかなとは思った。この歳になっても、妖しげな初体験には結構、それなりの決意と覚悟がいるものよ、なぁ。
で、昨日、昼飯を食った後、爪を切ってもらいたくて、その床屋へ行った。正真正銘の小母さんが3人いて、理髪師の”免状”を持っているのはうち一人、彼女に頭髪のカットと顔剃りをして、あと手と足の爪切りを頼んだら、爪に関しては「カット」「カット」と何故かしつこく確認された。

カットと顔剃りで20分ほど。あとは本番の、ソファーに座っての爪切りと相成った。ぬるま湯を入れた何とポリのタライ4つとマニュキアセットが慌しく用意され、小母さん2人を前にカメは両手両足を伸ばして応じたが、先ずは手と足を一本ずつそれぞれのタライに入れて、爪を軽くブラシで洗って、タオルで拭いて、爪にメンソレータム様のものを塗り、いよいよ爪切り。そして、微細なヤスリを使った仕上げは心地良い。何か、侍女2人を従えてフムフムの構図で、実はデジカメも持参していてこの図を記録に残したかったのだが、何故か頼めなかった。というか、王侯貴族とは違い、所詮は庶民の子、カメはいささか緊張して、残念ながら寛げなかった。
爪の手入れは20分ほどで、料金は頭髪カットと合わせて310bart(930円)。高いのか、安いのか、東京でもこの足の爪切りサービスがあれば、カメはぜひ行きたいと思う。

2011/05/27

◎「5W +1H」なんてマイペンライにかかったら・・・


にしても、26歳の独身OLとほぼ2日間過ごして、カメは「微笑みの国」とともに知られるタイの国民性としても語られることが多い「マイペンライ」の真髄に触れたような気がした。齢68のカメ、何せ42もの年の差だ。孫娘といえなくもない。日本の俗な世間の目からすれば、ヒヒ爺がアジアの国で若い娘に淫行している、とんでもない話だ。ま、カメは当初そんな風に感じていた。それならそれで、納得なのだが、初日の夕方、ホテルのフロントで初めてあった彼女は譬えようもなく可愛く、あどけなく、天真爛漫、自然体で構えたところがなく、ほんとにこれでいいのかよと、俄かには信じられなかった。淫行とかの2文字は瞬時に消えた。
その印象は、部屋に入ったときも、その後、ホテルのレストランで食事をし、再び、部屋に戻ってきても変わらなかった。
可愛い娘には、参った、ねぇ。爺は無力だ。何も出来ない。しちゃいけないなんて強い倫理観をもっているわけでもないんだけど・・・。手を出せそうで、結果的には出せなかった、出さなかった。食事のあと、部屋に戻って彼女はベッドに寝転んだりして、ねぇ。これが誘っているんだとしたら・・・カメの不覚、でも、不埒な気にはならなかった。劣情って奴は、谷ナオミとか及川奈央に対して生じる雄の性ホルモン生成反応だ。一緒にして欲しくはない。
何せ、2人の共通項ときたら、同じサイトにハンドルネームで登録していることくらいだ。あとは、乏しい会話力が致命的だが、年齢といい、家族構成といい、仕事といい、格差は大きすぎる。でも、彼女は何か積極的に話しかけてくるわけではない。よくは覚えていないが、ポツン、ポツンとした会話が時々生まれるのだが、沈黙の時間も生じる。たどたどしいタイ語と日本語の会話、ワンセンテンスを終了させるのがやっと。そこから、突っ込んだり、突っ込まれたりの力はない。でも、特別なことはない。カメもそうだ。目的もなく、ただ漫然とボーッとしているだけ。空気を吸って吐いての繰り返し。ただ、それだけ。隣とか、周辺の存在は気にしない。お互いに存在を消し去り、空気になってしまうこと、か。無って奴だよなぁ。

「空」と「無」、多分、彼女はそれができる。彼女には「退屈」の2文字がない。何かをしたいとか、しなければならないとか・・・がないから出来る。目標とか持つと面倒くさいんだよなぁ。タイ人の恋人の話に及んだ際、彼女は「タイの若い男は、面倒臭い」と呟いた。また、翌日の午後、中華街で食堂に入ったとき、混んでいて、レジ脇の小さなテーブルしか空いていなかった。カメなら、他のもう少し良い店などに移ろうとするが、彼女は簡単にそこに落ち着いた。ま、そうするしかない、というわけで、選択肢がない、ということは考えなくていい。ほんま、これがマイペンライやなぁ、と思った。
どうも、彼女にとってのマイペンライは「面倒臭い」が最も大きな比重を占める気がする。日本国内では「問題ない」「気にしない」、「大丈夫」、「どういたしまして」などと翻訳される。
ちなみに、本格的に「マイペンライ」を検証してみたら、タイ文字で「ไม่เป็นไร」(表記されるかどうか)。
発音は「mai bpen rai」 。意味はไม่が「not」、เป็นが「is」で、ไรは「what; where; which; when」だそうだ。
懐かしい「5W +1H」なんて、タイでは糞食らえってとこだ・・・。

2011/05/26

◎バンコクで「どこ行きたい」って聞かれても、ねぇ


にしても、ホテルのチェックアウト後、ホテル前での待ち合わせなんてドタキャン、すっぽかし有りの設定で、日本でならとてもまともに待てないよなぁっていうのは、あれから2夜明けて記憶を辿るいまの心情、その日、ホテルの外に出て道路を挟んで向かい側にあった屋根付きベンチで待ち始めたその時、やはり、タイのお国柄にカメの初心な心が混ざり合ってか、カメは迷わず彼女は来ると思っていたし、露ほども疑っていなかったけど、ね。12:10ごろだったか、ホテル前にタクシーが止まって彼女の姿、今日は濃紺のノースリーブにGパンの出で立ち・・・。実は、ここで何分待つつもりだったかといま聞かれても困るよなぁ。来ちゃったもん、ねぇ。ウフッ。
早速「どこへ行きたい?」。どこといってないんだよなぁ。カメはrain-chanと一緒にいられるだけで大満足なんだから・・・なんていってるノー天気な幸せ。
そうだ、行きたいというより、まずは行かなければならないところがありました。チェンマイ行きの寝台夜行列車のチケットを買いにファランポーン駅だ。「 私、買ってあげるから・・・」なんて彼女にいわれて、タクシーに乗り込み、駅まで60Bartだったか。ここは、バンコクの列車の中央玄関口で、タイの各主要都市、マレーシア、シンガポールなどへも移動できる。チケット売り場は窓口が3つほど空いていて、それぞれ2、3人並んでいたが、彼女の背に縋るように従い、窓口に一緒に並んだ。窓口の駅員はあれこれ手元のパソコンに注文を入力して発券している。カメは最初、エアコンは要らない、嫌いとかいっていたら、夜10時ごろの列車しか空いていないとかで、エアコン有りに変更したら、いい時間のチケットが取れた。約13時間の長旅になるチケットの内容は・・・「BANGKOK → CHIANGMAI 18:10発 07:45着 2等 エアコン 寝台 LOWER 4号車22番 881bart」
ま、2等で2643円というわけで、この寝台車には1等も3等もあり、3等では4人掛けのボックスシートもあるそうだ。さて、さて、あとは寝台列車が出発する午後6:10まで、彼女と2人っきりで、さて、どう過ごす?
で、また、「どこ行きたいか?」 。カメは、さしたる根拠もなく、目的もなく、日曜日だし、ひょつとして有名な「泥棒市」なんてやっていればなんていう期待? と、この駅から何となく近そう・・・といったところで「ヤワラート(中華街)」といっていた。タクシーで60bart未満だったが、釣りは受け取らず。たまたま降りた場所に中華街の市場があり、じゃ、歩いてみるかと、市場を縦断? あれこれ生ものも多く、いや、凄まじい。市場を抜けたら、昼食にいい時間、せっかくだし、なら・・・フカヒレでもと、看板か店名にそれを表示している店でもと、ちょい遠目に探して・・・、移動しようとしたが、そこはそれ、何となく彼女の雰囲気で・・・、ちょっと聞いてみるか ってなもんで・・・どこか、知っている店、行った事のある店ある? で、案内された店、ちょっと、混んでいて、空いている席がレジ傍の小さいテーブルしかなかったが、そこに落ち着いた。フカヒレスープ、焼きそば、シュウマイ風点心などをオーダー・・・、ま、そこそこの中華料理店で、フカヒレは、それなりに旨かった。勘定を済ませたところで、午後2時前。

またまた、「どこ行きたい? 」に、今度は川、チャオプラヤーといって、またタクシー。サファン・タクシンなる船着場で、クルーズ船や定期船の行き来をぼんやり眺めた後、近くのショッピングセンタービルの一階にあったマックでアイスコーヒーを飲みながらひと休み、2休みして、タクシーでファランポーン駅に戻ったら、午後4時30分を過ぎていて、2人はベンチに腰掛け、ちょっとボーっとしていたら、カメの顔に彼女が頬を寄せてきて、プリクラ風の写真を撮ろうと、3度もシャッターを押してしまいました。5時を過ぎたところで、カメはホームに寝台列車が入線していないかどうか確認しに行くと、少しだが車内に乗客もいる。駅員に聞いてみると、乗車OKとのこと。いや、良かった、ねぇ。彼女のところまで戻って、一緒にホームまで行って、カメは寝台列車に乗り込んで、ホームにいる彼女に手を振ったら、両腕を振り上げて万歳をしてくれて、立ち去って行く彼女の後姿に、カメはホッとため息を付いていた、よ。

*車両の汚れた窓ガラス越しに撮った彼女の写真はアップしてみました。

2011/05/25

◎フジTV秋元優里アナより可愛い26歳OL


にしても、バンコクの新しい高架鉄道には振り回されっぱなしで、最初にMRT(地下鉄)に接続するMakkasan駅で降りたのはいいが、MRTの Phetchaburt駅まで移動するのにひと汗かいて、よくよく考えたら、ホテルの場所がうろ覚え。タクシーの運転手に渡すつもりでプリントアウトした地図を確認してみたら、四辺の道路名だけで高架鉄道の最寄り駅が記されていない。こりゃ困った、ねぇ。「私は誰?」「何処へ行けばいいの」状態だ。方面だけは覚えているので、とりあえずはMRTに乗ってBTS(高架鉄道)に乗り換え、「チットロム」だったか、何となく覚えている駅で降りてみたが、ホテルはさっぱり見えない。とっくにチェックインしていていい時間だ。たまたま見つけた制服警官に地図を見せたら、近からず、遠からずの印象。意を決してタクシーに乗ってみたら、こりゃ歩くには・・・といった距離で、ま、それなりに正解だった。
ホテルのフロントに着いたのは午後5時50分。彼女が来るまでにはまだ間があるとホッとしてプリントアウトした予約メールを取り出して手続きしていると、フロントに新たにうら若き女性が現れて、カメのやり取りが聞こえたようで、その女性がニコッと笑って会釈してきたのだ。「rainちゃん」と確認するカメの声は乱れつつも、あまりの爽やかさと可愛い笑顔に、エロ爺の厭らしさはなかったと思う。というより、彼女の可愛さのオーラがカメの嫌らしさを一瞬にして掻き消し、深奥から湧き出すカメの淫らで邪まな気持ちまでも瞬時に封じ込めてしまったようだ。
街でよく見かける今時の若い娘・・・両脇に大きな花弁状のフリルを施した紫に近いブルーのノースリーブブラウス、腰にフィットしたGパンにローヒールで網目状のパンプスで、おじさんの目には格好いいのひと言。それに、柔らかく揺らぐ長めの黒髪、長めの眉にクッキリとした瞳、笑うと2つの笑窪がますます可愛く、形良く整った唇と・・・、第1感はフジテレビの女子アナで「ニュースJAPAN 」キャスターの秋元優里。まさに、驚きモモの木、Netの出会い系サイトでコンタクトできたとはホント俄かには信じられない。

ルームキーを受け取って5階の部屋まで一緒に行って、部屋に入って・・・ジャンボなダブルベッドが待ち受ける中、さて、さて、さて、なのだろうが、彼女はカメの姿をエロ爺と見るわけでもなく、日本から私に会いに来たおじさん? なのか、極々自然体なのが不思議でならない。
彼女は籐椅子に座って、屑篭を足元に置いて、お土産に持ってきた旬の果物「ランブータン」、表皮は赤黒く長い赤とグリーンの混じった毛で覆われた楕円形、これを一つづつ取っては真ん中に爪を立てて二つに割ってカメに渡し、自分でも食べ、なるほど瑞々しく、甘くて旨い。

で、結局のところ、初心なカメの行動は、何の知恵も工夫も、まして下心もなしのお粗末・・・。ホテル1Fレストランで食事というわけで、カメときたらメニューを見た挙句がチェンマイの宿近くの食堂でよく食べる豚挽き肉スパイシー炒めとタマゴ焼きのせご飯、それに、ビール小瓶だ。彼女はshrimp(小形のエビ)サラダとオレンジジュース。お酒は飲めない、気持ち悪くなる、と。「カメさん、顔が赤くなってる」「酔っ払ってる?」なんて、ポツン、ポツンと他愛のないコミュニケーション・・・。
で、5階の部屋に戻ってからも、「明日はどうしよう」「12:00がチェックアウト」「明日の夕方は、列車でチェンマイに帰る」「チケットは私代わりに買うよ」なんて、彼女はベッドの上にごろんとなりながらの会話。危ういよなぁとカメは内心ハラハラしながらの対応だが、これでいいんだよなぁ・・・って、独り納得して彼女を1階の出口まで送ったら、彼女、「明日、チェックアウトの12:00にホテルの外で待っているよ」って。

*rain-chanの写真は何点かシャッターを切りましたが、何とカメの不埒な倫理規定によりアップは見送り、秋元優里アナの写真で代行することにいたします。悪しからず、ご了承ください。ウフッ。

2011/05/24

◎エアポートリンク知らずして、何のバンコクや・・・


にしても、「人としてどうか」にまたもや直面、今度ばかりは生体反応などではなく、社会的存在としてあまりのことに、ただただ己の浅学菲才、向学心欠如、社会的無関心といった人としてどうかといった諸症状が一気に露呈してしまい、何が何やら、大汗をかいて、ただもう恥じ入るばかりだった。
それは21日、14:10にチェンマイ空港からバンコクエアー機でバンコクへ飛び、スワンナプーム国際空港にほぼ定刻通りの15:30,に到着してからのこと。何だかんだあっても、ホテルには1時間後16:30にはチェックインしているだろうと、彼女にはメールしておいたのだが・・・。ま、彼女は彼女で仕事の打ち合わせで、ホテルには18:30ごろ行くと伝えてきていたから、悠々楽々できると踏んでいたのだが・・・。
実は、スワンナプーム空港に良い思い出はない。とにかく広い。広さへの恨み辛みは別にして、全ては悪名高いタクシーのせいだ。ボルとかボラれるとか、あまり聞きたくもない話だが、これが付いて回る。今回、タクシーは300~500bart(900~1500円)で、あまり腹を立てないようにと覚悟していたが、何と、なかなか出口が見つからない。国内便での乗降で機内に預けた荷物はない。簡単に出られると思っていたのに、出口がない。行けども行けども搭乗ゲートばかり。いい加減疲れてきて係員に聞いたら「EXIT?」と大声で聞き返され、頷くと、機内預け荷物の引取所の方角を指差した。騙されたつもりで、そちら方向に歩いたら、その先に出口はあって、いやはや、クタクタ・・・。
それでも、まだ時間はある。タクシーに乗ることもないかと、エアポートバスを探したら、コレがまたなかなか見つからない。散々歩いてやっと案内所を見つけたが、それがまた外れの外れ、だ。やっとたどり着いて「シーロム?」とか聞いてみると「ない」という。ないとはどういうことなのか、ぼんやりしていると、5、6人の団体客が来て、やはり「シーロム?」と聞いている。ここでシーロムったら、銀座か新宿といったところか。そこまでのエアポートバスがないとはどういうことなのか・・・。聞いていたら、何か別の列車があるようだ。これ幸いと団体の後についていくと、どうやら空港まで電車が通じているようだ。たまげた、ね。タクシー代で気が重くなっていたところに突然の光明が差し込んできたようだ。とはいえ、納得はしていない。どういうことなのか、がさっぱり見えてこない。
後で、NETで検索したところによると、2007年8月の完成予定が、高架のコンクリートにひびが入るなど度重なる延期を経て、3年遅れの昨年2010年8月23日にスワンナプーム国際空港とバンコク市内を結ぶ全長28㎞のエアポートリンクが開通・開業し、各駅は初乗り15bart(約45円)という格安運賃で30分で市内に到着、お馴染みのMRT(地下鉄)とBTS(高架鉄道)に接続しているという。何と、こんなビッグニュースを知らずして、何のバンコクや・・・というわけ。ほんま、1人、単独行動に救われたが、さすがに、こんなこっちゃ、とても”総理”は任せられない、器じゃないと、いわばいえだ。で、ホント人としてどうかと思い、カメは青褪めていた。

2011/05/23

◎Watashi issyo gohan taberu ok desu.


にしても、浮いた話の一つや二つないのか、チェンマイに落ち着いて一週間、「バンコクに来たら一緒にゴハンしたい」と書いてきたバンコク在住のメル友のコ(娘)にメールしてみた。「いま、チェンマイにいます」「ゴハンはいつが都合がいいですか」「バンコクへ行きます」と。19日(木)午前中のこと。反応は素早く、その日の午後にはメールに携帯電話の番号を書いて「いつでもいい。電話して」。暗くなってから気付いて、夜8時過ぎだったか、公衆電話から携帯に電話したら、何か低い声で、ちょっと驚かされたが、いかんせんこちらの電話事情に疎く、コインを15bart分しか入れていないし、聞き取りにくいタイ語とあってあっという間に時間が経ち、「いつ来る?」という彼女の強い言葉だけがカメの耳に残った。折り返し、電話での非を侘び「これからバンコクへいく方法をNETで調べます」とメールすると、彼女からはメールで再び「Itsu bangkok kuru desuka?」 だ。
こりゃ、もたもたしちゃいられないと翌20日の朝、近所の旅行社でエアチケットを予約してもらおうと宿で聞いてみたら、即旅行社に電話して、朝が苦手なカメに合わせて21日の午後便の候補を4便ほど挙げてきた。距離は700km。14:00台は新興のBangkok airと老舗のTGで料金に150bartの差、迷わずBKKにしたが、それでも2300bart(6900円)とやはり、安くはない。それこそ、カメの家賃の半分近い。僅かかどうか、飛行時間は1時間20分だ。
とりあえず、彼女にはメールで飛行時間と空港への到着時間を連絡してから、今度はNETでホテルの予約だ。ちょっと見栄を張る誘惑にも駆られたが、やはり根がケチはケチ、バンコク一の繁華街に近い格安ホテルを予約して、彼女に連絡したら、明日も仕事で打ち合わせがあり午後6時30分ごろホテルを訪ねる、とメールが入ってひとまずは安心したのだが・・・。
とはいうものの、彼女って一体、何者なのか。タイ人と日本人の交流サイトで、登録していたカメに昨年秋アクセスしてきた女性だ。26歳、ニックネームrainで、rain-chanと呼んでいた。日本語少しだけ・・・。写真はなし。「GENKIDESUKA」とか「OHAYO GOZAIMASU」なんてメールを重ねているうちに、彼女の日本語はユニバーシティの第2外国語として履修、現在はバンコクにある会計事務所に勤めていて、恋人はいない。また、タイ人の男は嫌いとか。どこまでホントで、どこまで嘘なのか、お互いさまだが、真実のデータは何一つとして不明だ。でも、バンコクへは粛々と行って確かめてみるしかないが、このデインジャラスな冒険、まっ、デインジャラス・エイジってことか・・・。

2011/05/19

◎天国も死後の世界もない・・・って、マイペンライ!?


にしても、1年先輩だったとは今回のニュースで認識したのだが、人間の脳について「部品が壊れた際に機能を止めるコンピューターと見なしている」とし、「壊れたコンピューターにとって天国も死後の世界もない。それらは闇を恐れる人の架空のおとぎ話だ」との見解を述べた英国の物理学者スティーブン・ホーキング博士(69)、その発言は世界中を駆け巡っているが、果たして、それほど大層なことなのか。「天国も死後の世界もない。それらは闇を恐れる人の架空のおとぎ話だ」なんて、日本人なら誰でもそう感じているのではないか。カメなどは、ずっと以前からそう確信していたし、他人にもそういったことは何度もあるし、否定されたことも記憶にはない。ホーキング博士の今回の言は、それに「壊れたコンピューター」を付け加えて、ソフトな言い回しにしてみただけなのではないのか。無宗教国に生まれ育ったカメは「天国も死後の世界もない」ことは、思い詰めて哲学した結果でもなく、ただ何となく直感でそう感じ、それが宇宙の真理であるとずっとそう思い込んできたのだから、今回のホーキング博士の言が特にキリスト教国でどの程度の衝撃度なのか、想像もできないのだが、「こんなこと当たり前ジャン、何をいまさら・・・」なんて彼の地でいったらどうなることやら。また、ホーキング博士は同じインタビューで人々はどのように生きるべきかと問われ「自らの行動の価値を最大化するため努力すべき」と答えたそうだが、ム、ム、ム、なカメにはマイペンライが似合ってる、よなぁ。

2011/05/18

◎入れ歯のせいでタイ料理が好きになった・・・


にしても、何故これほどまでにタイ料理が好きになったかというと、全ては入れ歯のせいとしかいいようがない。味覚が落ちたのである。どうしても濃い味、しっかりした味に惹かれる。入れ歯が濃い味を求めている。と、どうしてもニンニク、唐辛子がベースのタイ料理に落ち着く。微妙な味わいを競うような日本料理はまどろっこしく、バカバカしい。入れ歯では何の味もしない。旨く感じない、旨さが伝わってこない。薄味などはどうでもいい、辛いのか、甘いのか、酸っぱいのか、苦いのか、味をしっかりつけてくれというのが、入れ歯ゆえの腹の奥底からの叫びだった。

宿の近くの大衆食堂のメニューに「ご飯」があった。Sticky rice (Kaaw-Neaw)とSteamed rice (Kaaw-Suay)の2種類、 Stickyはタイ産のもち米、Steamedは普通のタイ米だ。どちらといえば、もち米が圧倒的に旨い。甘い味といい、粘りといい、しっかりした味でちょっとした一品、気に入った。日本米の比ではない。
平成の米騒動の際、タイ米はいわれなき誹謗・中傷を浴びた。日本米と比べ「パサパサする」「パラパラしている」などと不評で、挙句の果ては投棄されたり家畜の餌にされたりもしたそうだ。パサパサ、パラパラはタイ米なら当たり前、細長く、粘り気の少ないインディカ米だからだ。この品種を日本米と比較して云々するのは、まさに外が見えない、見たくない島国根性だ。
食文化にしても主食によって各国、実にさまざまな料理が開発され、工夫され、その国を象徴するような巨大な文化に育っている。粘り気のある米だからこその会席、日本料理だし、タイではパサパサだからこその炒飯、ぶっ掛け飯というわけだ。

*14日夜のメニュー(写真) Spicy Minced pork salad(Larp-Moo)、Spicy shredded bamboo-shoot salad in northeastern style(Soup Nor Mai)、Sticky rice.(Kaow-Neaw)/75Bart <付き出し=無料>キュウリ+キャベツ+香葉 (ビールは飲んでいない)

2011/05/17

◎視聴味嗅触覚衰えけりな・・・あぁ~人としてどうか


にしても、とうとうというか、ついにというか、「人としてどうか・・・」という問題が自らの身に発生して、あまりのことに、いささかショックを受け、うろたえている。ま、カメの場合はそんな問題は全て自己責任で自己完結しているからどなたか見知らぬ第三者にまでご迷惑がかかることもないから、ひとます安堵はしている。その点、カンカラカンの菅総理はそうした自己認識が皆無とあって「心がない」とか「無能」とまで追い討ちをかけられ、その存在自体が日本人のみならず、世界中にご迷惑をかけまくって、なおかつ恥じ入ることもないのだから、ひょっとしたらひょっとするやも知れぬ、なんてこともないだろうが・・・。
人として、人間としてどうかというカメの失態は性格上の問題ではなく、もっと根源的な、生物としての生命維持機能というか、生きて行く上で必要不可欠な生活反応が甚だしく衰弱衰退していて、このままチェンマイで暮らしていけるのかどうか、いささか不安に駆られたのだ。というのは、チェンマイは珍しくも朝から強い雨、昼近くまで降り続き、弱いながらも日差しがこぼれたところで、昼飯を食いに出て、そのままスーパーまで足を伸ばして食料を仕入れておこうと部屋を出て、自転車の鍵を開け、チェーンを前籠に入れ、鍵をポケットに入れたら、遠くでチャリンと金属音が響いた。はて、さて・・・何の音か、隣の自転車に付いているチェーンでも落ちたのかなと、大して気にも留めず、自転車で出かけ、100mほど離れた、初めて入るタイ料理の大衆食堂の前で、自転車を止めてチェーンを籠から取り出し、鍵を開けようとしたら、何と、そう、鍵がない。慌てた、ね。多分青くなっていたと思う。何せ、この鍵は自転車の鍵だけではなく、部屋の鍵も一緒、それに磁石も繋げてある。自転車はともかく、部屋の鍵が万一の場合、そのペナルティは計り知れない。ここから4kmほど先のスーパーまで行って気がついたらどうしていただろうと、まずは頭に浮かんだ。ここからなら、宿まで戻って確認しても100mだ。食堂の女主人からは不審な目を向けられながら、自転車にまたがり、おそるおそる駐輪場に戻ってみたら、あった、あった。ちゃんと、落としていた。ほっ!!!

じっと振り返ってみると、そう、鍵を半ズボンの右ポケットに滑り込ませようとして、マジシャンでもあるまいに、ポケットに入らず、ズボンの外側を滑り落ちていたのだ。床に落ちたその音が、まさか、自転車の鍵とは思い至らぬ、視聴味嗅触覚のいずれも衰えけりな・・・、あぁ~人としてどうか・・・と。

2011/05/16

◎酷暑どころか、ちと肌寒い、「体感気温29℃」


にしても、朝からちょっと肌寒いと思っていたら、雨がポツンポツンと落ちてきた。ただいま、16日10:45。雨粒が大きくはっきりと見える。一緒に霧雨のような雨も混ざっていて、空は薄曇り。タイには何度か来ているが、午前中雨に見舞われた経験はない。こちらで雨といえば夕立のイメージが強い。午後4時ごろ、にわかに暗雲たちこめ、ドバッとバケツの水を一気にぶちまけるように降り、30分から60分で止む。そのため、素早くどこかで雨宿りしていれば、濡れずに済む。
・・・なんて、書いたところで薄日を感じ、外に目を向けたら雨は止んでいた。11:05・・・。わずか20分間の雨、はて、さて、何ともはや、いいようがないよなぁ。

今回の訪泰で気にしていたのが極暑、猛暑、年間通して最も暑い季節とされるのに、ケチってということもないが、「エアコンなし、ファン」の部屋を選んでいたのだ。この家賃、エアコンがあるとないとでは確か、1000Bart(月額、3000円)は違うはず。元々、就寝時のエアコンは嫌いで、少しなら汗をかいた方が好きなカメにとっては、迷うこともなかったのだが・・・。
この5日間ほど過ごして気がついたのだが、暑いどころか、ちと肌寒い。夜寝る際はファンを回しているのだが、途中で小便に起きた時には止めるようになった。不思議なことに、それで汗もかいていない。「今年は暑くない」とは近くの食堂で聞いた地元の方の話だが、Netの天気予報のページを開いてみたら、やはり「今日もあまり暑くないです。」とあり、チェンマイの最高気温(予報)は27℃で、ご当地オリジナルの予報か、「体感気温29℃」とあった。ちなみにバンコクを見ると、最高気温は29℃で、体感気温は、な、なんと 36℃だと。そりゃ、暑いだろうなぁ。

夕立には毎日見舞われている。午後3時過ぎか、4時過ぎ・・・。いずれも1時間以上も降り続くことはなく、勿論、まだ濡れてもいないが、日曜歩行者天国の昨夜は、いつものようにターペー門から西に展開される屋台群は雨に見舞われたようで、その混乱は見逃し、雨が止んだ後、出かけてみたが、雨のあとは寺の境内にしか見つけられなかった。ま、デジカメのシャッターは押してみたのだが・・・。

2011/05/15

◎タイ料理は「やはり旨い」と独りごちた・・・


にしても、タイ料理は旨い。カメの口に合う。チェンマイ入りした日の昼、かつて行ったことのあるゲストハウスの食堂を訪ね、ポーク焼きそばとシーハービール(小)を注文したのだが・・・。でてきた焼きそばは懐かしくもある太麺ポーク焼きそば(正確な料理名は知らない)は、やっぱり、文句なく旨い。ひと口含んでごく自然に、「やはり旨い」と独りごちていた。太麺はきしめん風、味が何とも濃厚、ナンプラー(魚醤)をベースにペーストを何種類か加えてナンプラーのしょっぱさを消し、唐辛子をたっぷり使った心地良いズンとくる辛さ、他の店で「ポーク焼きそば」をオーダーしても、同じ味にはなかなか出会えない。といって、それが不味いかというと、そんなことはなく、それなりに旨い。どうやら、タイの味は、限りなく濃厚、その微妙な濃淡が店の、シェフの腕、シェフの味のような気がする。
そして、それは特別なものでもないようだ。東京の居室でたまにタイ風味にトライしても、最近は調味料が入手し易くなっていて、割と簡単にタイ風味を味わっている。1度に4、5人前を調理して、残りは冷ましてから小分けにして冷蔵庫に保存し、何回かに分けて楽しんでいる。やはり、その味の決め手はニンニクと唐辛子で、それもたっぷりと使うのが肝要だ。

2011/05/14

◎大枚はたいて24in自転車購入・・・


にしても、訪泰2日目にして、多分今回の滞在中で最大になるだろう、大散在をしてしまった。まっ、1500Bart(約4500円)でお釣りはきたが・・・。購入したのは自転車とチェーン付きの鍵で、帰国時は廃棄(宿に無償譲渡のつもり、まさか廃棄料が欲しいとはいうまい)するっきゃないのだが・・・。
当初、自転車はレンタルを利用するつもりでいた。レンタル自転車はゲストハウスが副業にしていたり、扱っている店は多く、これまでにもいっぱい見かけて利用していたのだが、今度の宿の周囲にはなかった。宿で聞くと、「あっちにある」と指を差して教えてくれ、その方向に行ってみるとバイクしか扱っていなかったり、それ以上足を伸ばすと、もう往復の距離を考え、ちと辛い。

そんなこんなで、やっと見つけた、若い可愛い娘が店番している店で、腰を下ろして聞いてみると、レンタル料金は1日に付き60Bart(180円)だという。で、デポジット(保証金)は本物のパスポートを預ければ「無料」とのこと。当然だろうが、こればかりは預ける気にはならないし、持ち歩いてもいない。ただ、万一に備えてコピーは持参している。と、コピーにプラス3000Bart(9000円)だそうだ。念のため、財布を開けてみたら、何と1000Bart札は2枚しかないじゃないか。あとは100Bart札と20Bart札が数枚づつ、何とも情けない。2年近く前、滞在したときは、レンタル料金は1日に付き50Bart(150円)で、デポジットはパスポートのコピーでもOKで、プラス1000Bart(3000円)だったのに・・・。「ざけんなよ」とは口には出さず、もう一つの選択肢、購入を決断していた。

数年前、バンコクで名だたるディスカウンター「Big C」がチェンマイ郊外に進出していて、前回滞在時、店をのぞいたところ、まさに自転車の特売品が確か800Bart(2400円)ほどで並んでいて、次はこれだなと記憶に刻んでいたのだ。勿論、こんな”たまたま”が今回も起こるとは思っていなかったが、3000Bartのデポジットはしゃくらせぇ!!! なのだ。


ターペー門そばのホテル前で客待ちのトクトク(三輪タクシー)が10台ほど、地図を広げて「BigC OK?」というと4、5人が寄って来て「OK」「タオライ(いくら)」「150BT」「そりゃ高い。100BT!!!」「そんな馬鹿な。130BT」の声有り、「ふむふむ、こりゃあかん」。それでもしつこくきたので「マイアオー(いらない)」と立ち去ろうとしたら、1人が寄って来て「100BTで行くよ」。ならばと、車に近づいたところで、小声で「120で」と縋ってきたが・・・「オー、無理無理」ってな具合・・・。で、20分余り走って、BigCへ。これで 100BTじゃ、確かに、ちょっと気の毒したかなと仏心も芽生えたが、そのままサラバ、店内へ・・・。

店内は左右を見渡せないほど広い。まずは、何より自転車コーナーへ。特売品は24inスポーツタイプ= 1,390Bart(4170円)と26inシティタイプ= 1,800Bart(5400円)の2機種。まだ、微かに1000Bart(3000円)以下に期待は残っていたが、ここまで来れば、少々高いが、ま、しゃあない、買うっきゃない。勿論、24inスポーツタイプ、安い方だ。で、あれこれ店内をウロウロしながら、気がついた生活日用品を少々買い揃えて、自転車を含めた総支払額は1,633Bart(4899円)となって、 24in自転車をひたすらこいで、でも24inだとスピードが出ない、それでも宿まで、どうやら30分ぐらいかかったか。

改めて、自転車とチェーン鍵代を合わせると1,465Bart(4395円)、1日当り、30で割ってみると48.8Bart、ま、約50Bart(150円)となり、これって、やっぱり安いのかなぁ。

◎チェンマイはいい、 癒される・・・


にしても、チェンマイはいい。風土が合うのか、呼吸が楽で、不具合な入れ歯も気にならない。心身ともに穏やかになり、癒される。言葉の壁など感じることなく過ごせる。空港からはタクシーで宿に向かった。旧市街、ターペ門近くのゲストハウス&アパートメント「BAN WIANG」、名前からは”城壁都市の館”といったところか。
ま、実態は安マンションといった風情で、1ヵ月分の家賃(Fan,Queen size bed room)5,500Baht(約1万6500円)とデポジット(保証金、退出時返却)3,000Baht(約9,000円)の合計8,500Bahtを現金で支払って、案内された2階の部屋はご覧の通り。

第1感は、ちょっと狭いかな程度で、手入れは良く、床は張り替えて間もないらしく、清潔感もあり、冷蔵庫、扇風機、机と椅子などの備品もまあまあ、か。で、肝心のインターネット接続の「Wiff 」をマイパソコンにセット(IDとパスワードを入力するだけ)してNET はあっさりOKとなって、ま、ま、とりあえずはコレで良し・・・や。


あと、暑さ対策と近所の探索はじっくり、やな。この時期のタイは、年間通して最も蒸し暑いと伝えられているだけに、クーラーなし、扇風機だけで大丈夫かと、いささか懸念していたが、チェンマイはバンコクより気温は少し低く、部屋に引き篭もって、扇風機を廻していれば汗をかくこともなさそうで、ほっと一安心、といったところ。ウフッ、フ・・・。

*1Baht=3円で換算。最新取引レートによると「2.66円」ですが、暗算に不向きなため「3円」で、要は、表記金額より少し安い。

*Bloggerは9日からメンテナンスによる不具合からか読み取り専用モードになり、更新できなくなっていました。今朝、復旧していたのでアップいたします。 この間、安心して少しサボっていました。

2011/05/07

◎ 訪泰というより、里帰りのような気分・・・


にしても、訪泰を間近に控え、いささか気忙しく、といって、何かをやるわけでもなく、特にしなければならないこともないので、Netでぼんやりチェンマイ情報をチェックしている時間がやたら長くなった。何せ、もう、何回目になるのか。このところ、毎回、ビザなし1ヵ月のコースで、チェンマイで過ごし始めてからは、同じサービスアパートメントで暮らし、のんびり、ほんやり、訪泰の目的でもあるリラクレーションは満喫している。
そんなこんなで、スーツケースを取り出したものの、特別に荷造りするわけでもなく、衣類を軽く詰めただけ、実は、タイへは身一つで飛行機に乗り込めばOKで、何か足りないものがあれば、街のあちこちにあるセブンイレブンで調達すれば、日本国内で買うよりも安く手に入るわけで、ねぇ。
まぁ、最も気を使うのがノートパソコンとその周辺機器、デジカメ、pomera、ポータブルDVDプレーヤー、ボイスレコーダー等々。これらは一括して頑丈な造りのDバッグに詰め、機内に持ち込んでいるのだが・・・。いまは、何となく、訪泰というより、里帰りのような気がしている。
今回、Netサーフィンでちょっと気になるニュースを見つけた。東日本大震災で日本人観光客が減少していることから、アピシット首相は日本人のビザなし滞在期間を5月1日から10月31日の間、これまでの30日から90日に引き上げると発表した、というもの。ところが、その実施をめぐる情報が交錯していて、スワンナプーム国際空港のイミグレーションは文書での指示を受けておらず、5月1日以降も当面、30日のビザなし滞在しか認められないというのだ。ビザなし滞在期間の変更が本当に実施されるのなら、8月あたりに再び訪泰し、ビザなし滞在90日にトライしてみたい。ウフッ。

2011/05/06

◎浜岡原発の運転停止、いってみただけなのか・・・


にしても、菅総理が中部電力に稼働中の浜岡原子力発電所の全ての原子炉について運転停止を要請した・・・との緊急記者会見(6日午後7時すぎ)にはさすがに仰天した、ね。そもそも「運転停止」とはどういうことなのか。総理大臣に原発を止める、そんな権限はないはずだ。他人の家の座敷に土足で上がり込むようなもので、聞いているだけで不快、腹立たしかった。
会見で質問され、菅総理は浜岡原発の運転停止を、「要請」という形で求めた理由について「指示や命令は、現在の法制度では決まっていない」と述べ、現行法では運転停止命令はできないと説明し、「要請」は法的根拠に基づくものではないことを認めたうえで、「(中電には)十分にご理解いただけるよう、説得して参りたい」と述べたという。 浜岡原発は、高い確率で発生が予想される東海地震の震源域に近いことから、ずっと昔から安全性に関して喧々諤々、日本の原発の象徴的存在として知られている。それが、いま何故運転停止・・・、だ。
菅総理に続いて記者会見した海江田経済産業相は、中部電力の水野明久社長にその件を電話で要請し、その際、水野社長からは「最終的返答は保留させていただきたい」との発言があったことを明らかにしたそうだ。
法的根拠に基づかない「要請」とは何なのか。聞きおくだけでもいいのではないか。妙な話だ。こりゃ、権力を手にした市民活動家が愚かにも勘違いして何と自虐的な独裁者の真似を始めたのではないのか。思いつきで、何の責任も持たない状況で出した菅総理の愚かなパフォーマンスのような気もする。後になって、「いってみただけ」なんていわれちゃ、目も当てられない。本当に運転停止させるのなら、法律や規則の規定に基づいて運転停止させるのが筋だし、適当な法律がなければ、新たに制定して執行すればいい。そうした王道から外れて「要請」なんてものを通そうというのは、もはや苦し紛れの自傷行為にしか見えない。巻き込まれる羊の群れはたまったもんじゃない、よなぁ。先日、内閣官房参与を辞任した放射線防護の権威、 小佐古敏荘・東京大大学院教授は辞任にあたって、原子力災害の対策は「法と正義」に則ってやっていただきたいと悲憤慷慨のコメントを残している。