◎旨かった!!! 骨付き豚唐揚げのせ麻婆豆腐ご飯
にしても、中華料理って一体何なんだ・・・、という気になった。東京で食う中華料理は確かに旨いし、横浜の中華街だって旨い。大好きだし、テーブル以外は何でも食うという食への貪欲さには頭が下がるし、空恐ろしい。その本場に行くのだから、さぞや旨い料理、舌がとろけるような食感を楽しめるのではないかと期待していたのだが、全て裏切られた。
何せ、3泊4日の上海パック、食事は朝3回(ホテルのバイキング)、昼1回、夜1回、機内食2回が含まれていて、自分で選んで食べられるのは上海に着いた夜と、3日目の夜の2回しかチャンスはない。それに、ホテルの立地がいくつかある観光スポットからは離れた下町のため、近所で歩ける範囲にはそうした中華料理のレストランとか、妖しげなネオンも見当たらない。
初日の夜、とりあえずはガイド本による上海の目抜き通り、レストランなどが立ち並び、夜はネオンの洪水という「南京東路」(東京なら銀座か)にタクシーで出かけたものの、どうやら地下鉄で一つ手前の人民広場辺りで降りてしまったようだが、もうそこはネオンの波がうねり、人の波が不規則に押し寄せて、老体にはいささか辛く、ヨロヨロ足をもつれさせながら歩く有様。新橋の俗にいう赤提灯の店ならば、外からでも何となく店内の様子はうかがい知れるのだが、上海ではビルばかりでビルを覆うきらびやかな電飾板に気圧されて、足はすくむばかりだ。そのうち、幾ら歩いても、疲れるだけで事態は好転しないと、目に付いた雑居ビルに入りエレベーターで5階の中華料理店に腰を落ち着け、とりあえず青島ビールを頼み、メニューを見たのだが、漢字ばかりで内容の見当もつかない。それでも、写真がついていた豚の角煮とふかひれスープをオーダーした。もう少し、あれこれ食べてみたかったが、近頃では食が細くなっていて、ねぇ・・・。料理は2品ともまあまあの味で、可もなく、不可もなく、か。上海ならではのインパクトはなし。
2日目の夜は、バスによる市内観光の最後のコースで、広東料理とのことで、種類はあれこれ出てきたが、味に特徴がなく、どれも同じよう。特に、旨いものもなく、やはり、可もなく、不可もなく、やはり、上海ならではのインパクトはなし、か。
3日目、ラストナイトは上海万博でクタクタになってホテルについた後、何を食うかとなったら、マックを食いたいと言い出した相方の後輩(済・還暦)とはわかれて、ホテルの近所を歩いて明るい中華食堂に入ってみた。ここで旨いものを食えるかどうかは、コミュニケーション次第と、少し気負いつつ、周りを見たら、日本風のラーメンを啜っていたり、麻婆豆腐かけご飯を食べている方を確認して、寄ってきたウエイトレスにメニューを要求したらメニューはなくて、指を差した先を見たら入り口のレジカウンターの壁に書き出してあって、それを目で追って、何となくわかった麻婆豆腐ご飯(17元)をオーダーした後、もう一つと思って、下の方の一品(4.5元)を指で指して・・・。合計21.5元、日本円で約300円。出てきたのは写真でご覧の、骨付き豚唐揚げのせ麻婆豆腐ご飯で、うふっ、結構旨いよ、やはり少しでもコミニュケーションが取れればといったところで、今回の上海行きでは何より一番旨かった。
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