2012/12/28

◎メールなし オレはどっこい 息してる

にしても、年明けには古希を迎えるとあって、この年末、何となく今年を総括してみようと思い立ったものの、その実、もはやそんな素材は何もなく、それでも振り返ってみると、総選挙はあったし、著名人の訃報も相次ぎ(この歳になると当然知っている名前は増えている)、その中で、つい最近は学年は1つ下だが、カメが通った高校の隣の高校に通っていて、かつて一度だけ仕事で一緒になったことがあり、 何となく親しみを感じていた将棋連盟会長、米長邦雄が亡くなったのには聊か驚かされた。ま、葬儀に参列するほどの仲でもないし・・・、と、そういえば、つい最近まで(といって、3、4年前か)交流があったあの友人はどうしているのか。カメはもう10年ほど前、還暦を機に外道の道に足を踏み入れ、世間との断絶を徐々に進め、それを達成したいまはワンルームマンションに1人引き篭もりNETの世界に溺れ、バーチャル世界を彷徨し、挙句、Gに耽り、時に嗚咽を漏らしつつ、いまだに息を続けているわけで、世間の情報は全くない。
時々、メールを送ってくれていた友人からも連絡がなくなって久しい。一体、どうしたのか、生死不明・・・。カメからメールしてみれば簡単に消息は知ることは出来るのだが、外道の掟では自ら情報発信することはない。で、浮かんだ一句、二句・・・。
メールなし 生きているのか 死んだのか

メールなし オレはどっこい 息してる

2012/12/23

◎8000円の”中華パット”なかなかいい!!!


にしても、ぼんやりPCと戯れているうちにNETの世界はいつの間にか大きく変貌していたようだ。先般、大枚叩いてタブレットとキーボードがセットになったAndroid最新モデルを買ったものの散々振り回された挙句1ヵ月でソフマップに持ち込む羽目になった教訓を生かし、今度はただ安価だけが取り得の通称”中華パット”(中国製アンドロイドタブレット、7インチ)8000円足らずだったので、またまた衝動的に購入した。これには日本語説明書付きとあったから、ま、いいかってなもんで発注してしまったのだが、使ってみたら、これが意外と分かり易く、直前の体験もあって使いやすく、なかなかいい。なるほど、なるほど、なのである。要は、これ、この機能はパソコンのスマホ化ではなく、実態はスマホのパソコン化なのだ。携帯電話は使わなくなって、もう5年以上になるだけに、その間の携帯電話→スマホの長足の進歩には驚くしかない。もはや、カメ如きが手にして簡単に操作できるものじゃないのを痛感させられた。
その”中華パット”へあれこれフリーアプリをダウンロードしていたら「産経新聞」のアプリもあって、早速ダウンロードしてみたら、驚いたことに、編集された新聞の1面 画像が表示されるのだ。このところニュースはNET頼りになっていただけに、何とも懐かしかった、ねぇ。で、指で触って拡大縮小が出来るから、こりゃ面白い。何より、金がかからないのが気に入った。 
この”中華パット”で1面から終面まで見られるのだが、ユーザーレビューによると、1面だけしか表示されない機種もあるようで、そんなことがやたら嬉しくなっている。

2012/12/09

◎面倒臭さが募り、爪を見たらコレ・・・


にしても、ぼんやり気がつけば、かなり面倒臭さが募っているようだ。このところ、寒い、寒いで、部屋に引き篭もっていて不思議はなく、何となく忘れていた面倒臭さ、ふと指を眺めたら、ホレこの通り、アップした写真の通りの有様、白くなった爪先。もう1ヶ月になるのか、2ヵ月か、前回いつ切ったのか、もはや記憶にない。幾らなんでも、ここまでくれば、そろそろ切っておかないと危険でもあるのだが、やっぱり面倒臭い。危険といって、命に関わるほどのことはないし、もっと放置しておけば、根元に白い筋が何本か走ってくる。面倒臭くて、そこまでほったらかしにしていたとき、それでも自分で切るのは何とも面倒臭く、タイでは床屋で爪切りサービスがあったよなぁと思い出し、ま、1000円ぐらいならいいかなと、面倒臭さの対価をそこまで覚悟して、自転車で出かけたときはあちこち床屋を覗きつつ、NETでも検索してみたのだが、見当たらない。ようやく探し当てたのは「介護サービス」のメニューの一つで、1200円だったか。で、已む無く自分で切ったのだが、今回もそんなことにもなりそうだ。あぁ~。
なんて、面倒臭い、カメのワースト1は呼吸、息をするのも面倒くさい、2に食事、飯を食うのも面倒臭い、で、3に近頃ブログの更新がノミネートされてきていて、さて、はて・・・。

2012/11/21

◎ 3万2000円の授業料は高かったか、安かったか

にしても、久々にドジを踏んでしまったか・・・。結果、3万2000円のいわば授業料は高かったのか、安かったのか。ま、それなりの価値はあったと思っているのだが・・・。で、得たカメの箴言は、IT新技術に手を出すのは焦るな、ちょっと待て、じっくり見ろ・・・か。となれば、多分、これからは一切、新技術に触れられなくなるよなぁと溜息をついた。

何かといえば、パソコン・・・、そもそもは昨秋、量販店で手にした iPad 。今度買うときはこれだと胸が高鳴った。その後、スマートフォンとかあれこれ断片的な情報に接していると、どうやら月々の電話代(?)がかなりかかりそうで、二の足を踏んでいるうちに、タブレット端末とかAndroidタブレットといったカメにとっては目新しい言葉を目にするようになって・・・、調べてみると、こちらはパソコンの携帯電話化で、 iPad やスマートフォンは携帯電話のパソコン化らしい。
で、Androidタブレットでは、SDカードやUSBメモリも使えるという。そのうえ、値段は張るが、キーボードがついたタイプもある。それに、Androidもバージョンアップして、使い易くなったらしい。となれば、もう止まらない。ユーザーレビューとか、クチコミ情報などを拾い読みして、たどり着いたのは、この8月に発売されたばかりのASUSの最新モデル「TF700T」(64GB)。タブレットとキーボードがセットになっていて、搭載OSが「Android 4.0.3」と新しく、最初からインストールされているソフトが少ないのも気に入った。 価格は64,780円とタブレットタイプでは最高級にランクされる。それほど欲しかったともいえる(価格com/1121=55,278)。ブツが届いたのは10月3日だった。
実は、新マシーンを手に戸惑うことばかり。タブレットの操作やアプリがほとんどが英語で、チンプンカンプンなのだ。何をどうやればいいのかもピンとこない。アプリも色々あって、使い方が見当もつかない。何故、こんなことになったのか。気がついたのは、この世界、パソコンではなく、スマートフォンに習熟していれば、簡単なんだろうと感じた。それでも、あれこれトライして1週間、ついにタブレットが何故か動かなくなった。起動しても、トップ画面が表示されるも、それっきり、どこをどう触っても動かない。
サポートセンターに連絡した結果は原因不明、宅配便でセンターに送ることになり、待つこと2週間。不具合のある基盤を交換したとかで戻ってきたマシーン、再びあれこれやっていたら、3日目だったか、何をどう操作したか覚えていないのだが、表示が全て英語に切り替わって・・・。もう、完全にお手上げ状態が続いて2日、サポートセンターに連絡する気にもならず、あっさり諦めた、ヨ。こりゃ、アカン。
Windows 8タブレット の発売も決まって、そんなTVCFを見せられて、もうソフマップに駆け込み、手にした金額が3万3000円。さて、はて・・・、これからWindows 8タブレットをじっくり品定めするぞぉ。

2012/11/06

◎はや11月、チェンマイへ旅立つつもりが・・・


にしても、はや11月、時の経つのは早いよなあと改めて驚き、慌てふためく事もないのだが、今年に限っては新規要素が加わって、些か感慨深い。9月初旬、チェンマイから帰国した当初は直ぐにでも11月初旬の航空券を手配し、ま、今夜あたりには羽田空港から再びタイはチェンマイへ旅立つつもりだったのだが・・・。蒲田の居室に落ち着いてみたら、脳の砂漠化現象は既に認識しているものの、今度は新たに体が、お肉が、存外疲労していて、NETにアクセスはするものの航空券の予約までにはモチベーションが高まらず、1日延ばしにしているうちに、お決まりの面倒臭さが芽を出し、あれよあれよという間に・・・というわけで、体調は戻らず、衰えるばかりだ。

特に顕著なのが、自転車で近所のスーパーに出かけ、そこでの買い物が終わるとそのまま帰ってきてしまう。かつては、1度出かけたら、もう一軒スーパーを覗いたり、2、3時間はあちこちウロウロしてきていたのに、その気力、体力がもう続かない。好奇心が希薄になっているし、集中力も欠けていて、何か目的もないのに体を動かすことが面倒臭くなっているのだ。
もう一つ、腹が減らない、というか、食欲が湧かない、特に食いたいものが思い浮かばない。これはちょっと重症だと思う。
あと一つは、不眠症候群。一晩通しで眠れない。2、3時間ごとに小便に起きて用を足し、また寝る・・・の繰り返しで、総計7、8時間は寝ている勘定になるが、眠りは浅く、昼間に必ず昼寝している。こりゃ、多分、パソコンの所為だろうが。

で、時に、息をするのも面倒臭くなる、なんて・・・ね。

2012/10/25

◎久々に良い映画「セント・オブ・ウーマン」を観た


にしても、久々にいい映画を観た。ほんと、いい映画、映画らしい映画ってまだあるんだと、嬉しくなった。同時に、なら、どうして作らないんだよと毒づいてみたくもなった。
ご覧になったかどうか、NHKBS13:00~プレミアムシネマで放映された「セント・オブ・ウーマン 夢の香り」(原題Scent of a Woman だ。番宣によれば、生きる希望をなくした盲目の退役軍人(アル・パチーノ=アカデミー主演男優賞)と名門校に通う苦学生の、人生を変える数日間の交流と友情を描いた感動作とある。確かにその通りなのだが、カメの裏読み?したテーマは、プライドが高く卑屈で嘘つきで酒飲みで女好きで過去の栄光にすがった情けない中年の盲目退役軍人の死に様探しかとも感じた。
あまりにも良くできた映画だったため、視聴後、感動覚めやらぬうちに、この感動がカメだけの個人的なものかどうかを確認したくなって、Yahoo映画の「ユーザーレビュー」にアクセスしてみたら「久々に良い映画を観た・・・」と「久々・・・」と いう書き出しが多く 、「やっぱり、ねぇ」との思いを強くしたのだった。もちろん、1992年の製作だから、古き良き時代の映画じゃないわけで、やはり昔も今も良い映画に対する評価は変わっていないんだと再認識してほっとした。ただ、唯一、日本語のタイトル「夢の香り」は蛇足だし、興ざめだ。

2012/10/14

◎パソコンが無線でNETに繋がった・・・


にしても、インターネットの魑魅魍魎には仰天するばかり、その入り口でまだモタモタしている身ながら新しいマシーンが大好きなカメはiPad、おっと、アンドロイドが欲しくなって、あれこれ情報収集していたら、それらは携帯電話がパソコン化したとか、パソコンが携帯電話化したとかいわれていてチンプンカンプン、要するに基礎の基礎がわかっていないことに気付かされてしまった。無線に関しては、もう10年以上前、無性に欲しくなって無線ルーターとかを買い込んで暗中模索のまま、あれこれトライしてみたものの、チンプンカンプンのまま断念したこともあったが、今回はちょっとだけ知恵がついて、プロバイダのサポートセンターに電話してみたら、話が通じて、驚いたことにあれこれ会話が成立するじゃないか。聞いてみなければ、闇雲にとんでもない契約をしてしまうところやった。
結論は、いまあるインターネット環境に無線ルーターを量販店で買ってきて追加すれば、ランケーブルは必要なくなるとのこと。なら、どんな無線ルーターを買えばいいのかと、そんなことまで聞けるようになっていて、その要件は、ケーブルTV回線、DHCP方式、IPアドレス=自動取得、DNS=自動取得。価格は2、3千円から。なるほど、なるほどで、量販店に出かけてみたら、価格.comでメモしたルーターは見当たらず、聞けば完売、同じタイプを購入、2380円。
さて、設定・・・。最初は「acer」のノートで、トントントンと手間はかからず、設定したものの、繋がらず。一夜明けて「DELL」のノートでアレコレのあと、「セキュリティ」(暗号キー)の入力画面が出てきて、それを入力したら「接続」された、よ。レレレのレ・・・。続いて、「acer」もOK!!!
おかげて、パソコン周りがスッキリして、気分爽快。さぁ、アンドロイドを買うぞ・・・。

2012/10/02

◎電子レンジを後ろ篭に入れ押し歩き50分・・・


にしても、数ある電気製品の中で、故障したら即代替品が必要になるのは何だろうなんて、悠長なことをいっていられない事態に直面した。先週木曜日の夕方、マグカップに半分のお湯を沸かそうとして、いつものように電子レンジに入れたが、温まらない。そんなバカなと、もう一度やっても駄目。庫内に明かりは点くし、ターンテーブルは回っているのだが、加熱されない。思いついてコンセントを抜いてみたり、あれこれ何度トライしても結果は同じ。ついには、棚の奥から取説を探し出してチェックしたら、故障の症状には「温まらない場合」とあって、その場合の対処法は「ドアをきちんと閉める」とあるだけ。それで駄目なら修理が必要、サービスセンターへ持ち込むしかない。と、ほほ、や。
何より、今晩のお惣菜を温めなくてはならないのだから、決断は早くしなければならない。あとは、Netで電子レンジの価格とか、口コミ等々チェックしてみたが、修理は5000円ほどで、結論は買い替えが最善・・・。一夜明けて、自転車で15分ほどのホームセンターまで出かけ、迷わずそこのPB電子レンジを購入(単機能、3980)。安いよなぁ、とニンマリしたものの、四角いダンボールの重さは約12kg。駐輪場まで抱えて運ぶのに何度か腰がふらついた。
予想通り、これが後ろの篭に入らない。ダンボールの角がちょっと入るだけで、ぐらつく。片手でそれを押さえながらペダルを踏めないことは一目瞭然だ。諦めて、ダンボールを押さえながら自転車を押すしかないなと、押し歩きを始めたが、重い、重い。それでも、慎重にゆっくり、糀谷→吞川→キネマ通り→第1京浜→梅屋敷公園→谷戸交番と、押し歩き50分。その距離、約2.5km。よくぞ・・・と、誉めてやりたい。途中、歩きの効用を感じた。やっぱり、歩くのはいいようだ。已む無く歩いているのだが、それでも腰の痛みが気にならなくなっていた。

2012/09/19

◎狙い続けた仏塔と飛行機、ラストデーの1枚・・・


にしても、東京に戻ってまもなく2週間になるというのに疲れが抜けず、体がシャキッとしない。毎日、チェンマイではなかった寝汗をかいてベランダに布団を干し、ダラダラ、ぼんやり、時間が過ぎていくばかりで、ブログの更新も滞り、何か、このまま鬼籍に入りかねない雰囲気に些か慌てて、パソコンを開くも、何よりテーマが思い浮かばない、というより、東京での生活では情けないことに、テーマが元々ないようだ。なるほど、ねぇと1人合点してもしょうがないわけで・・・。
で、思い出したのがチェンマイ・ラストデーにデジカメに収めた念願の写真、仏塔と飛行機っていうのはどうだろうか。ずっと狙っていながら、成果を挙げられなかった念願の写真だ。その日、バンコクからは深夜便というわけで、チェンマイ空港は午後7時20分発のバンコク行き。従って宿のチェックアウトは午後4時半を予定して、朝からスーツケースにあれこれ詰め込んで、やっぱり最後は体重をかけてケースを押し、チャックを慎重に引いて鍵をかけ、ホットひと息ついたのが丁度昼過ぎだったか。これでよしと安心して、ぼんやり窓の外を眺めてどの位たったか。仏塔の左手から機影が寄ってくるのに気付いた。こりゃいけると、デジカメのスイッチを入れてシャッターを押した写真がご覧の1枚。やっぱり、期待しないで、でも、準備だけは整えて、ぼんやり待っているのがいいようだ。我ながら、よく撮れたとニンマリしている。

2012/09/06

◎「face to face」端緒に「facebook」友達・・・


にしても、チェンマイに来て「face to face」をきっかけに、あれよあれよという間に「facebook」友達ができてしまった。逆のコースは多くても、これはちょっと珍しいのではないか。相手は、サタデーマーケットのTシャツ屋の親父だ。Tシャツの柄がSUKALL(髑髏)だから、のぞいて気に入ったのがあれば買っていた。このTシャツ、アメリカ向けの「made in thailand」というわけで、かなりの量があるらしく、こうしたEXPORT SHOPをあちこちに見かける。カメが買うサイズは「M」。かつて「XL
を買ったら、パジャマのようだった。滞在するアパートの前を走る通り沿いにもSUKALLがウリのようなTシャツ店があり、自転車で前を良く通るのだが、店が開くのは夜だけのようだ。で、食事の帰途、のぞいてみたら奥から親父が出てきて、「昨日の夜、あなたにTシャツを売ったのが私です」と人懐っこい笑顔でいうので、そうかそうかと頷いていたら、「私は、実は、工業技術学校で教師をしている」と。えっと愕いて、顔を見たが笑っていて、色々聞いてみたいのだが、如何せん、言葉が喉の奥に引っ込んだまま。「メルアド、チェインジ」といってみたら、「Face Bookはどうだ」ときた。カメは使ってはいないが「kito_genta」のIDで登録はしていたから、後はとんとん拍子に進み、部屋に戻って親父のプロフィールを見てみたら、何と「25歳、独身」。学校の教員リストにも写真つきで掲載されていて・・・、てっきり、商売熱心な屋台の中年親父で、人懐っこく、エネルギッシュなイメージだったが、見事に覆されて・・・、なおかつ、FaceBook情報によれば、信心深く、どうやら著名な高僧の1人に心酔していて、その寺院の再建に尽力しているようなのだが、それも正確なのかどうかは勿論不明、何よりFaceBookのページからは、そんな雰囲気だ。

何度か店をのぞくうち、「今度飯食いに行こうよ」となって、異国の空の下とはいえ、さすがに年長者がセッティングするしかないだろう。休みは日曜日とのことで、日程は9月2日1130分として、さて、場所・・・。何せ、日曜日の昼となると、いずこも混雑していて、ゆっくり出来ないどころか、話が通じないんだから、静寂も欲しい。となると、値段は定かではないが、昼飯で何度か行ったことのあるウアライ通りの観光客向けのちょっと高級感漂う北タイ風造りのレストランならと決めその内容をFaceBookのメッセージで連絡した。
その日、カメは当然自転車10分足らずのレストランに行ったら、先生は日焼け甚だしい色褪せたピンクの乗用車で先着していた。車は30年前のスズキ車だといい、これまでずっとノートラブルだと。はや、歴史的遺産、そんな臭いもするし、 ハンドルはやけに小さく、当然冷房はなし、安全ベルトはダミーだった。チェンマイでもこのタイプはこれ1台しか走っていないだろうとのこと。スズキのOBが聞いたら涙しそうな話だ。

広々したレストランにお客はカメと先生の1組だけ。席に着くと、最初、話のテーマは忘れたが、先生があっちからこっちから切り込んできて、会話の端緒をつくる努力をしてくれたが、いかんせん、チンプンカンプン、カメはお爺さんにもかかわらず、あの可愛いローラちゃん状態に陥り、ただもう頷いて笑っているだけ、もちろん指を丸めたり、舌を出したりもしない。お爺さんのローラちゃん状態なんて可愛いわけもなく、先生はウエイトレスに声をかけ、彼女を仲介役に今度は英語を交えながら、お爺さんの言葉を出来るだけ理解しようと努めていただきましたが、効はなし。
メニューを渡され、結局選ぶのはカメに任され、ビールでもと聞いてみたら「ノー」とのこと。でも、とかなんとか、何かやり取りはあったが、ローラちゃん状態で詳細は不明。で、改めて今度は写真付きのメニューを見せてもらい4品頼んだか、ポークカレースープ、香味野菜スープ、野菜とソーセージ盛り合わせ、ムー竹皮包み、スティッキーライス×2、ナーム()ボトル×2。結果、多からず、少なからず、なかなか落ち着いて適切な選択だと思う。料金は510THB。お爺さんのカメはひたすら食って、食って・・・。先生のご期待に沿えず、クチョンってか。サポートしてくれたウエイトレスのご尽力にもかかわらず、話は展開せず、盛り上がらず、まことに申し訳ありません、これも、ひとえにカメの浅学菲才によるもので大いに責任を感じ、反省もしております・・・なんて、伝える術もなし。何とも懲りない奴っていうもんでして、えへっ。

奢られっ放しは避けたいのだろう、お返しに、このあと、遊びに行こうと誘ってきた。といって、カメは自転車だしと戸惑っていると、そんなのは車に積んでアパートで下ろせばいいといって、写真でご覧のように、後部座席を倒し、見事に車体を半分押し込み、車で5分足らずのアパートで下ろして、さて、出発。ランプーの方に行くといっていたので、山越えかと期待していたのだが、その手前の動物園に車ごと入って、少しドライブ、あとは入園券とセットになった遊覧バスと高架モノレールに乗ってひと回り、最後に九官鳥のショーを観覧して、ちょんとなりました。
遊覧バスから降りて一息ついたときだったか、「MR.kito」と先生に小さく声をかけられたのには驚いた。それは、ちゃんと耳に入ってくるんだよなぁ。それでいいわけで、ウフッ、でも、参ったね。何より、先生にこんな濃密な付き合い方をしていただけると、カメのタイ語に変化も出てきそうな気がする。何となくだが、勝手な思い込みも含めて、コミュニケーションが徐々に取れてきているような気もしていた。ウフッ。

2012/09/03

◎コレクターの都合の良い妄想・・・

にしても、何時のころからか定かではないが、間違いなく今年3月チェンマイを訪ねてからこのSKULL(髑髏)の虜となり、屋台で目にするリングにはつい手が出てしまい、ちょっとしたコレクター気分を満喫しております。

このコレクターって奴、集めて何かをするとか、何か目標があるわけではなく、収集そのものが楽しみであり、SKULLの何たるかには頓着していません。当初は物珍しい形だけで買い求めていたわけで、そのお値段たるや、「99THB」以下に決めておりまして、写真にアップした24個は今回チェンマイに着いて2、3日で買い集めたもので、全部合わせても多分、本物のシルバーの指輪1個も買えないと踏んでおります。ウフッ。でも、これがコレクターって奴の性というか、ノー天気なところでして、眺めつつ、触りつつ、それで十分に満足しているんですから・・・。ただ、それを独り楽しんでいるうちはまだしも、ヒトに見せたくなったり、どうしても自慢したくなるものでして・・・。

先日の昼下がりには真夏の空に湧き上がる白雲塊を太陽が照らし出し、ところどころにSKULLが現れてきて(目をちょっと細めていただければ・・・)、慌ててシャッターを押しまして、我侭勝手ながら見出しに、気侭なとか、勝手なとか、奔放なとか、好い気ななど思い浮かびましたが、何となく「都合の良い」にさせて頂きました。

「99THB」以下の指輪としましたが、これ、タイ語では「ガオシップガオ」と発音し、カタカナ表記してみましたが、これって、仲間内では「安物買い」といって嘲り笑う対象になっているようです。ただ、24個のリングをゲットしてから、その手の屋台からSKULL指輪がほとんど姿を消してしまい・・・なんて、あとは次の入荷待ちのようで、店主に申し訳なさそうな顔をされ、それ以上追及しても詮無いことと、ならばと、純正シルバーを扱う店を幾つか物色しても、厳かな感じがする古い店舗やショッピングセンターなどの店舗では、所詮、カメが出入りしても「タオライカップ」と値段を聞いてしょんぼり引き下がる羽目になって、夜店、屋台の類になると実は純正シルバーの指輪を専門に扱う店は少なく、店といっても例のフーテンの寅さんが四角いトランクを開いて、そこに指輪を並べているような格好で、純度92.5%の登録証書を掲げた店にはさすが品格があって、外道などは相手にせず、門前払いの雰囲気が漂っていて、ねぇ。でも、他の屋台と違って、1個売れれば売り上げは店舗の広さ、従業員の数などには比例しないからなぁ。(この写真は、店主のご好意で撮らせていただいた純正シルバーリング。やっぱり写真でも歴然か・・・いや、そうでもないか)

 
ならばと、飛びついたのが大きさ、大きさにこだわって、大ききゃいいだろうってなもんで、土曜の夜の歩行者天国をのぞき歩いていたら、安売り中の銀細工屋台に、そりゃデカイ、とても指輪の比ではない灰黒色のSKULLが2個、ひっそりと展示されていて、凄い迫力。やっぱ、デカイって、凄い、ヨ。これ、脳天が少しくり抜いてあって灰皿。それで、ディスカウントの50THBだっていうんだから、呆れちゃう、ね。指輪なんて、糞食らえってなっちゃうよなぁ。で、まずは1個買ってみて、やっぱり堪んないねぇ、迫力が違う、ヨ。ひょっとしたらと、次の週も出かけてみたら、多分、残りの1個だろう、何故かドキドキしながら50THB札を差し出していた、よ。実は、その後もSKULL灰皿には目を凝らしているのだが、まだ見つからない。


2012/09/02

◎チェンマイ雑記つづけます・・・

にしても、滞在をまだ1週間も残して、チェンマイ集大全ともいうべき一句を図らずも披露してしまい、慙愧に堪えず・・・なんて、さて、さて、チェンマイ雑記つづけます・・・。

[存外に旨かった焼きバナナ] 初めて食った。甘みが増していて、香ばしく、癖になりそう。この10cmほどの焼きバナナ、お幾らだと思います? 大好きな「タオライカップ」に焼いてる小母ちゃんは殊勝にも「3バーツ(THB)」と。
本性ケチなカメもさすがに愕き、トイレのチップだって2バーツ取るぜ、1本10円しないってことかと声にこそ出さず些かうろたえ、なら3本貰うんだったとか、詮無いことにとらわれつつも、財布からは5バーツ硬貨を探し出し、それを1つ摘んで小母ちゃんに渡し、しっかり1バーツ硬貨2枚をお釣りとして受け取り、串に刺した焼きバナナを咥えながらその場を立ち去るなんてことが出来ますかっていいながら、それをやっちゃうんだから、ねぇ。小母ちゃんが何とも、健気で、いじらしくて、でも、何ともしてやれなくてカメは情けなく、つい涙腺は緩んでいました。
[アサガオの高さ]いつ訪泰しても感じるのが、ショッピングセンターなどのトイレのアサガオの位置だ。ひと言でいって、高い。えっと愕いてしまう。届くのかなって、瞬間戸惑う。タイ人だって、体型はほとんど日本人と変わらないはず。平均すれば、小さいんじゃないかと思うのだが、こんなところで見栄を張っているのかもと思ってしまう。かつて、ハワイへ行った際、公園の公衆トイレに入ったときは爪先立ちで用を済ませ、さすが違うといたく感心したことがあるのだが・・・。タイでのこの位置、誰がどう決めたのか定かではないが、欧米への羨望なのか、コンプレックスなのか、或いは日本人を含めたアジア人に対する秘かなる自惚れなのか、当て擦りなのか。一段低いアサガオも用意してあって、そこには「boy」のアイコン。大きさまで比べられているようで、思わず下を向いてしまった、ヨ。


 
[これもカメあれもカメかとカメがいい]宿の近くのウアラーイ通りで毎週土曜の夜開催されるサタデーマーケット(歩行者天国)で似顔絵を描いてもらった。道路の真ん中で低い椅子に座って画帳を携えている「似顔絵画家」が10人近くいるのだが、足元に「200THB」と書いた紙を置いた若い画家の前に座った。似顔絵は2度目だが、今回のポイントは結構気に入っている髭とシニアメガネ。椅子に座って、目線の位置の指示を受けて、遺影に代わる遺描かなんて結構緊張しつつもさぁどうぞだが、そのままの姿勢で20分近くはさすがにしんどいが、ま、辛抱、辛抱。とはいうものの、これって結構疲れる。人が流れていればそれほどでもないが、時々人だかりが出来て、絵と本人を一緒にデジカメに撮ったり、多分似てるとか似てないとかのひそひそ話は気になるもんだ。で、仕上がった似顔絵を見せられて、なるほど、それなりか。とはいえ、愕いた、よ。若くて、いい男過ぎないか。ちょちょっとなぁ。で、また一句口ずさんでいた。
これもカメあれもカメかとカメがいい・・・。
語呂が気に入っている。

2012/08/30

◎疲労困憊お爺さんのチェンマイ体験・・・


にしても、むかし、むかし、といっても、ほんのひと月ほど前のこと、日本から独りでチェンマイを訪ねてこられたお爺さんがおったそうな。サービスアパートメントに滞在して、家賃は決まりだからと前払いしたそうな。そして、お爺さんは三輪タクシーに乗って遠くのスーパーまで行き、そこで一番安い自転車を買ったそうな。で、それからは毎日乗り回して、あっちのショッピングモール、こっちのショッピングセンター、そして市内各所にあるタラート(市場)などに出向き、並べられた商品雑貨を見て回っていて、時に安くて気に入ったものがあったりすると買い求めていたが、ほとんどは見るだけのことが多かったそうな。ショッピングセンターの警備員なぞは飽きもせず、よく続くよなぁと呆れておったそうな。

といって、お爺さんはチェンマイ観光の目玉でもあるワット(寺院)巡りにはとんと関心を示さなかったそうな。というのも、多くの寺院には野良犬が多く住み着き、お爺さんが境内に入ると、キャンキャン、ウォーウォーと後退りしながら飛びかからんばかりに吠え立て、あっという間にお爺さんは5、6匹の野犬に取り囲まれて、腰を抜かさんばかりに愕き、足の震えが止まらず、以来、ワットは特別のイベント以外はご法度となったそうな。

雨季のせいか、チェンマイの朝はいつも曇り空が多く、昼前後から徐々に日差しが強くなる傾向が強いが、日差しがギラギラと照りつけるようなことは少なかったそうな。時に、それが一天俄かにかき曇り、雷雨に見舞われることはしばしばだそうな。
その日、お爺さんは少々寝不足な上、これまでの疲労も蓄積しているようで体調は優れず、それでも曇り空だからとショッピングセンターに足を向け自転車のペダルを踏み始めたそうな。いつものようにつば広の帽子に長袖のポロシャツ、Gパン、スニーカーといった出で立ち、安全運転、それに汗もかかないよう、自転車のスピードは緩め、ゆっくりゆっくりしたペースでセンターに着き、そこのフードコーナーでお気に入りのポーク挽肉バジル炒めと揚げタマゴのせご飯を頂き、ナーム()ボトムを飲んだあと、お爺さんに何故か館内を巡る気力は湧かず、もうここはいいよなぁと独りごちて自転車に跨ったそうな。

でも、館内を出てこれほど陽気が一変しているとは思いも至らず、真夏の空、あくまでも青く澄んで広がり、白雲はモクモクと綿塊状に固まってキラキラ優雅な輝きを増していたそうな。お爺さんは、そんな肌を直撃するような強い日差しを全身に浴びながら車に混じって走りながら、直ぐに息が荒くなってくるのを感じたそうな。同時に、空気が薄くなっているとも感じ、意識が朦朧としてくるような気もしていたそうな。それは気持ちが悪いというのではなく、恍惚感ともいえばいえそうな、空中に自転車ごと飛び上がり、漂っているかのような気がしていたそうな。

ふと横手を見ると、この道路は城跡の周りを囲むお堀沿いを走り、お堀の両側は歩道が整備されていて、その上、歩道には大きな並木が連なり、そこここに木陰が出現していたそうな。何たる行幸、お爺さんは自転車を降り、手を上げて歩道に移動したら、そこにはベンチまであって、そこに座ったお爺さんは何度も大きく深呼吸をしたそうな。これが、生きた心地かと、お肉に酸素が取り込まれていく肉の疼きまで感じていたそうな。お爺さんは、お堀の歩道に出来た木陰を確かめながら、自転車を押したり、跨ってこぎながら南下、宿のアパートを目指していったそうな。暫くして、お爺さんは軽い眩暈のような、虚ろな気分に覆われ、ベンチにへたり込んだら、すっかり熱くなったお爺さんのお肉が無性に水を欲しがっていたそうな。

と、車道を挟んだ向こう側に飲料店が並んでいたそうな。迷うことなく、お爺さんは車が途切れたところで、向こう側に渡たり、シェークが出来そうな店の前に立ち声をかけたら、出てきたのは若い女性で、それもかなり可愛いとあって、お爺さんはそれだけで嬉しくなって、もうお爺さんはしどろもどろに覚えたての「シェーク」とか口にして、ただ待っているのもなんだから、デジカメを取り出し身振りで写真を撮らせてもらっていいですかとかいって、彼女にニッコリ笑顔で返されて、ウハウハ、シャッターを押していたらブルーのシェークが出来てきて、20THB札を手渡し、ストローを口にして、思い出したように今度は自分の姿をデジカメに納めたいのでシャッターを押して欲しいと厚顔無恥にも頼み込み、出来た写真がモザイクがかかっているとはいえ、コレだそうな。

ベンチに戻ったお爺さんは、500mlはあろうかというシェークをストローで吸い続けていたが、飲み干すのはさすがに無理と悟ったらしく、自転車の前篭に入れ、再び、自転車に跨り、向いの店を遠めに見たが、シェーカーの若い女性はとうに店の奥に引っ込んでいたそうな。そこから100mは進んだか、目の前にビル壁の赤文字「AIA(生保グループ)と病院の石塔、いや愕いたのなんのって、こりゃ、お爺さんが部屋の窓から毎日見下ろしている景色じゃないか、またまた「ここは何処」状態に陥ったそうな。でも、これはお爺ちゃんにとっては大きな安堵感によるもので、直ぐにお爺さんの住む11階建てのアパート(写真)も見えてきて、何とここで一句生まれたそうな。

チェンマイ面白可笑し死際ぞ・・・

*なお、この疲労困憊劇、あまりのことに呆れ果て、一夜明けてじっくり振り返ってみたら、何とお爺さんは前夜、腰痛完治目前をいいことに長のご無沙汰(15)だったGに勤しんだそうで、それも疲労困憊の一因かと思い当たったそうな。ウフッ。

2012/08/28

◎毛筆の平仮名を見て郷愁にかられた!?

にしても、聞いてはいたが、やはりチェンマイにも日本人ムラがあるようだ。昨日、昼飯を食った後、あまり日差しが強くないのをいいことに、いつもは足を踏み入れない城跡の北西部を自転車で回ったら、漢字やひらがなの日本文字が、やたら目に付いた。俗にいう赤提灯やのれんの類がほとんどだが、中には本格的なものもあって、デジカメに収めアップしてみたのだが、他意はない。チェンマイの地で日本文字を見るのは珍しく、それだけに毛筆の日本文字に魅せられたとか、そろそろ郷愁にかられたとでも・・・。ちなみに、「ほかべん」のメニューにある定番の「Nori_Set(のりべんセット)は「55THB」。メニューの中では最安値だが、こちらの屋台では一品2540THBでも、腹一杯にはなる。のり弁とはいえ、ちょっとした贅沢か・・・。
一定の地域に、これだけ日本文字があるということは、この文字に吸い寄せられて集まる日本人がかなり滞在している証であろう。カメはそれが何ともうっとおしくて、どちらかといえば避けているのだが、日本人が恋しく、日本語でべらべら話したくなっている御仁も多いようだ。それなら日本にいればいいのにと、カメなぞは思うのだが、そこはそれ、聞かぬが花で御座ろう。ウフッ。


2012/08/26

◎これが因果応報、輪廻転生なのか・・・

にしても、これが因果応報、輪廻転生なのかと昨土曜日の午後、ガラクタ市で知られる歩行者天国を訪れ身につまされた・・・なんて他人ごとのようにいって、実はカメ自身の姿そのものなのに認めたくない、このノー天気か・・・。
このガラクタ市、チェンマイ市の北東部、大学キャンパスにはさまれたバムルンラート通りとその延長道路1kmほどで、毎週土・日の昼下がり開催され、写真でご覧のように、こんなもの何処の何方が金を出して買うのかなというものから、ほんとうに売れると思って出品しているのかなというものまで、実に雑多。それだけに、来場者は観光客よりも地元の庶民が圧倒的に多く、そこでの会話を楽しんでいる部分も多く見受けられる。
歩き始めて間もなく、目に飛び込んできたのが、座禅する高僧を背にのそっと歩む黒カメ、おいおい、こりゃカメじゃないか、こりゃ何かの行なのか、罰なのかと想いを馳せ、たちまち辿り着いたのがほぼ半年前、同じこの市でGに惚けた痴態を恥かしげもなく曝け出し悦に入っていたカメだった。ひょっとして、その祟り? なんて、この黒カメが何とも愛おしく、屋台主に身振り手振りで頼み込み、小さな木椅子に乗せデジカメに収めさせていただいた。そこで、もう常套句になっている「タオライ、カップ」(これ、幾ら?)に対して、返ってきた答えは「ホッ ハーン」。「ホッ」とは「6」だが、「ハーン」はどの位? 聞いたことがないが、ひょっとして、60万とか6万THBとか、とてつもない大金のような気がした。もちろん、両肩を竦め、両手を広げて大仰に驚いて見せたが、本当は幾らなのか気になってしょうがない。
で、そのまま歩を進めていたら、やはり仏像を展示している屋台で「ホッ ハーン」というやり取りが聞こえた。石像の頭部の値段だった。黙ってじっと見ていたら、女店主が小さな木椅子に座りなよと示したので遠慮なく座って「ホッ ハーン」とおもむろに繰り返し首を傾げて見せると、メモ用紙にボールペンで「6000」と書いて見せてくれたのだった。それでも、「千ならパーンだよなぁ」と俄かには信じがたく、もやもやを引きずりながら部屋に戻りチェックしてみたらどうだ。確かに、「千」の発音をカタカナで書くと「パン」なのだが、アルファベット表記だと「phan」となり、これをカタカナだと「ファン」とも書ける。これをカメの耳が「ハーン」と聞いたのだとすれば、なるほど納得なのだ。日常のショッピングでは「ローイ」()までで、「ハーン」を聞くことはまずない。
昼下がり、さらに屋台をのぞきながら歩いていたら、ナニを抱きかかえた例のGサルも目にしたが、隅っこに追いやられていた。黒カメにはつい「頑張れ!」と声にならない声をかけ瞼を熱くした。

2012/08/25

◎これでもちょっとは褒めて欲しい・・・

にしても、恐る恐るの画像アップになってしまった。もう2週間以上も狙っていたというのにこの有様、何とも情けない。実はこんな嵌め込みなしのそのままこんな感じのカットを撮りたかったわけで、ご容赦。というわけで、飛行機が飛んでいる写真って、ほんと難しい。
真西に向いた部屋の窓からは左手(西南)にチェンマイ国際空港が見え、樹林と樹林の隙間からところどころ滑走路は見えるが、離陸前の滑走は姿が見えない。航空機を目撃するのはいつも、仏塔(寺院ではなく著名な病院とのこと)の向こうを飛んでいる姿で、直ぐに雲間に消えていくわけで、気が付いてからデジカメを手にしても手遅れ。当然離陸時間は決まっているわけで、何度か、待機してみたが、これは続かない。凄い集中力が必要で、結果はアレレか、早々に諦めるか、だ。
で、やっと昨日、仏塔を通過したあと慌ててシャッターを切ったら、というカットだ。貴重な1枚なのだが・・・、トホホ。いずれ、その時は嵌め込み写真を差し替えるか晴れてその写真を追加できるか、いましばらくの課題としておく。

2012/08/23

◎法衣の写真は「特ダネ」じゃないか

にしても、とったのはとったが、窃盗にゃあたるまい・・・なんて、大仰に構えて見せたが、こりゃ盗撮かとなれば、ここは天下の王道だ。王道を汚しているのはどっちだなんて、うそぶいてみてニンマリってわけ、や。
自転車でチェンマイ散策の折々、デジカメのシャッターを下ろしたカットの数々、まっ、チェンマイ点景とでも・・・なんて、ね。
でも、法衣のこの写真は「特ダネ」じゃないかと自負している。著名な寺院の奥深くまで足を伸ばした際目にしたもので、こんな布切れ一枚を身に纏っているのかと妄想は膨らみ、妙に艶かしく感じ、何故か周囲を見回しながら慌ててシャッターを押していたのでした。
もう1つ、JKの青い制服、それも裏返して前を開け放ったまま、ウフッ、好事家には逸品かもしれないが、生憎とカメは単なる珍奇性から・・・。
当地では、洗濯物はいったん裏返して干すのが慣習になっているようだ。たしかに、Gパンなど厚手の生地のものには効率的だ。
で、やはりどうしているのか、ちょっと気にかかる女性ものの洗濯物、カメの散策コースでは目にしていない。とはいえ、法衣の特ダネ写真で、バチは当たらないよなぁ。

2012/08/22

◎何を食っても、ひと口含んだ瞬間「旨い」

にしても、タイ料理は旨い。何を食っても、ひと口含んだ瞬間、「んーん、うまい」とか「うめぇ」とか嘆声を発している。食べるのは、ほとんど肉がらみで、魚は今回まだ一度だけ。魚はほとんど丸ごと唐揚げだから、見るからにグロテスク、怪魚となって、食欲が萎える。切り身も唐揚げで焼き魚は見ない。何より、魚は肉料理と比べびっくりするほど高価だから、食欲はそそられないのだ。
今回は事前に「チェンマイ満腹食堂」(永田 玄, 永田 梓、ネコウェブ)なるグルメ本を入手して、ひと通り目を通し、それこそ全部回ってやるかと意気込んでいたのだが、根が怠惰で、面倒臭がりときては、そうはいかない。そもそも、取り上げている食堂は郊外が多く、宿のアパートの立地からは、いずこの食堂も自転車で汗びっしょりは必至だ。で、とりあえず城内で紹介されている最も近い店を訪ねてみたら、なるほどチェンマイの雰囲気が漂う店構えに内装、どうやら人気店になっているようでお客が多い。「待ち」を嫌って、午後1時過ぎに出かけてみたら奥の席がやっと空いて腰を下ろしたのだが、客足が衰える様子はない。
メニューを見ても、皆目見当がつかず、本を開いて見せてこれと指差した「血のスープ入り生ビーフン」ともう1つメニューを指差したのだが、こちらは何を指差したかわかっていない。出てきたのは写真でご覧の通りで、料理2品とスティッキーライス、ナーム()ボトルで90THB。やはり旨い。といって、本で紹介されているほどのことはない。もう一品は素材が何やら見当もつかないが、ライスによく合い旨い。後日、もう一度行ってみたのだが、本でいうほどのこともない。この程度の料理なら、その辺の屋台でもフードコーナーでも負けてはいない。ただ、店の雰囲気とグルメの有難い能書きに酔わされているとしか思えない。
「旨い」のひと言でいいじゃないか。それは、何処でも、一緒・・・。格式高い店で、着飾って、難解なジョークを楽しみながらの豪華な食事もわからなくはないが、カメは嫌いだ。
昨夜、ショッピングモールにあるチェンマイフードコーナーで食った骨付きポーク炙り焼き(写真=上左)は極上の旨さだったぜぇ(他にチェンマイソーセージ、たれ、スティッキーライスを選択して合計80THB)

2012/08/21

◎こんなんで如何でしょうか、ってかぁ・・・

にしても、こんなもんで如何でしょうか、とでもいうっきゃないか・・・。写真編集機能の凄さに恐れ慄くしかないが、前回ブログでちょっとだけ顔をアップして、ここまでやるならもう一息と、挑んでみたのが、ご覧の写真。今回の訪泰で、実践し続けているカメの秘密、それは髭を剃らずに放置しているのだ。シェーバーは持参しているが、こちらに着いて2、3日使うのを忘れていたら、もう面倒臭くなった。とりたてて、知った顔に会うわけでもないし、そんな予定もない、エェイ、ままよと、いっそ何処までと、伸ばしてみる気になったのだ。はや2週間、実は些かだが、気に入っている。時々指で触ってはその感触を楽しんでいる。実は、4、5年前だったか、カメは1ヵ月間入院したことがあるのだが、その時髭をどうしたのか、一切記憶にないから、カメにとっては生まれて初めてのトライで、1ヵ月後に報告するつもりだったのだが・・・。あまりに、しっくりきて、自然と顔が綻んできてしまうので、早目のご披露となった。ウフッ。

2012/08/20

◎サンデーマーケットで買い食い、立ち食い・・・

にしても、幾つになっても、買い食い、立ち食いってやつは止められないし、これまた旨い。先週は雨で出かける気にならなかった旧市街地の真ん中で毎週日曜日の夜開催されるサンデーマーケットに出かけてみた。もう、これまで何度も歩いているので、勝手知ったる、だ。で、最初から夜の食事は買い食い、それも大き目の肉の串焼きと決めていた。あとは、見たものなんでも、旨そうなら買って味見してやろうと思っていた。これまで、ジュース、アイスクリーム、水では買い食い、立ち食いの経験はあるが、それ以外では何か抵抗感があった。ま、これが、駅前の立ち食いそばとかラーメンにはそれがないんだよなぁ。
で、自慢が画像の「自分撮り」ってやつ。自意識過剰かもしれないが、これって、昔から結構好きだし、わりといい出来だと自負している。ただ、それらをブログにアップするとなれば、それは何が何でも、みっともないし、阻止する公徳心はまだ身に備わっているのだが・・・。それが、2、3年前にダウンロードしたフリーの画像編集ソフトが簡単操作の素晴らしい出来で、初めて披露できることになった。如何だろうか?
串肉はポークで大小2本で35THB、これだけでも結構腹は膨れる。珍しかったのが緑色の三角錐状のもの。何やらさっぱり不明。ただ、甘酸っぱくて、時折ピリッとくるのが心地良かった。1本10THB。他にも、あれこれ目には付いたのだが、もう腹いっぱい食いたい歳でもなし、フルーツシェーク(30THB)をラストに、あとは来週のお楽しみに残した。

2012/08/19

◎10日で不具合あれば、元に戻るのに倍はかかる


にしても、体調に関する箴言に「10日で不具合なとこあれば、元に戻るのに倍はかかる」ってうろ覚え、或いはカメの創作? 
チェンマイで暮らし始めて丁度10日目の夜だったか、突然腰痛に見舞われた。ダブルベッドの縁に腰掛けノートパソコンを操作していて、ちょっと後ろにあるあるものを取ろうとして腰を捻って、イテテ!!! こりゃ、ちょっと厄介そうだ・・・が第1感だった。その反応は直ぐに出た。パンツを立ったまま穿けず、ベッドから起き上がるのにヨッコラショッ、ショッと、一気に体を起こせない。手近なものを取ろうと手を伸ばせない、ちょっと無理な姿勢をすると、呼吸も途絶えそうになる・・・等々。いや、参った。持参の鎮痛剤を服用してみたが、一夜明けても変化はなし。できるだけ痛みを感じないよう、ゆっくりゆっくり、慎重に慎重に体を動かす。腰痛バンドは売っていないか。日本に帰れば、腰痛バンドはあれこれ4枚ほどあるのだが・・・。
早速、NET検索を始めたが、「腰痛」がタイ語で見つからない。散々トライした挙句、英語の「back ache」に辿り着き、それはタイ語に翻訳されて、Yahooタイ版に入力したら、あれこれ、それらしきものが引っ掛かってきて・・・。 磁気、ベリーバンドのための腹バンド、 ヴェルトの後にバックサポートベルト等々あって、いずれも高価。その中で、頻繁に出てくるのが、「重いものを持ち上げ」 と謳っている腹バンドで、クリックして出てきたのがご覧のパンフ。値段も450THBならいたしかたないか。
近所のネットハウスでパンフをプリントアウトして、チェンマイ一のショッピングモール「エアポートプラザ」に向かった。ロビンソンデパートのほか食品雑貨スーパー、ファッション、IT機器、携帯電話、食事、映画館と何でもござれで、ドラックストアはB14店舗あった。
最初の店でパンフ見せたら、うちにはない。通路に沿って行った向こうの系列店にはあると、女性店員は教えてくれた。だいぶ歩いたその店では、頼りなさそうな若い男性店員がパンフを見てこれは999THBと。えぇっと思ったが、それ以上は接触せず、そこから見えるもう一つの店へ。そこでは中年のメガネ女性店員が現物を手に取り、箱のテープを切ろうとするので、それは押し留め、「タオライカップ(いくらですか)」に「999THB」と、そりゃないよとパンフを更に見せて、NETでは450THBだったよぉ、と。そしたら、女性店員は日本でも良く見かける腹巻風のバンドを手にこれなら580THBと。カメは肩を竦めて、パンフの450THBに拘っていると、女性店員は思い出したように、それってチャイニーズでしょって。おお、そう、そうといったら、こちらは純タイ製だからと、結構、自信に満ちた口調でいって(中国を小馬鹿に、タイを誇りにしている様子が可笑しかった)、なるほどそれじゃあ、無理かと諦め、店を出て、もう一軒のぞいてみた。そこでの女性店員、そんなん、ありません、とそっけない・・・。(この間の店員とのやり取りは全てカメによる思い込み意訳)
ま、そんなやり取りをしているうちに触発されたのだが、待てよ、ま、最後はさっきの店で腹巻風のを買うとしても、改めて気が付いたら、腰痛が一時と違い和らいでいるじゃないか。こりゃ、ひょっとすれば、ひょっとするぜ、と腕を振ったり、前屈してみたり、それが不思議なことに少しだが出来る。そんなもんなんだよなぁ。腰痛ってやつは・・・、ほんと、厄介だ。で、ふっと浮かんだのがダブルベット、マットは結構硬いし、ベッドの上も広々使えていいよなぁと、ベッドの縁に腰をかけたり、ベッドの上で胡坐をかいたり、それもかなり長時間に渡っていた。まさかとは、思うが、そんなこともあるのかな、と。プラザの木製のベンチに仰向けに寝てみたり、出来ないと思っていたことがあっさり出来て、こりゃ、やっぱ、因果関係はベッドだと・・・。で、ドラッグストアはやめ、帰途、目にしていた雑貨の安売りテントをのぞいて、ポリ製のストールを購入、75THBだったが・・・、この顛末、一体いくら儲かったのか。出費は75THB、さて、はて・・・。
ストールを使ってみると、どうやら腰痛の因果関係はこれで間違いなさそうだ。ほんと、こんなんで、あんなになっちゃうなんて、まったく信じられない、よ。このまま、大げさに対処していれば、とんでもない展開になってるよ。ウフッ、こんなのって、ほんとあるんだぁ。漫画チックな顛末は、ケチなカメにとっては、またもラッキーといえる。
また、一夜明けても、腰の痛みが消えたわけじゃないが、ストール効果は確か、効いてる感あり。あとは、もう少し、時間が欲しいってとこ、か。

2012/08/17

◎「晴れ時々曇り、雷ピカッ」「雨の70%」

にしても、四季のないタイでは今雨季の最盛期で、チェンマイに着いた翌日から連日雷雨に見舞われ続けた。ブログでも紹介したように、降ってもドドーッとやたら激しいが1時間足らずで、雨宿りできなくもない。
それでも、6日続いたとなると、何とかしたくなる。12(日曜日)の日記メモにはこうある。
[天気]薄曇り→→→→15:00ごろ→所によりポツポツも→→16:56→豪雨→17:28→日差しは強くなったが雨依然→17:45→雨止む→→ゴロゴロ、雷か→18:52→やっぱ雨→→雨音が聞こえなくなって、外を見たら雨は上がっているように見えた。サンデーマーケット(毎日曜夜)でものぞいて飯でも食うかと下りてみたら、雨はまだしっかりと降っていて、しょうがないよなぁ、向かいのラーメン屋に走り込む。ここで、包みエビ入りちぢり細めんラーメン、50THB。実は、この日は昼ちょっと前から郊外のスーパーへ出かけて、午後3時前には戻っていて、事なきを得ていたのだが・・・。確かに、週末の歩行者天国になる市場には1つしかまだ行っていない。
で、毎朝、窓から見る山の稜線沿いの観天望気では何やらさっぱり見当もつかず、タイの天気予報はどうなっているのか。Yahooタイ版にアクセス(Google)してチェンマイの天気予報の存在を知ったのだが、気象局のその予報は1週間通して同じだった。
「晴れ時々曇り、雷ピカッ」、「雨の70%」。アイコンは毎日「晴れ時々曇り、雷ピカッ」で、その「ピカッ」が点滅するんだから・・・。その上、「雨の70%。」と書かれていては、いたいけな庶民は空模様を眺めながら、成す術なしじゃないか・・・なんて毒づいてみても、埒は明かぬ。雷雨を避けるのは、やっぱ自己責任よ、っていうわけか。ちなみに、ただいま現在の予報画面をアップしてみた。

2012/08/15

◎空中遊泳、時空を飛べた・・・疲労困憊熟睡

にしても、ここ何年も熟睡感を味わっていないが、さすが、チェンマイに着いた日はアパートのダブルベッドの上で疲労困憊熟睡、明け方目覚めた時は「ここは何処、私は誰」じゃなく、「いま何時?」。まさに、何か時空を飛んだか、この感覚って、何かいいねぇ。オールリセットというか、空中遊泳っていうか、このふわふわ感、ぼんやり感・・・、この肉体的なリセット感は貴重やなぁ。ウフッ。午後6時過ぎ、ベッドに腰掛けパソコンを開いた時は、このあと自転車で食事に出かけ、セブンイレブンで缶ビールなどを買ってくるつもりだったのだが・・・。この日は、ほぼ完徹、眠くて疲れてもうクタクタだったことに間違いはない。水飲んでバタンQの顛末・・・。

いわずと知れた、羽田発の深夜便、前夜に搭乗手続きを済ませ、00:30羽田空港発NH173便。全日空とタイ国際の共同運航で、機体の座席は2++2、もうそれだけで大儲けした感じ、何とも快適。軽食と一緒に、今夜は寝るぞと意気込み、スコッチの水割りに次いでジンの水割りを口にするも眠れず。ならばと、<映画>インピクタス/負けざる者たちに没頭、次いで<映画>一枚のめぐり逢いも最後まで視聴してしまい、朝食のサラダ主体の洋ランチをいただき、スワンナプーム国際空港(バンコク)着。入国審査のあとは、たっぷり乗り継ぎ待ち。チェンマイ国際空港に着いたのは09:15。荷物を受け取り、タクシーでアパートまで。賃貸契約にサインして、部屋でNet接続を確認して、昼飯になるのかどうか、13:00過ぎに1F屋台食堂で炒飯を食って、トウクトウク(三輪タクシー)で郊外にある大型スーバーへ。そこで、24インチバイク型自転車を買い、トイレットペーパーなど他の雑貨も買い入れ、バイクをこぎながら汗まみれになってアパートへ戻ったのは、もう午後5時半を過ぎていたか。シャワーを浴びて、その気持ちよかったこと。
で、あとは食事とセブンと思いつつパソコンにこの日の行動記録を思い出しながら入力するつもりが、文字通りのバタンQってやつ。この気持ち良さ、快感って、癖になりそうだ。ウフッ。

2012/08/13

◎バイク型からシティサイクルに「change!!!」

にしても、チェンマイ暮らしが何故これほどまでに快感・快適なのかとふと考えたら、日本にいる時とは違って、ここでは社会生活をしている、暮らしていくために自ら社会参加しているからではないかと感じた。その関わり方は、当然希薄ではあるが・・・。何せ言葉が通じない。母国では外道だ、ドロップアウトだと自ら社会との関連性を絶っても暮らせたが、異国の空の下では、そうはいかない。飯を食うだけでも、聊かでもこちら側から積極的に絡んでいかなければ、飯も食えない、食えなくなってしまう。少なくとも、このアパートとここのスタッフ、他人から見られている、関心をもたれているからかも。これって意外と正解?なのかな、なんて、お粗末極まりない哲学などしていたら、気付かぬうちにちょっとした社会的トラブルの渦中にいた。

チェンマイに着いた7日の午後、トゥクトゥク(3輪タクシー)に乗って郊外にある大手スーパーに行き、このところいつもしているように一番安い自転車を購入(離日時に廃棄)、その自転車(24インチ、バイク型)にまたがり1時間ほどかけアパートに戻ったのだが・・・。前輪のブレーキの具合がおかしい。タイヤに当たってブルンブルン音がするし、ブレーキが利いたり利かなかったり、よくよくみれば、ブレーキ部分のほとんどのボルトが緩んでいる。多分、締め付けが甘いだけの話だろうが、何せ、異国の空の下では打つ手がない。
翌日午後、だましだまし自転車をこいで1時間ほど、やっとの思いでスーパーに辿り着き、、そのまま売り場に乗り入れ厳しい顔をして修理、といってもネジを締め付けるだけだが、それを監視、その自転車に乗って帰ってきて数日走り回っているうちにまたおかしくなった。今度は、ハンドルがググッ、グルンと動き出し、降りてチェックしたら抜けてしまったのだ。11日のこと、こりゃアカン、いずれにしろ明日はまた店に持ち込み、さてどうするかと考えた。
その結果が、画像にアップしたタイ語の交渉メモだ。作成にはGoogle翻訳のお世話になった。翻訳の精度に一抹の不安は感じたが、検証しようもなく、後は野となれ山となれだ。メモは新規のUSBメモリーに保存し、12日の昼前から活動開始・・・。ハンドルを真ん中に押し戻してみたら、力を入れて握らなければ、何とか走れそうだ。でも、慎重に、慎重に、ターペー門そばのインターネットカフェへ。ここで、欠陥自転車に関するメモを念のため2枚 プリントアウト。10分足らずで9THBだった。
その後は、背筋を伸ばして、出来るだけハンドルに負荷が掛からないよう、スピードは出さず、それでも日曜日のせいか、車が少なく、救われた。店まで1時間もかからなかった。
エスカレーターで2F自転車売り場へ。若い男性担当者はまたかの顔をしていたが、直ぐに治し始めようとしたので、Dバックからプリントアウトしたてのメモを取り出し手渡す。担当者が読み始めたら、どこからともなく人が集まってきて・・・、そのメモを廻し読みして、その間に担当者は持ち込んだ自転車のネジをやたら締めまくっていたが、カメの目は、新しい目玉にカラフルなシティサイクル(24インチ)が展示されているのを見つけていた。価格はカメのバイク型より安い。修理するよりこれに交換してもらえればラッキーと思いつつ、待っていたら、マネージャーか、売り場責任者か、若いキャリアっぽい女性が現れた。意気込むまでもなく、「あなたの気持ちはわかりました。で、どうしたいんですか」(多分、カメの意訳)とタイ語できて、「change 」と繰り返したら、「change  ここで?」となって、頷いて目星をつけておいた自転車を指差して、OK、や。やはり、ここも女の世界になってるよなぁといたく感心した。後は、他のスタッフが動き、成り行きに任せていたら、ま、それしか対応の方法はないしね、で、現金で1990THB持ってきたよ。となると500THBほどの儲けってわけ、何となく、信頼感というか、さすがキャリア!!!ってか、大したもんだ。
やはり、シティサイクルは乗っていてスピード感はないが安心感がある。バイク型は前屈みになって、集中、緊張、半端じゃないからねぇ。力も入るヨ。
総括して、やはりプリントアウトしたメモが奏功したんだと思う。具体策を提言しておいたから、ね。「返金」か「交換」か、どこかの国の首相と違って、対応し易かったんじゃないかと自負している。結果、拾いたくもない「命拾い」したってわけ、か。ウフッ。まっ、Google翻訳には、ほんま、感謝や。