2010/09/25

◎中国漁船は「領海侵犯」ではないのか


にしても、腹立たしい限り、呆れてモノもいえない、ここまで堕ちてしまったのか、とスルーするつもりだったのだが、このニュース、実にわかりやすく、単純明快なだけに、やはりひと言、いわずばなるまい。そう、尖閣諸島沖で中国漁船が日本の巡視船に(と=ではない)衝突、逮捕されていた中国人船長が何と那覇地方検察庁から処分保留で釈放 された件。ええっつてなもんだ。
TVのニュースで記者会見する次席検事を見たら「我が国国民への影響や今後の日中関係を考慮すると、身柄拘束を継続して捜査を続けることは相当でないと判断した」だって。これって、地検の会見だろ。政治向きの話を何故、地検がやるのか、越権行為じゃないのか、と。
で、留守役の仙谷官房長官は記者会見で「地検独自の判断だ。それを了とする」と繰り返した。NYの菅首相、前原外相も同様のコメント、法相も「指揮権を行使した事実はない」と、地検が勝手にやったことと、地検の判断を追認する有様。外交になると、まったくお手上げの菅内閣、さながらサンドバック状態で打たれっ放し、当事者能力が欠如していることを露呈してしまったのだ。
「領土問題は存在しない・・・」「国内法で粛々と・・・」と、それはそれでいいのだが、その前、前段に何故「領海侵犯」という言葉が出てこないのか。何とも情けない国になったもの、ヨ。というより、これじゃ、もう国家の態を成していないよなぁ。ト、ホホ・・・。

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