◆ここはどこ? 私は誰? 東京でバンコク体験・・・
にしても、タイ語を喋れなくてもバンコクで暮らせるのか・・・。友人からよく聞かれるのだが、今年に入って既に3回訪泰して都合1カ月ぐらいにはなる。この間、食う、寝るに不自由はなく、バスにも乗れた。ボディランゲージというほどのこともなく、指を指したり、目で訴えたりしてほとんど目的は叶えられた。
実は、新宿のタイ語入門コースに3カ月間通って、授業料を払っただけに、使いたかったのだが・・・。もちろん、最初はささやかながら片仮名タイ語を使ってみたが、これがさっぱり通じない。特に、タクシーに乗ったときにそれを強く感じた。運転手に行き先や、ホテル名などが正確に伝わっているのかどうか、不安が募るばかり。何か聞き返されても、タイ語をキチンと聞き取れないし、たどたどしい片仮名タイ語で話を続ければ続けるほど、お互いの勘違いが拡大する一方で、とんでもない方向に向かってしまう。
あくまで向こうは善意なのだろうが、話の途中でタイの微笑を駆使して、開き直ってしまうとしか思えない。悪意がないだけに、始末に悪い。
タイ文字が氾濫する街中で、車がどこをどう走っているのか、確認しようもなく、怒って車を降りたとしても、ここはどこ? 私は誰?状態で、次にどこへ行けばいいのかもわからなくなるに違いない。
で、何とも釈然としないが、カメが学んだ教訓は、タイ語は使わず、拙い英語でコミュニケーションを図った方がお互いに生半可な理解だろうが、その方が錯誤のギャップが少ない・・・と。
ということで、タイでの日常生活なら言葉はさほど必要ないと感じているのだが、先日、東京はJRの駅前にあるクイックレストランに入ってスタミナ定食を注文した際、日本語が通じない体験をさせられた。
自販機で定食と缶ビールの食券を購入してカウンターに出したのだが、女性スタッフがフィリッピン人? だった。定食セットの肉皿だけをもう一皿追加したくて、できないものかどうかを尋ねてみたのだが、いや、はや、さっぱり要領を得ない。カメの説明も下手といえば下手なのだろうが、こちらの意向が通じていないことはわかり、途中で諦めてしまった。
なんだ、なんだ、ここは日本だというのに・・・、バンコクにいるような錯覚に陥ってしまった。