◎邦画界 ガンだったのか 野垂れ死に
にしても、先日、yahooニュースに「73歳H・フォード再びインディ」とあり、首を捻った。73歳はカメの歳やし、Hとくれば、何となく気になって、クリックしてみたところ、こうだ。
『インディ・ジョーンズ』第5弾は2019年公開!ハリソン・フォードが再びインディ役
参ったねぇ。何のこっちゃ。見事にはぐらかされた。もはや、門外漢のようだ。というか、今の世の中から完全に弾かれている、脱落している、社会から落ちこぼれていると感じた。
昨日、同じような体験をした。BSで再放送された藤山直美主演の映画「顔」(2000年)で、録画して、夜じっくり視聴した。藤山直美主演に興味があった。番宣によるあらすじはこうだ。
クリーニング店を営む母親を手伝う冴えない40過ぎの女性。家にとじこもりっきりで、恋人はおろか友人さえもいない。そんなある日、母親が急死してしまう。通夜の晩、ホステスをしている妹がいつものようにきつい言葉を彼女にぶつける。カッとなった彼女は妹を殺してしまう。彼女はその場から逃げ出し、初めて外の世界へ出た彼女の逃亡生活が始まった・・・。監督は阪本順治、藤山以外の出演者は豊川悦司、牧瀬里穂、大楠道代、中村勘三郎(勘九郎)、國村隼、岸部一徳、佐藤浩市、内田春菊・・・。
暗い画面が続き、話も暗く、メリハリもなく、何ともつまらない展開。「何なんだ!!! 何をどうしたいのか、さっぱり見当もつかぬ」と腹立たしくなり、視聴を中止しようかとも思った。それでも、藤山直美の存在感に引っ張られ最後まで視聴してしまったのだが、彼女が浮き輪をして泳いでいるラストシーンにいたっては、「ええ加減にしてくれ、よ。これで終わりかよ」と独りごちていた。一方で「これだけの顔ぶれを揃えたら、かなりな作品が作れると思うのだが…。映画界、才能が枯渇してしまったんだろうなぁ」とも。
気になって、今日はNetでレビューなどをチェックしてみたが、2000年度の日本映画では作品賞; 監督賞; 主演女優賞など賞は総なめにしていて、レビューの評価も高いのだが、カメとしては違和感を禁じられず、もはや世間様と同じ空気を吸って吐いている気がしない、と改めて思い知らされた。
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