2015/12/29

◎肺がんや 残る余命も 金次第

にしても、長生きしたばっかりに遭遇した肺がん、先日、区役所から封書が届き、開けてみたら「高額療養費支給申請書」、支給予定額は「5,014円」。明細を見てちょっと少ないけどなぁと首を捻りつつも申請書を送付、振り込みを待っていたら、本29日、また区役所から支給申請書がきて支給額は「3,281円」。これで、まあまあか。肺がん診断・検査の総費用額は約32万余円で、実際に支払った負担額は3万2,000円というわけで、下流老人にとっては安い出費ではない。がんをNet検索してみると、保険の効かない治療法とか、サプリメントなどがわんさとあって、目が回るよう。
これらは「眉唾」と下流老人は独りごちて、そうしたサイトに長居はしていないのだが、金と病の関係を目の当たりにした感じで、なんとも切ない。といって、どうしょうもないのが下流老人というわけ。ぼぉーっと、旨くもないサプリメントを服用している。ちなみに、今日1日のサプリメントのメニューは、ビタミンC(2錠)、EPA(3錠)、亜鉛(1錠)、アガリクス(4錠)、霊芝(5錠)、ノコギリ椰子エキス(2錠)と合計17錠。この他、喉と声帯に効けばもうけものと、第2類医薬品の去痰ソフトカプセル(2カプセル)と同鼻炎薬(2錠)を服用。あと、やはり第2類の滋養強壮ドリンクを飲んで、1日が終わる。明日が始まるかどうかは、目覚めてからだ。
舞茸の調理は、できるだけ簡単に、即席シジミ汁と一緒に煮たり、コンソメスープに入れて温めたり、時にソテーにもしているのだが・・・。
そんな素人療法を始めて、もう3か月になるのか、一向に症状は改善せず、最近では深呼吸しても肺が膨らんでいないようだし、寒くなってからは咳き込みが激しく、止まらなくなったりして、年を超せるのかどうか、何とも心もとない「年男」でした。

2015/12/22

◎気休めか サプリとともに 年越しヨ

にしても、数あるサプリも底が見えてきた。このままでは年末年始をサプリなしで過ごすことになりかねない。早めに発注しようと思って、Netで探してみるのだが、疑心暗鬼となっていて、決断がつかない。医者の治療を断り、サプリに依存して2カ月余り、そろそろサプリの効果に疑念が湧き始めている。
先日、好天に誘われ蒲田まで出かけた際、立ち寄った薬局で「しわがれ声」のタイトルに惹かれた漢方薬「響声破笛丸料」に目が留まり、買ってみたのだが、飲んでみて、何となくだが、声が出ている感じがして嬉しくなり、Netで買い増ししたのだが、元の木阿弥。それでも、喋りを意識し集中して声を出すと、短い言葉なら音になる。でも、プツリ、プツリで長続きしない。Netに、ロッカーがライブの際に服用しているとあったが、納得はした。
ガンに効くとされるキノコを使った霊芝とアガリクスだけは外せないだろうが、あくまでも『だろう』の話で心もとないのは一緒だ。ならばと、Netにアクセスすると、これでもかとあってもう魑魅魍魎の世界、価格もピンキリで、検索に疲れてくると価格の高いものほど効きそうな気もして、くわばらくわばら・・・。
で、見つけたのが「がん検診」だ。いずれはと思っていただけに直ぐ食いついた。でも、これも色々あって、治療付きのコースなど1コース100万円超がゴロゴロあって、何とも居心地が悪い。そんな中、辿り着いたのが蒲田駅に近い総合病院の人間ドック健診センター。【肺がんドック】なるコースで、胸部マルチスライスCT検査と喀痰細胞診検査を受診できるそうだ。年内の予約はいっぱいで、年明け早々の1月5日に予約を入れ確定、ひとまず、ほっとしたものの、怖いもの見たさか、なんていいながら不安は募る。


2015/12/18

◎ガンだもの 軽く一杯 ならいいか

にしても、冬の晴れ間「軽く一杯」とのメールに誘われ、渋谷のKirin Cityで同級生2人と生ビールを飲んだ。もちろん同じ歳で現在は無職なれど、生まれも育ちもご近所さん。
カメの勝手な視点から紹介すれば、一人は戦後の経済白書を忠実になぞってきた男、もう一人はノーベル賞をつかみそこねた男、そして、かくいうカメは、勝手気侭に生きて、いまは流行りの下流老人、という3人。
まっ、みなさん本ブログを読んだ上での「軽く一杯」だから、カメは、いわば「見世物」、痩せたとか、顔色が悪いとか、体が小さくなったとか、興味津々だろうが、外見上の異変は無し。でも、声を出そうとすると思うように言葉が発せられない。何とももどかしい。用意してきた小さいメモ帳にボールペンで書いての筆談も時折挟んで、何とか、何となく意思の疎通はできたかと思うのだが・・・。決めなければならない案件があるわけでもなく、同級生の近況報告がメインで、あとは懐かしい誰それのエピソードか。一人は、やたら政治向きの話をふってきたが、ねぇ、テレビを眺めているだけでは何とも反応できないよ。
で、不思議だったのが、同級生の新しい訃報の少なさ。ということは、少子高齢化を身をもって体現している感じ。それでもこの中ではカメが一番早く逝くだろう、もうあと2~3年かな、とのご託宣もいただいたのだが、さて、どうなりますか。

2015/12/10

◎余命切れ 今日か明日か 肩が凝り

にしても、作家・野坂昭如の訃報にはちょっと狼狽えた。どう反応していいのか。涙腺こそ弛まなかったが、親しい友に旅立たれてしまった気もした。縁も所縁もないが、勝手ながら、非常に身近に感じていた著名人だった。脳梗塞で倒れてから何と12年、早く逝けばいいのにとも、何度も思ったし、気の毒でならなかった。いちど、BOOK-OFFで著作を探したことがある。文庫の「アメリカひじき」と「火垂るの墓」だったか、やっと見つけてほっとしたものの、カメの記憶の中では華々しく活躍していただけに、野坂コーナーがあるものと思っていただけに、何とも衝撃だった。作家というもの、版を重ねる作品を持たないと長生きできないと思い知らされた次第。ブラック情報によれば、直木賞を受賞していながら、いま生活保護を受けている作家もいるとか。野坂の場合は、奥さんが元宝塚で稼いでいるから大丈夫とも聞いたが、どんな思いで療養生活を続けていたのか。
実は、野坂の生きざまで共感し好きになったのは、どの雑誌だったか、連載していた日々の雑記帳だ。古稀を迎えてもなおGにトライし、その結果を詳細にレポートしていたほか、デリヘルを呼んだものの気が萎えてしまい、正規の料金を払って雑談して過ごした、などと報告していたのに触発されて、カメは真似して裏ブログをFC2にアップしたのだ。タイトルは「升亀072記」で、サブタイトルは「終日、オナニーに明け暮れ、気持ちE健康法を提唱中!!!」。2004年12月のことだから、本ブログよりも立ち上げは少しばかり早かったのだ。その後、カメはクモ膜下出血から生還し、いまは肺がん末期、余命2年の残りはあと1年と8カ月か・・・。ウフッ。

2015/12/02

◎漠たる世 サプリ食いつつ 消えるんか

にしても、漠たる胸騒ぎからだろう、できるだけ何も考えないように努めている。考えると、胸騒ぎの中身と対峙しなくてはならなくなる。漠たる存在は漠たる存在のままにしておきたい。
と、なるほど、いまの世も漠たる世と思える。特に、東京オリンピックの新国立競技場建設計画とエンブレムの白紙撤回が象徴的だ。漠たる中で漠と決めた結果で、事務方は白紙撤回に「なぜ」と理解不能だったろうが、世間はそんな茶番を呆れて眺めている。それに、リーダー不在だと感じていても、誰もそれを指摘しない。漠たる世では、突出しないほうが安全だと思って、みんな一歩身を引いている。かつてのような育ち盛りの国ならみんな走っていたし、遅れまいと懸命に駆け上がった。顔を上げれば、青空が広がり輝いていた。そして間もなく念願の頂上を極めて一時は大いに浮かれたものの、それも束の間、いまは坂を転がり落ちている。眼下には雲海が広がり、漠として見通しがきかない。手探りで、足元を確かめながら進むしかない。
まさに、カメの身体状態と符合する。何かやらなければならないことは何もないし、何かやりたいこともない。ただ、考える時間はたっぷりある。でも、脳の劣化は甚だしく、集中力も持続しない。機械的にクリックを繰り返すだけのカードゲームが時間潰しにはいい。金もかからない。
脳に刺激を与えるにはNETショッピングだ。がんと闘うサプリメントとグッズはわんさとあって、値段もビンからキリまで。特に、サプリは効くのか効かないのか、NETの口上だけでは獏として、何とも頼りない。全ては食品で、味も香りもない錠剤かカプセルで、まだ、駄菓子のほうが旨そうだ。それでも、高価なサプリの方が効きそうな気がする。選ぶ基準が漠としていて、存在しない。結局はそこそこの価格のサプリを食べ続けているのだが、さて、はて、この行為も自己責任に帰結するんだよなぁ。あぁ~~~。