2015/11/25

◎サプリ食い 放射線浴び がん退治

にしても、拠所なく始めた肺がんの素人療法、1カ月たった今、特にサプリメントが残り少なくなって、さて買い増すか、はたまた他に変えてみようか、NETサーフィンで目を凝らしてみたものの、魑魅魍魎の世界、わかってはいたが、いやはやこれほどとは・・・。葵の印籠というか、これといったお墨付きがないので、文字通り夢幻の如くなり、だ。ああ言えばこう言う、こう言えばああ言う・・・で、何でもあり、言いっ放しの世界だ。この分野ではよく知られた「メシマコブ」など2000円前後から10万円を超すような`逸品`まで、あくまで医薬品ではなく「食品」として販売しているわけで、ねぇ。かつて厚生省で教わった化粧品の定義「効果なく、害もない」を思い出すよ。だから、結局は、イメージで選ぶっきゃないわけで、ねぇ。と、バカバカしくてやめたくなるのだが、それでは本当に「何もしない」ことになって、何とももどかしく不安に苛まれそうだ。だから、何でもいいから、藁にも縋る思いで何か飲んでいたい。飲んでいれば何となく気が紛れるだろうというわけ、だ。で、「メシマコブ」はやめ、ちょっと高いかなと思ったが、あれこれ効きそうなドリンクタイプを発注(@500円×30本)し、ボトルのラベルを確かめたら、やはり「清涼飲料水」とあった。
ラジウムを使用したグッズ類もわんさとあって、ラジウム鉱石の粉砕袋は毎晩胸に載せ、もう一つは枕に敷いて寝てはいるものの、効果があるのかどうか、何の反応もなく、何とも心もとない。ならばと、高純度ゲルマニウム入り低反発敷パットとゲルマソックスをゲットしてみたものの本当に放射線が出ているのかも心もとなく、NETで検索したら、ちゃんと家庭用放射線測定器「エアカウンター 」なんてものもあって、その中から安価なタイプを購入して、放射線量を測ってみたが、さて、はて、なんとも説得力に乏しい数値が表示されたのだが、その測定器自体の信頼性はどうなのか、疑い始めたらきりがない。
やっぱり全ては自己責任、そんな世の中になってしまったようだ。

2015/11/20

◎甘臭い 部屋に篭もれり 舞茸屁

にしても、NET情報を元に始めた舞茸とゲルマ二ウム療法は、効果があるのか。漠としてつかみどころがないものの、やっとこの療法にも慣れてきて、日常生活は声がれ前の状態に戻った。声がれは古孤老の生活にとってハンデにはならず、淡々と食って、寝てを繰り返している。時に、酷く咳き込むことも。まっ、こんな塩梅・・・。
☆舞茸が、結構旨い。歯応えもあり、豆腐や厚揚げ、がんもなどと一緒に煮ても、焼いても、蒸しても、旨い。時に、しゃぶしゃぶ牛のような食感になることもある。ウフッ、知らなんだ。
☆糞、どっさり。舞茸メインで、肉はもちろん、野菜、豆腐中心でさしたるものも食っていないのに、なぜ・・・だ。ちょい驚いた。
☆喉頭あたりに痰の保管庫が出来上がりそうな感覚あり。ヘビースモーカー時代の20年ほど前、痰の引っかかり処がストンと落下した感覚があり、実はその後、痰が出たことはない。それが今回の騒動で、咳止め薬を服用しているうちに何となく、痰が出そうな感覚に何度かなって、そのうち何度かは、痰になる前の唾状の液体を押し出した。
☆メシマコブなどサプリメントの飲む量が多い。一日一回、合計14錠、はねぇ。腹がパンパンになる感じがする。時間を分散して飲もうとすると、忘れてしまうんだよなぁ。一度にまとめて飲まないと・・・。
☆恐る恐る3週間ぶりのG、要介護状態とはいえ、何にしても、逝けてよかった。事後息がしばし乱れた、ヨ。肺がんだ、なんだかんだ言っても、結局、行き着くところはこれっきゃないんだよなぁ。生を確認できる唯一の行為や。
☆クローゼットの奥に固めておいたスーツ6着、廃棄処分。一度は、大々的に処分したのに、まだこんなに溜め込んでいたとは、これも未練か、と呆れた。
☆このところすっかりご無沙汰のテレビの録画、どうしたことか、一挙に4本もセット。コレクター復活か。再生して見るなんて想定に入っていないもんねぇ。要は、コレクター、よ。コレクターのコレクターたるゆえん。セットするだけで満足・・・なのよ。


2015/11/13

◎肺がんや 医師の手離れ 自然体

にしても、これが最後の診察になるかと思うと、いささか緊張して診察室に入った。「気持ちはもう決まりました? もう何もしないよ、と」。開口一番、医師はそういって迎えてくれた。あれこれ、グズグズいうんじゃかなわないよなぁと思っていただけに救われた感じだ。間髪入れず「舞茸と岩盤浴、ゲルマニウム・・・始めています」と応じ、肺がん診察は終わった。11月10日のこと。
「病院は治療が前提になりますので」といいながら、こんな例え話も。学校の先生に勉強しなくてもいいですかと聞いて、「いいよ」とはいえないでしょう? 病院に行くっていうことはそういうことなんです。自由にいきたいけれど自由にいかない、と。
で、今後についてアドバイスしてくれた。ホスピスに入院するといっても簡単じゃない。その前段階に色々、手順がいるんです。ホスピスと連携している緩和(ケア)科というのがあり、そこに通って医師と話をして関係づくりをしたうえで、色々決めていくそうだ。緩和科とは初めて耳にする言葉だ。自宅の近くでは、東芝病院があるという。そのへんはソーシャルワーカーと相談してくださいとバトンタッチされ、最後に「お大事に・・・、お力になれなくて申し訳ないです」と頭を下げられた。
ソーシャルワーカーだという看護師長とは事務的な話ながら「いまは一人で不自由ないそうですが、この症状、それが出来なくなるっていうのは、徐々にではなく、突然来るんです。我慢しないで、ちょっと心配だなとなったら、すぐご相談下さい」といわれた。また、NETで東芝病院にアクセスし緩和ケアを調べたら、「治療を希望せずに自然体でがんと向き合っている患者さん」が対象とあった。

病院を後にして、自転車のペタルを踏みながら、糸が切れた凧のような気がしていた。朝起きた時から何か獏とした不安感に見舞われ、焦燥感に囚われていたのに、一気にそれらが吹っ飛んだのだ。自由、勝手気侭で気楽なカメに戻れた気がした。


2015/11/08

◎舞茸に 余命託して 立冬か

にしても、何もしないよりはと始めた民間療法、2週間近くたって、何か変化はあったのか、効果は果たして・・・。まっ、肺がんが消えてなくなることはないだろうが、一応声の掠れ度を尺度にしてみたが、成果はまだ・・・。
まず、NETに「肺がん」と入力してヒットしたブログに全面的に頼った。
「末期がんを免疫療法で克服」というブログ。筆者は元・工業デザイナーで、「私はかつて、余命1年の末期肺ガンと宣告されました。つまり、治らないのです。副作用のある化学療法を選択せずに、敢えて免疫療法を試そうと思い、新しい視点で免疫力を見直し、完治に成功しました」とあり、使用したグッズ類も紹介していた。がん関連のブログや情報サイトは辟易するほどあるなか、早期に説得力があり、淡々と簡潔にまとめたサイトにアクセスできたのはラッキーだったと思う。
そうした情報をもとにゲットしたグッズは写真にアップした。
なかで最も高価だったのが「お利口さん」大小セット(¥48,600)。天然ラジウム鉱石を粉末にし、ゲル状物質に混ぜたもので、岩盤浴のハンディ版といったところ。放射線量は自然界の100倍位だったか。病院の治療で使用する線量はこれよりどの程度丸が多いのか。治療の方法としては同じだろう。とりあえず、胸の中心部(肺と肺の間)にこれを胸ベルトで巻きつけている。線量が少ない分、長時間照射で補っているつもりだ。
体内にプラス静電気を発し血行を促進するという放電灸。スーパーで使うビニール袋、指を湿らせないと開けなかったのに簡単に開き、単純明快に結果が出た。
韓国で評判というメシマコブを筆頭にアガリクスなど免疫力を活性化させるという椎茸サプリと舞茸、どれの効果なのか、複合なのか、2日目あたりから太く長く茶色の糞が出るようになった。食事は脱炭水化物、脱肉類に徹していて、よくぞこんなに出るものよと呆れるほどの量だ。
で、ある日の献立はこんな塩梅・・・。
[朝]舞茸豆腐しじみ汁、飲むヨーグルト
[昼]舞茸バタ焼き+若芽ひじき、ガンモ旨煮、MIXサラダ煮豆
[夜]舞茸天そば+若芽ひじき、厚揚げ旨煮、くるみ小女子


2015/11/04

◎衣替え 仕舞う夏物 着るのかな

にしても、ちょっとブレイクタイムが欲しくなった。重いテーマにがんじがらめになって、いささか疲れたヨ・・・なんてダラけていたら、かつて在籍した会社の後輩からメールを頂いた。`中締め`にもってこいかと、勝手ながら紹介させていただく・・・。
「ときどきブログを読んでいますが、大丈夫ですか。確かに、何もしない選択肢もあると思いますが、手術を拒否するんですか」
 「確かに、手術を受けて寝たきりになってしまったら、日々の生活(療養生活)はどうなるのか・・・とか、考えたら、いろいろなことが頭に浮かぶのでしょうね。わたしは、どうすべきだとはアドバイスする立場にないし、何をどうアドバイスすればいいのかもわかりませんが、とにかく気にかけています」
「セレブな女性(セフレ?)とタイに一緒に行って、いい思いをしていたのに、とんだアクシデントですね。病気をアクシデントと言っては悪いけれど、カメさんにとっては、やはりアクシデントという感じではないかと、勝手に想像しています」

外道に外れた先輩を忘れず、気遣っていただき、何とも有りがたく、嬉しいメールだ。でも、いきなりの「手術を拒否」には驚いた。ブログで言葉足らずだったのか、肺がんの手術は拒否していないので、それを伝えたくて、メールをこう
返信した。
医者の診断では、がんが進行していて「手術は難しい」、また、リンパ節への転移(PET検査)も多く見られるので、「悪くなる時期を遅らせ元気な時期を伸ばす目的で、抗がん剤と放射線治療(6週間入院)をやりたい・・・」と提案され、それを断ったというもので、これは手術ではなく治療です。また、この治療は手術後にも行われます。
声が掠れる他は何ら日常生活に不自由していないのに「なぜ」というわけです。それに、苦しまず、痛くなければ、いつ逝ってもいい72歳だし、6週間の入院治療を受けた結果と何もしないで過ごした結果と、余生にどれほどの差があるのか、そんな心情の変遷もアップしていきますので、気が向いたら、また覗いてみてください。更新が途絶えていたら「逝ったか」と呟いてください。ウフッ。

2015/11/02

◎目覚めては 嬉し悲しや ふと思う

にしても、肺がん宣告を受けて以来、改めて長生きしたものよのぅと慨嘆している。ついタラレバも出てくる。特に、カラオケで長時間熱唱していなければ、喉の不具合は出てこなかったのに、と悔やんでみたりもする。でも、しょうがない。
もはや、72歳。身体の現状を眺めてみると、声帯の掠れの他さほど不具合は見当たらない。他に、食事して体温が上がった際など、時折、咳き込むことか。炊事、洗濯、掃除と独りで日常生活は何不自由なく過ごしている。そんな状態で、医者が勧めるように入院してまで放射線とか抗がん剤の治療を受ける必然性はあるのか。その結果はどうなのか。どの程度期待できるのか。副作用による不具合はよく聞く。それは何とも怖い。また、肺がんを放ったらかして、「何もしない」選択肢との差はあるのか。
群盲像を撫ぜる状況のなか、ミーハーかもしれないが、民間療法に興味が湧いた。この先、やりたいことも、やらなければならない事も一切ないのだから、試してみるのも一興だろう。何もしないより気も紛れていいだろうとも。NETで見つけたブログ、余命1年の末期肺ガンと宣告された工業デザイナーだった方が、副作用のある化学療法を選択せず、免疫療法を試し完治したという闘病記、使用したグッズ類も具体的に紹介していて、さて、はて・・・。