◎無精髭と手足の爪だけは無駄に元気・・・
にしても、早や微かに死臭を放つようになったカメの身体に張り付き、いまなお活発に自己主張しているのが無精髭と手足の爪で、無駄な努力と思いつつも、何とも煩わしくも面倒な存在だ。手入れするのは億劫だし、出かける当てもないので、ほったらかしているのだが、鼻髭は1週間もすると唇の先端に当たり始め、チクチクムズムズしてきて、そのうち食事の邪魔になってくる。まっ、その辺で、流石に手入れをするのだが、面倒臭いことこの上ない。電動バリカンと鋤剃刀、鼻毛カットはさみまで準備してあるのだが、近頃ではいっそ全部スッキリ、剃毛してまうかとの誘惑に駆られることが多くなった。でも、無精髭を蓄えだして間もなく1年、ここまで続けたら、もう少しとの想いも残っているし、なにより剃毛してしまうと、今度は何日おきかに髭剃りが必要になってしまうわけで、剃毛には踏み切れない。それより何より、この髭面にこのところ馴染んできていて、実は秘かに気に入ってもいるのだ。
爪は如何ともしがたい。引き篭もりを続けているのをいいことに、気にはしながら、まだ、まだで、1ヵ月は直ぐだ。そのうち、スニーカーを履こうとすると爪が引っかかったりして、さすがにヤバイ想いに陥るのだが、手の爪は伸びたら伸びたで、実は便利この上ない、ちょっとした道具として使えるから何とも愛おしく、切るのが惜しくなる。と、夏は爪の季節でもあるのか、新聞の家庭欄に「爪のトラブル 原因多様…異常無視せず受診を」なんて見出しの記事があり、専門医が「こまめなケアでトラブルを防いでほしい。夏なら、手の場合は2~3週間に1度、足なら3週間に1度、お手入れすることをおすすめします」なんてコメントをしていた、よ。
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