◎69歳の誕生日、映画「サウダーヂ」を観賞
にしても、今年は何故か自然体で気負わず迎えたこの日、69歳の誕生日、24日は終日、未明の降雪とも相俟って、寒い、寒いったらない1日・・・。改めての感慨も希薄なのだが、69歳は親父が亡くなった年齢で、カメはこの齢を1つの目安に生き死にを慮ってきたのだが・・・、いざその齢を迎えてみると、何事もなく、何となくスルーしてしまいそうな按配で、呆気にとられるしかない。
ふっと我に返ると、カメの場合、「人生50年・・・」で一旦けりを付け、何とも長くなったロスタイムを無為に過ごしてみると、早や20年近く、赤ん坊なら成人式を迎えてしまうわけで、こんな按配では、はて、さて、はて、さてと目が眩み、惑わされつつ、古希を迎え、また、あれよあれよという間にロスタイムが10年は延長されてしまいそう。
ともかくと、昨秋から懸案の映画を見に寒さの中、横浜まで出かけた。富田克也監督の「サウダーヂ」(郷愁、憧憬、思慕、切なさなどの意味合いを持つ ポルトガル語だそうだ)。上映館が少なく、昨秋、渋谷で上映しているとき、何と 西部邁ゼミナール~戦後タブーをけっとばせ(TOKYO MX)で2週にわたって、▽問題作サウダーヂをどう観るか▽映画界を震撼させる作品▽地方都市の衰微と現実▽若者、土方、外国人労働者の葛藤▽TPPに入れば、地方の衰退はさらに加速する▽社会派ドキュメンタリーにない筋書き▽商業映画にない志の高さ・・・などと紹介していて、
西部が感嘆して、勧める映画がどんなものかみてみるかと思いつつも、渋谷まで行く気にはならず、その次の上映スケジュールを見ると横浜・黄金町で1月21日から、それも2週間位で、あとは全国各地を巡る予定とのこと。
酷い映画館だった。暖房が弱く、コートは最後まで着たまま。138席にお客は20人足らず。寒いのも当然か。西部が散々褒め上げていた映画なのだが、始まって5分ほどでカメは何か見る気が失せ、席を立って帰りたい衝動に駆られ、最後までそれは変わらなかった。ひと言でいって、素人の手作りは確かなのだが、観客、お客さんを全然意識していない、あくまでも自己満足の世界にどっぷり浸かっているだけの映像。見せられる方は、こりゃ、たまらんわ!!!
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