◎ 谷啓の訃報に接して「ガチョーン」とカメも・・・
にしても、谷啓の訃報に接して、あのとぼけた笑 顔が浮かび、また、その死に方が、自宅で階段を上ろうとして足を踏み外し、階段のへりに顔面と頭を強打しての脳挫傷、体力の衰えから手を先につくこ とができなかったと知って、いかにも、谷啓らしいと嬉しくなった。あっ、あぁぁぁ~~~、ガツン、「ガチョーン」とやって、倒れ伏したのではないか。
手をつけばなんでもないのに、手が反応しなくてよろけることは、近頃、カメもしばしば体験している。くわばら、くわばら・・・。幸いというか、かつて柔道の受身を習得しているカメは、何度か、そのおかげで命拾いもしている。そんなことも思い出した。
谷啓といえば、何といってもクレージーキャッツ、「大人のマンガ」と「シャボン玉ホリデー」で、その中で一番好きで笑ったのが、いつも自然体で、斜に構え、飄々とした谷啓であり、それがカメの青春の原点だったような気がする。
我が家にテレビ受像機が入ってきたのは、確か、カメが高校2年か、3年の時だ。受験勉強なんてそっちのけで、テレビに釘付けになっていて、特に浪人時代は昼、確か12:50ごろだったか、毎日生で放映されていた「大人のマンガ」を見ては、若い転げ、高度経済成長の波に無思想、無批判、
無責任にタダ乗りし、気楽な家業と思い込んだままサラリーマンを続けてこられたのも、谷啓とクレージーキャッツのおかげだと思う。
最近の谷啓は体調がすぐれず、足腰も弱くなり、外出もままならず、自宅療養中だったそうだ。本稿をまとめようと、Netで写真を検索してみたが、「谷啓」ではカメが熱中していたころの物はほとんど見つからず、「クレージーキャッツ」で検索、見つけた写真を使わせていただく。
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