◎世にも不思議なバンコクDVD教材話・・・
にしても、結局何をしたのか、何をしていたのか、何をしょうとしたのか、何がしたかったのか、意味不明の一連のカメの行為には首を捻るばかりだ。ただ、財布からバーツ紙幣が何枚か出て行ったことだけは確かだ。
先日、日本人村があるというBTSプロムポン駅へ行ってみたところ、駅構内のワゴンセールで日本語とタイ語のやり取りをスピーカーで流しながら、タイ語教材DVDの50%OFFセールを若い女性がやっていた。実は、前々回かの訪泰の際、1枚だけ購入してそのままになっている、カメが大好きな、何とも役立ちそうに思えるDVD教材だ。
定価は1枚250BT、12枚セットで3000BT。それが1500BTといわれれば、カメの触手は動いて当然だ。何か、滅茶苦茶安く思える。でも、何故か、カメはそこで思い止まったのだ。
日本品の品揃えで知られるスーパーをのぞき、日本語の看板が並ぶ一角を一回りし、日本料理店でランチを食って、プロムポン駅に戻るときには、例のDVDへのモチベーションは限りなく高まっていた。何か、タイ語上達への必須品のような気がしていて、改札を通った後は迷わずワゴンへ向かい、1500BTを支払っていたのだ。
その夜、パソコンにセットして1枚視聴してみたが、ま、いまイチは承知の助だったのだが、一気に熱は冷めて・・・、今度は嵩張るお荷物の懸念、バッグに入り切らないんじゃないかと、そちらの心配に捉われる羽目に・・・。
翌々日だったか、たまたまトンロー駅の向かい側の道路に出たら、そこに郵便局のような看板があり、入ってみると、郵パックのような箱も用意されている。コレだ!と、深く考えもせず、DVDを宿まで取りに戻って、郵便局で箱を買って中に入れ、梱包して、いざ伝票を渡され、手続きが始まって、頭が混乱してきた。航空便なら1週間で届くが、船便だと2カ月かかるよ、と。まず、期間を説明してきて・・・。値段は航空便で6,700BT、船便で760BTとのこと。
いきなり、そんなことを言われても、それが高いのか安いのかなんて、カメは冷静に判断は出来ない。時間はかかるが、圧倒的に値段が安い、それだけはわかる、船便を選択して送ってもらうことにしたのだ。
もちろん、カメがこのDVDを活用してタイ語に堪能になれば、当然ながら安い買い物になる。怠惰なカメはそうはならない。スリーピンググッズの仲間入りは間違いないだろう。
カメにとっては購買行動そのものに意味がある、それが一種の快感であり、スリルであり、ストレス解消でもあり、それだけに麻薬のように誘因性が強く、連続性もある。「懲りない奴」は承知なのである。
なおも、そこで、だ。何か、DVDを捨てた方が安い!!!という声が聞こえてきたのだ。それはないだろうと思うのだが、宿でそのままDVD12枚を捨ててしまえば、1500BTの赤字で済んだという。こりゃ株の損切りと一緒じゃないかと、思った。でも、本当にそうなのか、いまだに不思議である。
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