2008/03/24

◎喫煙のモチベーションは極度の緊張感?


にしても、喫煙の動機は極度の緊張感のようだ。「EeePC」と付き合い始め、メモリの挿し替えにトライした時だ。Net通販で入手した2GBを挿そうにも、そう簡単ではない。失敗したら本体がアウトだ。修復しようがない。5万余円が瞬時にパーになる。そのプレッシャーたるや、半端なものではない。
なんせ、メモリの拡張は初めてではない。いまメインで使っているノートPCでビビリながら挿したことがある。その操作は何故か、何かのスイッチを入れるようにカチッと音がしたり、接続の感触があったりというのではない、何となくはまって、それでOKというわけだ。心もとないといったらない。でも、そのあと、PCがサクサク・・・という表現を実感して、納得したものだが、もうこんな身の毛もよだつことはやりたくないと感じたものだ。
あれから3年以上は経って、その記憶も薄れかけていたが、再びその恐怖感が甦ってきたのだ。
裏蓋を開けて、512MBの基盤を抜いて、そこまではいいのだが、2GBが簡単には挿さらない。指の力の加減がわからない。慎重に、息を潜め、深呼吸をして、集中しようとするが、なかなかうまくいかない。あまりの緊張感から、あっという間に疲れて、見た目も半端な挿さり方なのに、裏蓋をいったん閉め,電源を入れてみたら、案の定というか、当然のことに本体に電源が入らず、ウンともスンともいわない。その結果にちょっとホッとして、再び裏蓋を外し、メモリも抜いて大きく深く深呼吸・・・。
もう、これで、どうにでもなれ!だ。開き直って、ちょっと指先に力を入れて挿し込んでみたら、何となく、はまった感触はあった。でも、既にどこか別の場所を傷つけているやも知れぬ。なら、取り返しはつかない。どうしょうもないし、エライ高価な遊びやったな、それでもしょうがないか、とふてくされてみるかと・・・。
で、電源を入れてみたら、な、なんと、Windows XPが、お馴染みのロゴが、起動するじゃないか。いや、嬉しかったた、ねぇ、とりあえずは生き延びたわけだ。極度の緊張感が緩んで、大きく息を吸い込んだときだ。あぁ~、一服したい!!!とショートピースの香りが鼻孔に甦ってきたというわけ。
40数年にわたる自他共に認めるヘビースモーカーだったカメは1ヶ月の入院生活で、気づかぬうちになぜか禁煙していた。もう、1年と4ヶ月になる。
銭湯で意識をなくして倒れ、救急車で病院に運ばれてくも膜下出血の手術を受けて3日間ほど朦朧としている間に、あれほど大好きだった喫煙行為を忘れてしまったようなのだ。積極的に禁煙を決断したり、宣言したわけではない。
だから・・・なのか。退院してからも吸おうとか、吸ってみようという気にならないのだ。いま、目の前で誰かに煙草を吸われても、カメは吸う気にはならない。煙草の煙もその匂いも嫌いではない。心地良く感じることができる。
それが、カメは不思議でならない。今回、極度の緊張感から解放されたとき、喫煙の衝動に駆られたことは、カメの本能を解明するカギになりそうだ。

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