◆同級生になぜ著名人が少ないのか・・・
にしても、秋の褒章で桂三枝(63歳)が紫綬褒章を受章したそうで、改めてカメの同級生に著名人が少ないことを認識した。
昔から、この世代に著名人がいないのは時代背景が大きな要因になっていると感じていた。敗戦時は乳飲み子でその記憶はなく、小中学校時代は親も学校も価値観の大きな変革期でどうしつけたらいいか、どう教育したらいいのか、その指針を失い戸惑っていた時代だ。確固とした信念、信条をもてない時代だったからだろう、のんべんだらり、右顧左眄しながら、何となく育ってしまった気がする。
それを痛感させられるのは、60年安保と大学紛争だ。60年安保の際は高校生で何を騒いでいるのか理解できなかったし、大学紛争の際は京都にいてパチンコ三昧、いまもそうだが、自我が確立していなかった。
社会人になってから、60年安保を体験した先輩と大学紛争を体験した後輩をみて、強くそれを感じさせられたものだ。
カメの世代はほとんどが日和って、シラケていて、そうした体験をしている先輩、後輩が何とも逞しく映ったものだ。そんな時、マスコミを通じて初めて同級生の名前を見たのが青木功(1942.8生まれ)で、いささか誇らしく思ったものだ。が、文学芸術分野からは現れなかった。
その後、桂三枝(1943.7生まれ)、米長邦雄(1943.6生まれ)が同じ歳と知ったのだが、カメは早生まれだから、学年は一つ下だ。
同学年を認識したのは、小沢一郎(1942.5生まれ)が脚光を浴びてからだ。小泉純一郎(1942.1生まれ)も同級生かと思ったが、ちょうど1年上だった。ちなみに、Webで検索したら、何と作家の広瀬隆がカメと誕生日が一緒で驚かされた。
その点、桂三枝はTVの「ヤングOh!Oh!」から見始め、「新婚さんいらっしゃい」はいまでも見ていて、それはもう今年で35年目を迎えるというから、凄いことだと感心しきりだ。1年後輩とはいえ、同世代としてずっと付き合ってきたような思い入れは強い。紫綬褒章の受章は何とも目出度い。
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