2006/10/29

◆衝動買い、あと何回、爪を切るのか・・・




にしても、“禁じ手”のはずの衝動買いをしてしまった。
久々の秋晴れに誘われ何となく自転車で蒲田に出かけ、京急蒲田駅前の商店街に入ったら、新潟燕・三条の金物市が間口2間ほどのレンタルショップで開かれていた。確か、新聞の折り込みチラシでも見たような気がしたが、どうせ高価なものばかりだから、はなから見る対象にはならなかった。でも、店頭の賑やかなディスプレイに惹かれて見るだけ・・・と自転車を止め、のぞいてみた。特に、行き先の当てはない。時間潰しのつもりで・・・。と、足がどんどん店の中に入っていく。
いや、さすがに凄い。あんなものも、こんなものも・・・つい、手にしてみたくなるが、いずれも高価・・・。カメご用達の99円ショップにも並んでいるものがほとんどだが、見ているだけでも、品質の違いは一目瞭然だ。何となく、血が騒ぐ。
レジ横の爪切りコーナーで、女性に「ちょっと、切ってみませんか・・・」と声をかけられた。ヤバイ!とは思ったが、爪切りを手にして試してみたら、イャー、凄い、凄い・・・パチパチ (パチンじゃないのだ) と爪の細片が爪切りの腹の部分に吸い込まれていくようだ。その切れ味にウーンと秘かに唸った。なるほど、なるほど、ねぇ、だ。さすが、これが匠の技か、とも。
いま、爪切りは引き出しに大小2本ある。いずれも99円ショップの代物で、これまではいよいよとならないと爪は切らなかった。切る際は、パチーン、パチーンと大きく切る。時には、爪がグニャッとすることもある。慎重に、おそるおそるの感じだった。足は苦手で、面倒臭い。前屈みになって息を詰めて、爪切りの刃と厚い爪の形に合わせて切ることになるので、辛い。時間もかかる。
そんな、こんなを思い浮かべて、ま、いいか・・・、たまには気持ち良く爪を切るのもいいかな・・・って感じで、買ってしまった。
それも手(1260円)と足(1029円)用の二つで合計2289円(税込み)。
その場で財布を開かず、一晩寝て明日にしようとしていれば、多分“明日”はなかったと思う。衝動買いを“禁じ手”にしているカメにとって大出血なのだが、この出費、少なからず快感ではあった。
帰宅して、手と足の爪を切ってみたが、実にスムーズ、音も軽い。前屈みも少なく、時間もかからず、いや、さすがに違うと感心しきり、独りほくそ笑んだのだが、さて、あと何回、爪を切ることになるのか・・・。

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