2008/06/22

◎塩爺の箴言に目から鱗が落ちる・・・


にしても、目から鱗が落ちるとはこれか! と思った。
6月19日付産経新聞1面肩の元財務相・塩川正十郎のコラム「塩爺のよく聞いてください」で、タイトルは「人生に定年なし」だった。
何気なく読み始めて、ビックリが止まらなくなった。これまでカメがモヤモヤしていてはっきり見えていなかった、或いは見ようとしなかった、はたまた見たくなかった、戦後の昭和史を明快に解きほぐしてくれていた。
http://sankei.jp.msn.com/life/lifestyle/080619/sty0806190218000-n1.htm
いまだに、かつての成功例に酔いしれ、その延長線でいいと思っていないだろうか・・・と塩爺は問いかけているが、何のことはない、ズバリ的中。まさにその通りだ。その痺れを抱き締め、その痺れが一日でも長持ちするように、しゃぶり尽されたスルメをまだ放そうとしない、それも未練たらしく、干乾びてきたスルメをいとおしんでいる。そんな不甲斐ないカメの姿が浮かんだ。
かつて、カメはその恍惚の渦に巻き込まれたまま溺れ死にたいと強く望んでいた。でも、いまだにそれが叶わず悶々としていることに改めて塩爺に気づかされたのだ。
振り返ってみれば、カメとて、そうした時代の大きな変化に気がつかなかったわけではない。談合とか、情報公開とか、世界標準とか、自由化とか、コンプライアンスとか・・・新しい時代の価値観、倫理、常識、制度も導入されだしたものの、カメとは別世界のこと、あくまでも別物として受け止めようとして、理解、納得したくなかった。それどころか、実際にはそうした変化を肌身で感じ、刻み付けられながらも、感じない、感じていない振りまでして、川の流れに身を任せ・・・とかいって、見て見ぬ振りを続けていたのだ。確かに、当時、後ろめたさはいささか、少なからず感じてはいたが、それまでの甘美な恍惚感に浸り続けていたかったのだ。
ただ、一方でカメの場合、そうした時代の変革はパソコンをはじめとした情報機器の日進月歩の技術革新に敏感、過剰に反応することによってバランスをとっていたような気がする。
「人生に定年なし」との塩爺の箴言に、カメは目を見開かれ、心身ともに広く、深く触発され、これも、やはり時間の流れ・・・かなとも思った。
時は万病の薬・・・とは、久々のカメ語録か・・・。

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